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SUPERBIKE RACE in MINE


JSB1000

文部科学大臣杯 2006年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 SUPERBIKE RACE in 九州
主催:オートポリスサーキット(4.674Km)
決勝レポート
DATE:2006-5/27
■開催日/予選:5月27日(土)、決勝:5月28日(日)  ■天候/予選:雨・ウェット 決勝:曇時々雨・ドライ/ウェット
■開催場所/大分県・オートポリスサーキット(4.674Km) ■観客数/予選:4,900人・決勝:28,325人

伊藤真一が今季2勝目!
柳川明はコースアウトしながらも2位に入賞!!

 3番手グリッドからスタートした中須賀克行が好スタートを見せ、1コーナーにトップで進入し、渡辺篤、柳川明、秋吉耕佑、須貝義行、小西良輝、伊藤真一、手島雄介と続いていく。3列目からスタートを決めて好位置をキープしていた小西だったが、S字コーナーの切り返しでハイサイドで転倒。オープニングラップで戦列を離れてしまう。さらに、渡辺をかわして2番手に浮上した柳川は、第2ヘアピンでコースアウト。大きく順位を下げ、14番手で1周目を終えていた。

 2周目になるとペースの上がらない中須賀を渡辺、秋吉がかわし、ヨシムラが1-2体制を築く。後方からは伊藤、山口が追い上げを開始。伊藤は、2周目に5番手に、3周目に4番手、4周目には中須賀と、一つずつポジションを上げ3番手に上がってくる。その4周目には、秋吉が渡辺をかわしてトップに立つ。秋吉はペースを上げるが、これに渡辺はついていけない。逆に伊藤の接近を許し、6周目の第2ヘアピンで伊藤が2番手に上がる。伊藤と同じく後方から追い上げてきた山口は、3周目に6番手、5周目に4番手に上がると渡辺のテールを捕らえる。その伊藤と山口を上回るペースで追い上げるライダーがいた。オープニングラップにコースアウトをした柳川明だった。柳川は、驚異的なリカバーを見せ、5周目に11番手につけていたが6周目には5番手まで浮上、ファステストラップをマークしながら渡辺と山口による3番手争いに加わってくる。

 トップ争いは、秋吉に伊藤が追いつき一騎打ちの様相を呈してくる。伊藤は、10周目にトップを奪うが、11周目の1コーナーで秋吉もレイトブレーキングを見せて抜き返す。その後方では、柳川が渡辺と山口をかわして3番手に浮上すると、トップ争いを上回るペースで急速に接近。13周目にはトップの秋吉が最終コーナーでバックマーカーに引っかかったこともあり、14周目のホームストレートには3台が一丸となって現れ、トップグループは、三つ巴の戦いとなる。これを見た伊藤は、14周目の第2ヘアピンでトップを奪うと、そのままバックマーカーをうまくかわしてリードを広げていく。これを追いたい柳川だったが、秋吉をかわせない。ラスト2周となる17周目にやっと秋吉をかわすものの、伊藤を射程に捕らえることはできなかった。伊藤が今シーズン2勝目を挙げ、全日本歴代最多勝記録を更新する26勝目となった。柳川は2位、秋吉が3位で続いた。4位には、ジリジリと追い上げてきた徳留和樹が入り、山口、渡辺、辻村猛、手島、出口修、中須賀、須貝の順でチェッカーフラッグを受けた。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/伊藤真一
今週に入ってから調子が悪かったので、決勝で自分がどんなペースで走れるか分からなかった。焦らずに前のライダーを抜いていくだけだと思っていた。序盤は、がむしゃらに追いついていった。秋吉選手に追いついたときに、バトルをしてペースが下がったので、後ろにも他のライダーがいると思っていたら離れていた。しばらくして後ろを見るとコースアウトしたはずの柳川選手が追い上げてきていたのでビックリした。何とか周回遅れをうまく使って前に出ることができてラッキーだった。

2位/柳川明
普通に走って勝ってもおもしろくないから、というのは冗談。転倒を避けるためにコースアウトしてしまった。すぐに復帰したけれど、けっこう後ろだった。とにかく前にいる人をすべて抜こうと、全く余裕なく走っていた。抜いているうちに予選で自分より前にいたライダーがいたけど、自分のペースが速いとは思わなかった。秋吉選手と伊藤選手に追いついたときに、さらに前に二人いるかと思っていた。秋吉選手を、やっと抜いたけど、すでに伊藤さんと勝負できる距離ではなかった。スーパーポールが天候不順で無効になってしまい、お客さんに楽しんでもらえるレースをしたかった。最後まであきらめずに走った結果。これが一番だったら、すごくかっこいいんだけどね。

3位/秋吉耕佑
サイティングラップにタイヤを暖めようとしたら転んでしまった。マシンをすぐに修復してくれたスタッフに感謝したいですね。ボクも柳川さんと同じで自分のペースが分からなかった。後ろから柳川さんが来ているのは分かっていたし、雨がパラついたときに自分だけペースを落としてしまったので抜かれてしまった。転倒の影響で、前半セクションで思い切った走りができなかった。全部、自分の責任ですね。


   
     
   
   
   
   
   
     
   
     
     
   
   
Photo:H.Wakita & Y.Harada(c)
 
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