2戦を終え高橋英倫と生形秀之が優勝1回、2位1回という成績でポイント上で並んで迎えたMOTEGI2&4RACE。J-GP2クラスは、4年目を迎えレベルの高いレースとなってきている。その中でも、マシンを熟成し、うまく仕上げてきた2人がここまで成績を残していると言えるだろう。今回のレースも、この2人がトップ争いに絡む可能性は高いと言える。 そんな中、ようやくマシンが仕上がってきた井筒仁康が、今回はポールポジションを獲得した。井筒は、今シーズン、ST600クラスとダブルエントリー。昨年のチャンピオンマシンでの参戦だけに、開幕戦からトップ争いを繰り広げるかと思われた。しかし、開幕戦は、マシントラブルのために低迷。前回の筑波ラウンドでは、マシンは仕上がってきたが、トップを走りながらも転倒リタイアに終わる。そして鈴鹿8耐を戦い、翌週の今回のレースでポールポジションとベテランの底力を見せつけた。2番手の生形、3番手の野左根も僅差で続き、マシンの仕上がりも上々だけにフロントロウの3台は、確実にトップ争いを繰り広げるだろう。2列目に並ぶ浦本修充、高橋、デチャ・クライサー、3列目の長島哲太、岩田悟までが、上位に顔を出してきそうだ。 また、今回のレースでは、音量規制をMotoGPロードレース世界選手権のMoto2クラスと同等に引き上げる特別ルールが採用された。いつもとは違うエンジンサウンドが聴けるところにも注目して欲しい。 レース序盤のペースによってトップグループの台数が決まってくるはずだ。その中で、いかにタイヤマネジメントをするかが勝敗を分けるだろう。