ポールポジションからスタートした山田誓己がホールショットを奪い、國峰琢磨、山本剛大、大久保光、長尾健吾と、グリッド順のまま1コーナーをクリアしていく。しかし國峰が馬の背コーナーで山田をかわしトップに浮上。大久保も、ひとつポジションを上げ、國峰、山田、大久保、山本、長尾、大西隼、澁田晨央、宇井陽一、北見剣、徳留真紀の順にコントロールラインに戻ってくる。2周目には大久保が馬の背コーナーで2番手に上がるが、メインストレートで山田が前へ出る。國峰、山田、大久保のトップ争いに山本が食らいついていったが、トップ3第のペースは速く、徐々に離されてしまう。
トップ争いは1分34秒台後半から35秒台のハイペースで後続を引き離していき、4番手の山本、5番手の長尾は単独走行となる。トップを走行する國峰は5周目に1分34秒706を叩き出し、バトルから抜け出そうとするが、翌周には山田が1分34秒623をマーク。國峰の独走を許さない。
8周目には大久保が馬の背コーナーで山田をかわし2番手に浮上。大久保はこの周に35秒475のファステストラップを叩き出した。9周目の110Rで、大久保は國峰を抜き、トップに立つが、スリップストリームに入られコントロールライン手前で順位が入れ替わり、國峰、山田、大久保の順で通過する。さらに10周目では、110Rからシケインの進入で山田が國峰からトップを奪い、このレースで初めてリーダーボードのトップに立つ。12周目の馬の背コーナーでは大久保も國峰を抜き2番手につけると、13周目には同コーナーで山田をかわしトップを奪う。しかし最終コーナー立ち上がりで再び山田が前に出るなど、三つ巴の攻防は続いていく。
レース終盤を迎え15周目の1コーナーでトップを奪った大久保はこの周を制すが、16周目の馬の背コーナーで山田に、シケイン立ち上がりで國峰にかわされてしまう。ここから山田、國峰、大久保のバトルは小康状態となっていたが、迎えた最終ラップ、大久保が110Rで國峰のインに飛び込み2番手に浮上。しかし最終コーナーで大久保スリップストリームに、ついた國峰のマシンが伸び、大久保の前に出る。
山田は宣言通り、トップでチェッカー。國峰が0.055秒の僅差で2位。大久保がその0.340秒後に3位のチェッカーを受けた。4位は山本、追い上げてきた徳留が5位、6位以降は北見、大西、長尾、菊池寛幸、安村武志の順でゴールしている。
優勝した山田はポイントを97と伸ばしチャンピオン争いを優位にした。國峰が69ポイントで2番手、大久保が58ポイントで3番手に浮上。山本、長尾がともに56ポイントで続いている。 |