18周で争われたJ-GP2クラス。ポールポジションからスタートした井筒仁康がホールショットを奪い、2列目4番手グリッドから好スタートを切った浦本修充が2番手で1コーナーをクリア。以下、生形秀之、野左根航汰、関口太郎、デチャ・クライサー、高橋英倫、岩田悟、長島哲太と続いていく。トップを走る井筒は、やや2番手以下を引き離して2周目に突入。オープニングラップで野左根が2番手、高橋が3番手に上がり、生形、浦本、関口、デチャ、長島、岩田と続き2周目に入っていく。その直後の90度コーナーで長島と岩田が接触し、両者ともコースアウト、共にポジションを下げてしまう。
レースをリードしていくかと思われた井筒は、ペースが上がらず、3周目の5コーナーで野左根にかわされ2番手にポジションダウン。トップグループは、野左根を先頭に井筒、高橋、生形、浦本、関口の6台が形成し、やや遅れてデチャが単独走行で続いていた。
井筒は、3周目のS字コーナーの進入で高橋にかわされ3番手に下がる、さらに90度コーナーで生形にかわされるが、続くビクトリーコーナーで意地を見せて抜き返す。しかし、5コーナーで再び井筒のインを突いた生形が3番手に浮上する。
この辺りから浦本と関口はトップグループから遅れ出し、5番手争いを展開。
トップグループで動きがあったのは、12周目。生形が3コーナーで高橋をかわして2番手に浮上。生形は、この周にファステストラップもマーク。トップを走る野左根の背後に迫っていく。14周目には、3コーナーで高橋のインを突いた井筒だったが、オーバースピードだったため4コーナーでコースアウト。すぐにコースに戻るがトップグループから脱落してしまう。この辺りから野左根は、自己ベストをマークしラストスパートをかける。このペースについていけたのは、生形のみ。高橋はジリジリと遅れてしまう。
前に出たい生形は、野左根の背後にピタリとつけチャンスを伺う。17周目の3コーナーで仕掛けるが、4コーナーでふくらんでしまいクロスラインとなる。これでやや野左根と生形の間隔は広がるが、ラストラップで再び両者は、テールtoノーズとなる。生形は、S字コーナーの進入で仕掛けるが、野左根も切り返しでかぶせる。続くV字コーナーでも生形は野左根のインを突くが、再び野左根がかぶせ意地を見せる。そのまま野左根がトップでチェッカーを受け今シーズン初優勝を飾った。生形は、僅かに及ばず2位となったが、単独でポイントリーダーに立った。3位に高橋が入り、2ポイント差の暫定ランキング2番手となった。4位に井筒、5位に浦本、6位に関口、7位にデチャと続いた。レース序盤にコースアウトを喫した岩田が8位、長島が9位でゴールしている。 |