フロントロウ真ん中のセカンドグリッドからスタートした伊藤勇樹が絶妙なクラッチミートを見せホールショットを奪い、ポールポジションの渡辺一馬、中冨伸一、國川浩道、横江竜司、稲垣誠、大崎誠之と続いて行く。今回のレースウイークも絶好調の渡辺は、オープニングラップのバックストレートからヘアピンで伊藤をかわしトップに立つと、そのままレースをリードしていく。このペースに伊藤は必死についていくが、3番手以降は、やや感覚が開いて行く。3番手を走る中冨は、フルタンク状態でフィーリングが悪くペースを思うように上げられずにいた。その後方では、岡山ラウンドを迎えた時点で暫定ランキングトップの横江が後続のアタックを必死に抑えていたが、4周目のヘアピンで井筒仁康にかわされると、一気に8番手まで下がってしまう。
トップを走る渡辺は、徐々に伊藤を引き離し独走状態に持ち込んで行く。必死にトップを追った伊藤の背後には、中冨、そして井筒が迫ってくる。そして8周目に中冨が伊藤をかわし2番手に浮上すると、中冨もペースを上げ単独走行となり、伊藤と井筒が3番手争いを繰り広げる。12周目の1コーナーで井筒が伊藤をかわして3番手に浮上。再びチャンスを狙いたい伊藤だったが、その周のダブルヘアピン1個目進入で痛恨の転倒。ケガはなかったものの、そのままリタイアとなってしまう。
伊藤の転倒でトップ3は、それぞれ単独走行となり、4番手争いは、大崎と國川が繰り広げ、やや後方に小山、さらに後方では、横江と稲垣がバトルを展開していた。
トップを走る渡辺は、コンスタントに1分33秒台で走行し、トップを独走。そのまま19周を走り切り見事3連勝を飾った。横江が7位となったため、ポイントランキングは逆転し渡辺がポイントリーダーとなり最終戦を迎えることになった。2位に中冨、3位に井筒とチェッカーを受け、4位争いは、大崎が制し、國川が5位となった。以下、小山、横江、稲垣、篠崎佐助、日浦大治朗、岩崎哲朗、渥美心、近藤湧也、奥野翼、宮嶋佳毅と続いてゴールした。 |