MFJは1961年10月の創立以来、今日までその歴史を刻んでまいりました。
これもひとえにライダー、チーム関係者の皆様をはじめ、レース会場に足を運んでいただいております多数のファンの皆様、そしてこのスポーツの普及と発展を支えていただいております関連企業、関連団体、関係者各位のご支援、ご尽力の賜物と深く感謝申し上げます。
この間に、数々の名ライダーが時代を築き、日本のみならず世界でも活躍し、多くの世界チャンピオンが誕生いたしました。その功績は、文部科学省からスポーツ功労者として、他のメジャースポーツ選手同様に顕彰されるまでに至りました。
振り返りますと、モーターサイクルスポーツを取り巻く環境は目まぐるしく変化を続けてきました。1970年代のオイルショック、1980年代の二輪車市場の急速な拡大、バブル崩壊以降の景気停滞、リーマンショックや東日本大震災など、モーターサイクルスポーツは社会の変化に大きく影響されてきました。
そのような中でも、常にモーターサイクルスポーツに情熱をもって取り組み、このスポーツの灯を消さないように努力していただいた、先輩たちの活躍や功績に対して感謝し、これからも私達の手でモーターサイクルスポーツを継承・発展させていきたいと思い、『MFJモーターサイクルスポーツ殿堂』を設立することと致しました。
今後とも、皆様のご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。
一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会
MFJモーターサイクルスポーツ殿堂評議会
1929年/東京都出身
殿堂顕彰:2022年12月
1950年代からライダーとして活躍し、ライダー引退後は「テクニカルスポーツ」を設立、数々の優れたライダーを輩出するとともに、レース運営にも携わり、鈴鹿サンデーロードレース、鈴鹿8時間耐久レース等の創世記に大きく貢献した。また、MFJロードレース委員長を長きにわたり務め、競技の普及振興に寄与した。
1939年/東京都出身
殿堂顕彰:2021年12月
スズキファクトリーライダーとして、1964年第1回モトクロス日本グランプリにおいて125ccクラス、250ccクラスのダブルタイトルを獲得。翌65年には日本人として初めてモトクロス世界選手権に出場し、その道を切り開いた。その後は、チューナーとしても活動の場を広げ、「チームSRSクボ」を率いて多くのライダーを育成するなど競技の普及振興に寄与した。
1945年/東京都出身
殿堂顕彰:2021年12月
ヤマハのファクトリーライダーとして、1969年の全日本モトクロス250ccクラスでチャンピオンを獲得した。その後、「SP忠男レーシング」を設立し、多くのロードレースライダーを育成し世界トップレベルの選手を数多く輩出するなど競技の普及振興に寄与した。
1943年/兵庫県出身
殿堂顕彰:2021年12月
カワサキファクトリーライダーとして、全日本モトクロス選手権においては、1967年に90ccと250cc、1968年に250cc、続く1969年は再び90ccにて、計4度のチャンピオンを獲得した。その後はトライアル競技に転向し、引退後は長きにわたりMFJトライアル委員長を務め、競技の普及振興に寄与した。
1946年/大阪府出身
殿堂顕彰:2021年12月
スズキファクトリーライダーとして、1967年に全日本モトクロス125ccクラスでチャンピオン獲得、1970年には125ccと250ccのダブルタイトルを獲得した。その後、ホンダファクトリーライダーとしても活躍。「マウンテンライダース」を率いて多くの若手ライダーを育成し、全日本チャンピオンも数多く輩出した。さらに「アールエスタイチ」を設立し、数多くのライダーをサポートしレース活動を支援するなど競技の普及振興にも寄与した。
1906年/静岡県出身
殿堂顕彰:2019年12月
1959年日本メーカーとして初めてFIMロードレース世界選手権マン島TTレースに挑戦、1966年には全クラス制覇の偉業を達成した。
また、1962年国内初の本格的国際サーキットである鈴鹿サーキットを造り、1963年に世界選手権GPを誘致し国内モーターサイクルスポーツを飛躍的に発展させた。
1922年/福岡県出身
殿堂顕彰:2019年12月
日本のモーターサイクルスポーツ黎明期からエンジン始めマシンのチューニングに取組み、日本のみならず海外のレースで活躍。その研究・開発から得た知識、技術を広く開示し、後進の技術力向上に努め、日本におけるレーシングコンストラクターの地位を確立し、多くのコンストラクター・チューナーを育成した。
1937年/静岡県出身
殿堂顕彰:2018年12月
1963年、当時の世界最高峰レースと謳われていたマン島T.T.レースの50ccクラスで、日本人初の優勝を飾る。その後も数々の世界GPで活躍し、1967年の日本GPでも50ccクラスで優勝を飾っている。引退後はMFJの各種委員を歴任し、後進の指導などにも大きな功績を残した。
1940年/東京都出身
殿堂顕彰:2018年12月
1958年のレースデビュー以来、天才少年として評価を高め、1960年から世界GPに参戦を開始。翌1961年の西ドイツGP、GP250ccクラスで日本人初となる優勝を飾る。その後、4輪レースへと転向し、国内外のレースで活躍。引退後は自らのレーシングチームを率いて活躍した。