J-GP3クラスは、ここまで2戦を終え山田誓己が2連勝を飾り、暫定ランキング2番手の亀井雄大に15ポイント差をつけポイントリーダーにつけている。亀井は、今シーズンスポット参戦の予定となっており、今回のレースは参戦していない。このため実質は、暫定ランキング3番手の長尾健吾が山田に次ぐ2番手と言える。水野涼、小室旭、鳥羽海渡と2戦ともポイントを獲得しているライダーがランキング上位を占めている。これに國峰啄磨、徳留真紀、山本剛大、大久保光、宇井陽一と速さと実績のあるライダーが続くが、いずれも1戦のノーポイントレースがあり下位に沈んでいる。 今回も今シーズン、projectμ7C HARCに移籍し速さを見せている國峰が初日からセッションをリード。公式予選では、コースレコードをブレイクしポールポジションを獲得した。2番手には、賞典外でスポット参戦している尾野弘樹がつけた。尾野は、昨年に引き続き今年もアジア・ドリーム・カップに参戦し活躍しているが、一昨年には、Moto3クラスにも数戦参戦。再び世界を目指すためにMoto3仕様のマシンで参戦予定だったが、今回は間に合わず國峰と、ほぼ同じ仕様となっている。事前テストもなかったが、さすがの速さを見せている。一方、山田は、一発タイムでは、遅れを取っているが決勝での巻き返しを狙っている。昨年アジア・ドリーム・カップでチャンピオンを獲った大久保も尾野には、負けられないとライバル心を燃やしている。 速さでは、國峰がイニシアチブを握っており、どんなペースで走るかによってレース展開が見えてくるはずだ。