土曜日に続き、天候の行方が気になるコンディションとなった日曜日。ST600クラスの前に行われたJ-GP2クラスの決勝中には、雨が降り、第2ヘアピン以外は、レッドクロスのフラッグが提示されているときもあったが、路面を濡らすほどではなく、雨は止んでいた。 ドライコンディションでスタートしたST600クラスのレース2。ポールポジションからスタートした岡本裕生がホールショットを奪い、長尾健吾、小山知良、奥田教介、南本宗一郎、荒川晃大、國峰啄磨、岩田悟と続いて行く。2周目の第1ヘアピンでは荒川に岩田が接触するアクシデントが発生。荒川が転倒してしまい、戦列を離れる悔しい結果となってしまう。スタートで出遅れた國峰は3つポジションを上げ4番手に浮上し、前を追って行く。3番手につけていた小山は、長尾のペースが上がらないと思っていたところ、4周目の第2ヘアピンで長尾がミスし、そのすきに2番手に浮上。岡本を追うが、岡本も5周目に自己ベストをマークし、小山の接近を許さない。小山も9周目に、このレースのファステストラップとなる58秒069をマークし、ジリジリと、その差を詰めて行く。タイヤマネジメントを考えながら走っていたという長尾は、このペースについていけず、その背後には國峰が迫って来る。その後方では、奥田と南本がバトルを繰り広げていた。 そしてレースも終盤となる15周目に3番手を走っていた長尾がダンロップコーナーでフロントから転倒。再スタートするものの、大きく遅れてしまう。これで國峰が労せず3番手に浮上する。トップ争いは、岡本に小山が接近。その差は、1秒を切ってくるが、勝負を仕掛けるところまでは行けず、岡本が小山を抑えトップでゴール。今シーズン2勝目を挙げた。小山は全力でつかんだ2位。3位に國峰が入り表彰台の一角を占めた。4位争いは、奥田が制し、南本が5位。6位に単独走行の古山颯太。7番手争いは、伊達悠太が最終ラップに杉山優輝をかわしてゴールしたが、走路外走行のペナルティを受け30秒加算で無念の24位。杉山が7位となり、菅原陸、岩田、長尾健史、岡村光矩、中村竜也と続いてチェッカーフラッグを受けた。 前半戦最後の筑波ラウンドを終え、暫定ランキングトップは、ゼッケン1をつける岡本裕生が90ポイント、これを85ポイントで小山が追い、昨年同様に、この2人のタイトル争いとなってきている。南本が72ポイント、奥田が67ポイント、レース2がノーポイントレースとなってしまった長尾は65ポイントで5番手に下がっている。