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MFJライセンスの種類と取得方法


MFJロードレース

ロードレースとは?

ロードレースとは、アスファルト路面の閉鎖された周回路をバイクで走り、その速さを競う競技です。国内では50数年の歴史があります。直線や、左右のコーナーを含んだ距離の長いサーキットコースを使います。

ロードレースには大きく二つの競技の方法があります。

スプリントレース
進行方向に一列に並び、クラッチスタート(エンジンがかかった状態からのスタート)で競技を開始します。レース距離は130km以下で、規定の周回数をより速く走ることで勝敗を決めます。

耐久レース
ルマン式スタート(スタートの合図と同時にライダーがマシンに駆け寄りスタート)により競技が開始され、おおむね2時間以上の長時間を走るレースです。こちらは二人以上のライダーがチームを組み、規定時間内に走った周回数で勝敗を決めます。

スプリントレースのスタート:JSB1000
ル・マン式スタートで始まる鈴鹿8耐
スプリントレースのスタート:JSB1000 ル・マン式スタートで始まる鈴鹿8耐

前者がMotoGPや全日本選手権などに代表されるスプリントレースで、後者が鈴鹿8時間耐久レースのような耐久レースです。

レース車両

ロードレースで用いられる車両は、一般公道用に作られているものが多くあります。一般車両をベースとし、不要なもの(おもにライトやミラーなどの保安部品)を取り外し、各部にレーシングに適した変更を加えて作られるレース車両のことを、プロダクションレーサーといいます。

対して、初めからレースに出ることのみを目的として作られた車両は、純レーサーと呼ばれています。プロダクションレーサーとはずいぶん乗り味が違うといわれています。

現在国内で行われているレースのほとんどはプロダクションレースであり、全日本選手権をはじめとするMFJ公認クラスでは、純レーサーを使用したクラスはJ-GP3という4ストローク 250cc単気筒のマシンを用いたもののみになっています。(もう一つの純レーサークラスであるJ-GP2クラスは2019年シーズンを最後に終了します。)

世界選手権

ロードレースで用いられる車両は、一般公道用に作られているものが多くあります。一般車両をベースとし、不要なもの(おもにライトやミラーなどの保安部品)を取り外し、各部にレーシングに適した変更を加えて作られるレース車両のことを、プロダクションレーサーといいます。

対して、初めからレースに出ることのみを目的として作られた車両は、レース専用車といいます。それだけではなく、フレームやエンジンなどがセットになっておらず、それぞれのパーツメーカーが製作したパーツを組み合わせてオリジナルのレーサーを作るようなクラスもあります。プロダクションレーサーとはずいぶん乗り味が違うといわれています。

現在国内で行われているレースのほとんどは市販車を使用したプロダクションレースであり、全日本選手権をはじめとするMFJ公認クラスでは、レース専用車を使用するクラスはJ-GP3という4ストローク250cc単気筒のマシンを用いたもののみになっています。(もう一つのオリジナルレース専用車両を作成・使用するクラスであるJ-GP2クラスは2019年シーズンを最後に終了します。

FIMロードレース世界選手権(MotoGP)
レースのために生み出された純粋なレーサーを使用した、世界で最も速いロードレース。最高時速は350km/hを超え、毎年のようにコースレコードが更新されている。かつて、世界グランプリ(WGP)を称した時代には2ストロークマシンが活躍していたが、現在ではすべてのクラスが4ストロークマシンに変更されている。

FIMロードレース世界選手権(MotoGP)

FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)
一般公道を走る市販モーターサイクルをベースとしたマシンで争われる、いわゆる「プロダクションレース」の最高峰。誰もが手に入れられ、身近で見かけるマシンが限界を超えて争う姿は必見。

過去から現在に至るまで、数多くの日本人ライダーが世界選手権で活躍してきました。2000年4月に三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットで行われた世界グランプリでは、表彰台に上った9人のライダーのうち、なんと8人が日本人選手だったほどです。

一番最初に世界の頂点に上り詰めた日本人ライダーは、片山敬済。1977年に350ccクラスで世界チャンピオンに輝きました。1993年には原田哲也が250ccクラスで、94年と98年には坂田和人が125ccクラスで、さらに95年、96年には青木治親が2年連続して125ccクラスを制しました。2001年には加藤大二郎が、2009年には青山博一が250ccクラスでチャンピオンを獲得しました。

世界チャンピオンに輝いた日本人たち
1994年 坂田和人(#2) GP125
1994年 原田哲也 GP250
1996年 青木治親 GP125
1994年 坂田和人(#2) GP125 1994年 原田哲也 GP250 1996年 青木治親 GP125
1997年 加藤大治郎 GP250
2010年 青山博一 MotoGP
1997年 加藤大治郎 GP250 2010年 青山博一 MotoGP
                    

