日曜日も、さわやかな秋晴れとなったオートポリス。絶好のコンディションの中で熱い戦いが繰り広げられたが、JSB1000クラスのレース2は、思いがけない結末が待っていた。
レース1に続き2列目4番手グリッドから好スタートを見せた清成龍一がホールショットを奪いオープニングラップをリード。これにポールポジションの野左根航汰と中須賀克行のヤマハファクトリー勢が続き、早くも3台が抜け出して行く。これに水野涼、濱原颯道、渡辺一馬、加賀山就臣、柳川明、亀井雄大、岩田悟、関口太郎と続く。オープニングラップの上りセクションで中須賀が野左根をかわして2番手に浮上。オープニングラップは、そのまま清成が制し、中須賀、野左根、やや間隔を空けて水野、濱原が続き2周目に入る。水野は、ペースを上げるとトップグループの後方まで迫ってきていた。しかし、ジェットコースターストレート後の右高速コーナーで痛恨の転倒。そのままリタイアとなってしまう。
その後、レースは清成が引っ張る形で進み、その後方では、3周目の1コーナーで野左根が、5周目の第2ヘアピンで中須賀が前へと何度かポジションを入れかえながら周回を重ねて行く。その後方では、濱原、渡辺、柳川が4番手争いを、やや間隔を空けて亀井と前田恵助、岩田悟が7番手争いを繰り広げていたが、前田がペースを上げ4番手争いに加わって行く。
レースも折り返しを過ぎると野左根が動く。10周目に中須賀をかわし2番手に上がると、11周目の1コーナーで清成をかわしトップに浮上。これを見た中須賀も第2ヘアピンで清成をかわし2番手に上がると、12周目のファイナルコーナースタンド前で野左根のインに入る。野左根は、13周目の1コーナーですかさず前に出るが、中須賀も後半の上り右コーナーで抜き返す。15周目の1コーナーでも野左根は前に出るが、3コーナーのブレーキングで中須賀が抜き返す。チームメイトながら意地と意地のぶつかり合いを見せるトップ争いは、中須賀が先頭で最終ラップを迎える。1コーナー、第2ヘアピンと勝負所をしっかり中須賀は抑え、後半セクションに入って行く。そして最後のパッシングポイントとも言えるファイナルコーナースタンド前にさしかかる。ここの進入で野左根は勝負に出るが、中須賀と接触。中須賀は、押し出される形で転倒してしまいマシンは大破。勝利を目前としながら不本意な形でレースを終えることになってしまう。野左根はコースにとどまりトップでゴール。開幕4連勝を達成したが、後味の悪い幕切れとなってしまった。
2位に清成、3位には、スタートで出遅れた前田が入り、JSB1000クラス初表彰台となった。以下、渡辺、濱原、亀井、柳川、岩田、津田一磨、関口太郎と続くトップ10となった。 |