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INFORMATION 2023MFJモトクロス全国大会 レポート

8月6日(日)、猛暑のスポーツランドSUGOで「2023 MFJモトクロス全国大会」が開催された。各地方選手権シリーズの国内A級、国内B級、ジュニアクロスのライダーが全国から集結し、総合優勝者には2階級昇格の権利が与えられる注目の大会だ。昨年は台風の影響で中止されたため、今年は2年ぶりの開催となった。
強い日差しが降り注ぎ、各クラスの決勝が予定より2分ずつ短縮されるほどの暑さの中、
今年も熱い戦いが行われた。

目次
  1. ナショナル
  2. ノービス
  3. ジュニアクロス
  4. キッズ65
  5. チャイルドクロス
  6. リザルト掲載ページ

ナショナル

ヒート1

レース時間短縮により国内A級は13分+1周の2ヒートで行われた。

#01の守 大夢が予選1位の#10吉田 琉雲をかわしてホールショットを決め、 差を広げてヨーロピアンへと入っていく。2位争いは#5の酢崎 友哉、少しあいて#10吉田と続き、#10吉田が2周目の5コーナー後に#5酢崎をパスし、1位の#01守を追う。2周目終了時点でふたりの差は5.6秒だ。3周目には#10吉田が1分59秒台のファステストを記録すると、翌周には#01守も59秒台で応戦。しかし#10吉田はそれを上回る58秒台を記録しでトップとの差を縮めていく。その後方では4位争いを続けていた#56佐渡島 健太と#15箕浦 来輝が3位の#5酢崎に迫ってきた。5周目、#01守がヨーロピアンで転倒し、#10吉田が単独トップへ。一方、3位の#5須崎は4位以下を引き離し、7周目に#15箕浦が#56佐渡島を抜いて4位に浮上する。そしてファイナルラップの8周目、#10吉田が後続に差をつけてトップチェッカーを受けた。2位は#01守、3位以下は#5須崎、#15箕浦、終盤ペースを落とした#56佐渡島は5位でフィニッシュした。

上位2台は2分を切るラップを連発するという、全国大会最上位クラスにふさわしいハイレベルな戦いとなった。

ヒート2

#15箕浦がホールショット。2位に続いたのは#10吉田、4秒弱あけて3位に#01守という順位で1周目を終えた。2周目、#10吉田が#15箕浦に迫り、ヨーロピアンでオーバーテイクすると、どんどんと2位以下との差を広げていく。#01守も#15箕浦に追いつき、3周目にテクニカルセクションであるルンバルンバでパスし、一気に引き離しにかかる。#01守は2分1秒台のハイペースで迫るものの、2分ジャストのファステストで逃げる#10吉田になかなか追いつくことはできない。後続の選手はペースを上げられずしばらく順位は膠着状態となるが、5周目には#338笹谷 野亜が#55菊池 慶太朗をかわして5位に浮上。ファイナルラップまで#10吉田の速さは曇りを見せず、2位の#01守との差を10秒に広げて、危なげなく1位でチェッカー。3位に#15箕浦、4位にはスタートを失敗するも9位から5台を攻略した#56佐渡島が入った。

総合では両ヒートを制した#10吉田が1位で国際A級ライセンスに昇格する権利を獲得し、#01守が2位、#15箕浦が3位となった。

 

 

ノービス

ヒート1

国内B級は8分+1周の2ヒートで争われた。

ヒート1でホールショットを飾ったのは#7の金井 良樹。1周目終了時点の2位は予選トップだった#4山田 嵐士で、スタートで出遅れたものの一気に挽回してみせた。3位は#3高師 来駆だ。2周目、5~6コーナーで早くも#4山田が先頭に躍り出る。一気に独走態勢へ入るかと思われたが、ルンバルンバでは後続2台に詰め寄られ、3台が接戦状態でコントロールラインを通過。#4山田が1位を守り、#3高師が2位に上がる。しかし#4山田はその後のターン3で転倒し、すぐに復帰するも順位を落とした。3周目終了時点で1位は単独で#3高師、2位に#45西城 悠聖が浮上し、3位に#7金井、4位に#4山田が迫る状況だ。4周目の4~5コーナーで#4山田が追い抜きを決め3位に。#7金井はペースを落とし離されていく。5周目のファイナルラップ、コントロールライン通過時点では1~3位はそれぞれ2~3秒程度というギャップ。#4山田はミスをして追い上げに失敗し3位、2位#45西城はファステストで追ったが及ばず、僅差で#3高師が優勝を果たした。

