ホールショットを奪ったのは、ポールポジションからスタートした渡辺一馬。これに伊藤勇樹、中冨真一、井筒仁康、横江竜司、篠崎佐助、小山知良、岩崎哲朗、國川浩道、高橋颯と続いていく。2周目のシケインでは、テストから好調だった篠崎が転倒。再スタートするが、大きく順位を落としてしまう。中冨は、2周目に伊藤をかわして2番手に上がると3周目の馬の背コーナーで、渡辺のインを突きトップに浮上する。しかし、渡辺もメインストレートでかわしていきトップの座を譲らない。レース序盤は、渡辺を先頭に、中冨、伊藤、井筒の4台がトップグループを形成。やや感覚を空けて横江が続いていた。レースを引っ張る渡辺の後方では、伊藤、井筒、中冨が何度もポジションを入れ換えるバトルを展開し、この間に渡辺が頭一つ抜け出していく。その後方のバトルは、中冨が8周目に2番手に浮上すると、結果的に終止符が打たれることになる。積極的な走りを見せていた伊藤は、12周目の馬の背コーナーで、井筒も14周目のハイポイントコーナーで転倒してしまい戦列を離れてしまう。
その後も渡辺は、ハイペースで周回を続けトップでチェッカー。筑波ラウンドに続き、2連勝を飾った。2位に、2秒247差で中冨が入った。3位争いは、岩崎と小山のし烈な戦いとなった。後方からジリジリと追い上げて来た小山は、15周目の馬の背コーナーで岩崎をかわし3番手に浮上。岩崎も最後まで食らいつき、最終ラップのシケイン進入で小山の前に出る。そして最終コーナーを立ち上がると両者は並んでゴール。1000分の1秒まで同タイムとなったため、レース中のベストラップにより順位を決定することになった。これにより岩崎が3位、小山が4位という正式結果が出された。
5位には、ルーキーの高橋が入り、6位となった横江は、暫定ポイントリーダーに立った。以下、近藤湧也、日浦大治朗と続き、転倒から追い上げた篠崎が9位、中本貴也が10位、渥美心が11位、中津原尚宏が12位、稲垣誠が13位となった。 |