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SUPERBIKE RACE in OKAYAMA


JSB1000

文部科学大臣杯 2005年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦 SUPERBIKE RACE in 岡山
主催:岡山国際サーキット(3,703m)
決勝レポート
DATE:2005-10/16
■開催日/予選:10月15日(土)、決勝:10月16日(日)  ■天候/予選:雨 決勝:晴
■開催場所/岡山県・岡山国際サーキット(3,703m) ■観客数/予選:5,090人・決勝:28,608人

伊藤真一が3度目の全日本タイトルを獲得!
柳川明が久しぶりの勝利!!

 ポールポジションからスタートした秋吉耕佑がホールショットを奪い、3列目から好ダッシュを見せた渡辺篤が2番手に浮上するが、1コーナーでフロントタイヤが切れ込み、さらに2コーナー立ち上がりでマシンがスライドし、5番手に落ちる。2番手には柳川明がつけ、小西良輝、辻村猛、渡辺、山口辰也と続いていく。

 タイトルに王手をかけている伊藤真一は、11番手グリッドからスタートし、オープニングラップを11番手で終える。トップの秋吉は、オープニングラップから飛ばし、2周目に、このレースのファステストラップをマーク。3周目に入るときには2番手を走る柳川に、1秒453差をつけていた。しかし、5周目辺りから柳川がペースを上げ、ジリジリとその差を詰めてくる。6周目には完全に秋吉のテールを捕らえ、7周目のホームストレートで並びかけるがパスは、できない。続く8周目のヘアピンでついに柳川がトップに浮上する。

 その後方では、渡辺が3番手に上がり、山口との3位争いとなっていく。伊藤は、3周目に8番手、4周目に7番手、6周目には辻村をかわして6番手まで追い上げてくる。レース中盤になると、秋吉のペースが下がり、3位争いの渡辺と山口がペースを上げてくる。そして14周目に渡辺が、15周目に山口が秋吉をかわしてポジションを上げる。すでにバックマーカーが多く出始め、トップを走る柳川、2位争いの渡辺と山口は、バックマーカーを縫うように周回を重ねる。その差は、一進一退を繰り返す。

 18周目には山口が渡辺をかわして2番手に浮上し、柳川との差を詰めていく。これに渡辺はついていけない。逃げる柳川、追う山口。ラストラップに、両者の差は1秒を切るが射程圏内に捕らえることができない。柳川が意地を見せ、トップでチェッカーフラッグを受け、久しぶりに全日本で優勝を飾った。山口は追撃及ばず2位。3位に渡辺が入り、今シーズン初表彰台を獲得。伊藤は4位でゴールし、見事、2005年シーズンのチャンピオンに輝いた。以下、中冨伸一、秋吉、辻村、小西の順でゴールした。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/柳川明
秋吉はスタート直後は特に速いのは分かっていた。レースが実質ドライで初めての走行なので、とりあえず3周は様子を見てから、ペースを上げたら1分30秒台後半が出た。これは勝負になると思った。いつも前にいるライダーが後ろにいたので、最初のウチに頑張った。秋吉くんの動きが分からなかったので、慎重に仕掛けていった。秋吉くんを抜いてからは、サインボードを見間違えていたのもあって最後まで後ろに誰かがいると思っていた。バイクは終盤にタイヤが辛くなってきてが、それがいろんな問題を消してくれた。結果は優勝なので、よかった。金曜、土曜が雨だったから。こうゆうときは、何があるか分からないのでチャンスだった。とにかく久しぶりの優勝なので、うれしいですね。いいことは、そう続くものではないので、次回も初心に返って楽しくレースをしたい。

2位/山口辰也
テストのときから思ったよりもタイムが出ていて、ホントに今回こそ勝てると思っていた。雨が降って、セッティングができなかったと思いきや、決勝はマシンもタイヤも状態は、よかった。最後まであきらめずに追い上げたが、途中、バックマーカーに危ない引っかかり方をしてしまい、そこで気持ちが途切れてしまった。ここのところ、スタートも悪くないし、もっと早い段階で前に行けるように頑張らないといけない。最終戦は、ぜひ勝ちたいですね。

3位/渡辺篤
今回みたいに、金、土と雨で、決勝でドライというのは難しいコンディションだけれど、逆にチャンスだと思っていた。ただ、グリッドが悪すぎたのでスタートだけは絶対に引かないと気合いを入れていた。2番手で1コーナーに入ると、フロントが切れ込んでしまい、2コーナーではハイサイドとなってしまい6番手まで下がった。テストのときもドライであまり走れてなかったけれど、レースでは、いいタイムで走ることができた。柳川さん、秋吉さんが離れていたけど、何とか追いつこうと走っていた。マシンは鈴鹿8耐以降、最高の状態にチームが仕上げてくれているので、最終戦では、今回よりいい成績で終わりたい。

2005年シリーズチャンピオン/伊藤真一
先週のテストでは30秒台で周回できていたので、今回は苦労しないと思っていたら、路面コンディション、気温も上がったこともあり厳しいレースになってしまった。今思えば、予選は守りに入っていた。2回目にタイムを出そうと思ったら、雨が強くなってしまった。走り始めたら、いつもと違い、思うようにペースを上げられなかった。今回は、前の3人が速くて追いつけなかった。タイトルのことが考えないようにしていたが、(山口)辰也や辻村のポジションを気にしていたけれど、とにかく今回は、走っていること自体が大変だった。優勝で終わっていれば、もっとよかったけれど、長くレースをしてきて散々、大事なところでミスをしてきたので、最後まで気を抜かないで走っていた。今年は、自分なりに緊張感がある楽しいシーズンになっている。来シーズンのことは、まだ何も決まってないけれど、もっとおもしろいことをしたい。


JSB決勝レース   決勝レーススタート。
   
JSB決勝レース   秋吉耕佑が序盤トップ、後方には#87柳川明が迫る。
   
JSB決勝レース   伊藤真一は追い上げのレースで、タイトル獲得条件の4位をキープ。
     
JSB決勝レース   #2山口辰也はじわじわと順位を上げ、最終的には2位をゲット
   
JSB決勝レース   優勝:柳川明(中)、2位:山口辰也(左)、3位:渡辺篤
     
JSB決勝レース   90年の500cc、98年のスーパーバイク、そして2005年のJSB1000クラスと3回目の全日本タイトルを獲得した伊藤真一。
   
Photo:Y.Harada&H.Wakita(c)
 
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