ヒート2

#3高師がホールショットを決め、ヒート2も連勝に向け順調なスタートを切ったかに見えたが、#7金井がすぐにかわしてみせた。3位には#1岩井 良宏が続いている。1周目7位からという我慢の展開となった#4山田は、2周目のルンバルンバ前コーナーで転倒し9番手に。トップの#7金井と2位#3高師の差は2周目終了時点で3秒、3周目終了時点で1.5秒差まで縮まっている。#4山田は6番手まで追い上げてきた。そして4周目のヨーロピアンで#3高師が1位に。しかし4周目終了で#7金井との差は1秒も開いていない。3番手には#1岩井をパスして#45西城が浮上。最終ラップ、#3高師は冷静な走りで#7金井との差を広げてみせ、危なげなくトップチェッカーを受けた。#45西城はこのヒートでも圧倒的なファステストを記録するも序盤の出遅れが響き3位。粘った#1岩井が4位に続き、#4山田は5位まで執念の追い上げを見せた。

#3高師がヒート1、ヒート2ともに1位で総合優勝し国際B級への昇格の権利を与えられ、#45西城、#7金井が2位、3位に続いた。

ジュニアクロス

ヒート1

国内A級、国内B級と同じく2ヒート制のジュニアクロス決勝は8分+1周で開催された。

中団以降で4台が転倒するスタートでの混乱があったが、ヒート1のホールショットは予選レースでトップフィニッシュしていた#55高木 碧。1周目は6位あたりまでが等間隔で並ぶ接戦となった。2周目、#55高木がマシントラブルでストップしてしまい、代わって#31勝又 聖太が先頭に立つ。#55高木は再スタートしたものの、ピットインしてそのままレースを終えることとなった。3周目、#58名島 玖龍が#18遠西 礼都をルンバルンバでパスし2位に上がると、翌周終盤にはトップの#31勝又に迫る。しかしここは#31勝又が押さえ、ラストラップのコントロールラインに入っていく。ふたりはヨーロピアンに並んで入りそのまま脱出、#58名島はルンバルンバ前の右でインを攻めるが、ここで転倒。激しいバトルを制した#31勝又が単独1位、2位は#18遠西、#58名島は3位となった。

ヒート2

ヒート2のホールショットを決めたのは#8外間 匠。3コーナーで複数台が転倒する混乱もあるなか、1周終了時点で#58名島、#31勝又、#8外間 匠がトップを争う展開となった。スタートで出遅れた#55高木は2周終了時点で3位まで追い上げている。4位以下は、#8外間 匠、#22清宮 伊織、#6外間 大詩が僅差で続いている。4周目、#55高木がステップアップ前で#31勝又をパス。トップの#58名島との差は8秒となった。4位争いでは、#22清宮が#8外間 匠を抜いて4位に上がり差を広げていく。ファイナルラップの5周目、1位独走の#58名島は後続との差を広げる余裕を見せ、4位までは順位の変動なくフィニッシュを迎える。5位にはホールショットの#8外間 匠をかわした兄の#6外間 大詩が入った。

ジュニアクロス総合トップは、ヒート1で3位、ヒート2で1位の#58名島。ヒート1で1位の#31勝又が2位、ヒート1で2位、ヒート2は9位の#18遠西が3位に入った。

キッズ65

予選で赤旗のあった承認キッズ65、決勝では綺麗なスタートが決まり#717石橋 叶翔がホールショットを獲得。しかし予選で圧勝していた#25伊良皆 龍翔がすぐに1位に躍り出ると、後続を大きく引き離して1周目を1位通過。2位に#717石橋、3位に#55岩渕 琉真。2周目の3コーナーでは#55岩渕が転倒。すぐに復帰するも大きく順位を落とし、#5樋上 陽亮が3位に浮上。トップを走る#25伊良皆は圧倒的ペースでリードを広げ、2位の#717石橋も安定したペースで3位以下に差をつける。3周目には#25伊良皆がバックマーカーをパスし、そのまま2位に29秒の差をつけてトップチェッカーを受けた。2位にはホールショットの#717石橋、3位は#5樋上となった。

チャイルドクロス

承認チャイルドクロスの決勝はA/Bクラス混走による6分+1周の1ヒート。予選はなく、週末初めてとなるスタートでホールショットを飾ったのはBクラスの#24門間 大和だった。#24門間はそのままトップ、Aクラスでは#86片山 太郎が先頭で1周目を終えると、4周目まで上位5台の順位に変動はなく、通常よりもさらに短いスーパーショートコースでの開催だったこともあり、5周目に早くも周回遅れのマシンが出てきた。5周目には4位争いの#20飯島 寧人と#94阿部 哲昇がもつれて最終コーナーで転倒したことで、#01酒井 力斗が4位に。しかし#94阿部は追い上げを見せ、8周目に#01酒井に肉薄すると、翌周にはパスして4位に上がる。11周目のファイナルラップを迎え、上位3台はスタートから変わらず#24門間がトップでチェッカー。#86片山、#1樋上 健亮が2位、3位に続いた。