ポールポジションからスタートした國峰啄磨がホールショットを奪い、仲城英幸、山田誓己、大久保光と続いていく。國峰は公言通り、オープニングラップからハイペースでレースをリード。仲城、山田を含むトップグループの3台の後方には、約1秒差で大久保、小室旭、水野涼がセカンドグループを形成していたが、その後、小室はグループから遅れてしまう。
トップを快走する國峰と2番手の仲城も徐々に差が開いてくると、そのテールに迫った山田は3周目のヘアピンで仲城をかわし2番手に浮上し、トップ追撃態勢に入る。しかし國峰は翌4周目には1分35秒836というコースレコードを更新するファステストラップを叩き出し、後続との差を、さらに広げていく。
逆に山田、仲城と大久保、水野の差が詰まってくるが、水野はついていくことができず、2番手争いは3台のバトルになっていく。7周目には、仲城が山田をかわし2番手を奪うと、8周目には大久保も山田をとらえ3番手に浮上。9周目には山田がバックストレッチで2台のスリップストリームを使い一気に2番手を奪い返すなど、バトルは続いていく。
レース中盤からは2位争いは小康状態を保ち、5番手の水野、6番手の小室は単独で走行。その後方では菊池寛幸、山本剛大、北見剣、赤澤隆生、安村武志、伊達悠太が7番手を奪い合い激しくポジションを入れ替えていた。そのバトルの中、15周目に伊達が1コーナーで転倒、リタイアとなってしまう。
19周のレースは、國峰が独走を続け、2位に7秒以上の差を築き今季3勝目を挙げた。山田が大久保を抑えきり2位でゴール。大久保はラストラップのヘアピンで山田のインを狙ったがブレーキングで突っ込み過ぎてしまい、1秒足らずの差で3位となった。仲城が続いて4番手でゴールしたが章典外のため、水野が自己最高位となる4位となり、小室が5位でチェッカーを受けた。混戦となっていた6位争いを制したのは菊池。北見、山本、赤澤、安村と続いた。
ポイントリーダーの山田は137ポイントまで伸ばし依然、優位に立っているが、優勝した國峰には25ポイントが加わり、119ポイントでチャンピオンシップへの望みを繋いでいる。 |