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AUTO POLIS SUPERBIKE RACE


SB

文部科学大臣杯 2004年 MFJ R2-1 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 もてぎスーパーバイクレース
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2004-06-13
■開催日/予選:6月12日(土)、決勝:6月13日(日)  ■天候/予選:晴時々曇り 決勝:曇り後晴
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:3,500人 決勝:8,000人

仲城英幸が小山知良との激戦を制す!!

 3番手グリッドからスタートした菊池寛幸が、前回に続き好スタートを見せホールショットを奪う。これに仲城英幸、柚木伸介、ポールポジションの葛原稔永と続く。柚木は積極的な走りを見せ、仲城、菊池をパスしトップに躍り出る。しかし仲城も負けてはいない。2周目にトップに立つと、一気に全開走行に入る。この仲城のペースについていけたのが菊池、小山、柚木、山本武宏、葛原。しかし、90度コーナーで山本と葛原が転倒。早くも戦線を離れてしまう。

 5周目にはV字コーナーで菊池が仲城をパス。すぐに仲城もヘアピンで抜き返す。トップグループにつけ、健闘していた柚木だったが7周目にマシントラブルが発生してしまいピットイン。そのままリタイアとなってしまう。その7周目に菊池を5コーナーへのブレーキングでかわした小山は、そのまま仲城の背後に迫っていく。トップを走る仲城は、さらに2分0秒台にペースを上げていく。小山はピタリと仲城についていくが、菊池は徐々に引き離されていく。ここから仲城と小山の一騎打ちが始まった。

 鋭いブレーキングを見せる小山が5コーナーで前に出れば、ストレートスピードが伸びていた仲城がダウンヒルストレートで抜き返す。この展開が数周に渡って続き、仲城がトップで最終ラップを迎える。5コーナーのブレーキングでは仲城が抑えるものの、V字コーナーで小山が仲城の前に出る。そしてストレートで仲城が抜き返すが、90度コーナーへのブレーキングで小山が鋭い突っ込みを見せついにトップに立つ。しかし、最終コーナーを立ち上がり、チェッカーフラッグを受ける直前に仲城が小山に並びかけていく。今回は0.074秒差で仲城に軍配が上がる結果となった。小山は2位でフィニッシュし、ランキングトップをキープ。3番手には、ファステストラップをたたき出しながら追い上げてきた井手敏男を抑えた菊池が入り、以下、井手、小室旭、ラパター・ヴィライロー、15歳の大谷和也、菅谷慎一と続いている。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/仲城英幸
予選も7番手だったし最初から飛ばせるだけ飛ばしていこうと思っていた。作戦も何も考えずに抜けるところで抜いて、抜かれたらもう一回抜き返そうと思っていた。ダウンヒルストレートで前に出られるのは分かっていた。最終ラップは90度コーナーで小山選手にすごい突っ込みで抜かれたけど、最終コーナーからコントロールラインまでミスをしなければ抜き返せると思っていた。久しぶりの優勝だし、かなりうれしいです。

2位/小山知良
スタートのクラッチミートはうまくいって、最初のシフトアップもうまくいった。でも、そこからうまく吹け上がらなくて出遅れてしまった。追い上げていったら前の集団が接近していたし、危ないなと思っていたら2台が転倒していた。そこから自分のペースで走っていたけど、エンジンが走ってなく厳しい展開となってしまった。250で学んだこともある。2000年に比べればコンスタントの表彰台に上がれている。後半戦もこの成績を維持していきたい。

3位/菊池寛幸
前回、マシントラブルでリタイアしているし慎重にはなっていた。このレースウィークはコンディションも不良だった、決勝朝のウォームアップでも路面が濡れていた。何事も手探り状態だった。安全マージンを取って走ったけど、なかなか足回りに移れないジレンマがあった。詰め切れないのは自分のせいです。ツインリンクもてぎでは、1999年に勝って以来チェッカーを受けられていなかったから、今回は完走できてよかった。


  GP125の決勝レーススタート。#4菊池寛幸がホールショットを奪うが、オープニングラップは#12柚木伸介がトップで戻る。
その後は、#101仲城英幸がトップに立つと#71小山知良を加えた4台がトップ集団を形成し、レースをリードしていく。
     
 

しかし、#12柚木は7周目にリタイア、#4菊池もレース終盤に少しずつ遅れ、コーナリングで先行する#71小山と圧倒的なストレートスピードを誇る#101仲城の激しいバトルとなった。

     
  結局、最終ラップの激しい攻防は、最後のチェッカー前のストレートで仲城が先行して優勝を決めた。小山は「チャンピオンシップを考えれば2位で満足」と語った。3位には菊池が入った。
     
  昼のインターバルを利用して、キッズ&レディースバイクパレードも行なわれた。
     
 

4サイクル250ccモトクロッサーエンジンを使用した新しいクラス「GP-MONO」がいよいよ姿を現した。
コンセプトは「ローコスト&イコールコンディション」。これからロードレースを始める方や女性が参入しやすい適度なパフォーマンスが魅力。ちなみに、「GP-MONO」の“MONO”とは、単気筒を意味しており、
従来のGP125、GP250の後継車種ではなく、地方選手権におけるSP250/ST250などのベース車両が枯渇しているクラスの代替を目指している。

     
Photo by H.Wakita(c)
 
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