近年の日本人選手の活躍は目覚ましいものがあります。2018年にMotoGPクラスデビューを飾った中上選手は着実に実力を上げてきていますし、2019年の開幕戦・カタールGPでは、鳥羽 海斗 選手がMoto3クラスにおいて日本人初となる優勝を飾りました。(最軽量クラスとしては12年ぶり。)

今後も多くの日本人が世界選手権で活躍していくことでしょう。日本人が最高峰クラスでチャンピオンに輝くのも、そう遠くない話かもしれません。

MotoGPクラスで戦う中上貴晶選手(2018年 もてぎ)
MotoGPクラスで戦う中上貴晶選手(2018年 もてぎ)

全日本ロードレース選手権

全日本ロードレース選手権は、現在JSB1000、J-GP2、ST600、J-GP3の4クラスを開催し(J-GP2クラスは2019年で終了し、2020シーズンからはST1000クラスが新設される)、全国6ヶ所のサーキットを転戦しています。JSBクラスは、オートバイメーカーの世界トップ4といわれるホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキのお膝元であるために、長年各メーカーのファクトリーマシンが出場していました。一時期、ファクトリーマシンが姿を消してしまったこともありましたが、ここ数年、ヤマハは安定して2機を参戦させ、HRC(ホンダレーシング)も、2018年からファクトリーチームを復活させ参戦しています。スズキ・カワサキの2社も長年セミワークス体制といえる環境で参戦しているチームを持っており、今後、国内4メーカーのファクトリーマシンが勢ぞろいする姿や、近年国内シェアを伸ばし戦闘力を上げてきているBMWなどの海外メーカーのマシンとの争いも期待されます。

現在、アジアロードレース選手権やアジアタレントカップ、スーパーバイク世界選手権、MotoGP等の国際格式のレースと連携を強め、日本人ライダーが世界に挑戦しやすい環境を整えているさなかであります。国内最高峰の争いの場として、そして世界へ羽ばたこうとするライダーの登竜門として、より一層の盛り上がりを見せていくことは間違いないといえるでしょう。

全日本ロードレース:JSB1000

地方選手権・承認レース

全日本選手権に出場するためには、各地に点在するサーキットが主催している「地方選手権」に参戦し、定められたポイントを得ることで得られる「国際ライセンス」を所持していることが条件となります。そのため、各サーキットで激しい争いが繰り広げられています。

地方選手権は、一般に認識されているよりも簡単に出場することができます。MFJの公認サーキットで走行ライセンスを取り(または公認講習会を受講し)、MFJフレッシュマンライセンスを取るだけで参加条件はクリアです。

ライセンスの種類と取得条件

地方選手権では、現在公認クラスは5つあります。マシンはほぼすべてが4ストロークエンジンのマシンです。(J-GP3のみ2ストローク125ccマシンの使用が認められています。)

クラス名 主に使用される車両
JP250 250cc 2気筒の市販車

J-GP3

250cc 単気筒のレース専用車

ST600

600cc 4気筒、675cc 3気筒の市販車

ST1000

1000cc 3・4気筒、1200cc 2気筒の市販車

JSB1000

1000cc3・4気筒、1200cc2気筒の市販車(改造範囲が広い)
※ST1000は2020年開始
※J-GP2は2019年終了

公認の5つのクラスのなかでも、近年市場で人気が高まっている市販の250ccマシンを使用したレースに特に注目が集まっています。全日本選手権に併催される「MFJカップ」でも開催されているJP250クラスや、昇格には関係のない承認クラスであるワンメイクレース:CBR250R/RR DreamCupなどがあります。車両価格も安く、改造範囲も狭いため、参戦コストが比較的低く抑えられるのが特徴です。趣味のスポーツとして誰でも気軽に楽しめるため、レースデビューのクラスとして最適というだけではなく、若手ライダーの登竜門としても非常に有意義なレースとなっております。

JP250公式ファンサイト

JP250

また、エンジョイライセンスがあれば参加できるイベントレース・ミニバイクレース・走行会・スクールなどが全国各地で数多く行われています。エンジョイクラスから非常にハイレベルなものまで多岐にわたりますので、自分に合った楽しみ方が見つかるはずです。

選手育成環境の整備

日本から世界で通用するライダーを排出するために、近年、様々なサポート・特別体制が作られています。

全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスでは、国際ライセンスを持っていないながらも高いレベルの走行が可能な年少ライダーを対象に、各大会10名程度の「特別参加枠」を設定しています。早い段階でレベルの高いレースに参加することでの、モチベーションの向上・成長促進が見込まれるため、大変人気の制度となっております。
特別参加枠について

また、1994年・1998年に世界選手権GP125で2度のチャンピオンに輝いた坂田和人氏が校長を務める『MFJロードレースアカデミー』が開催され、世界の舞台を目指す若手ライダーが日々トレーニングを重ねています。 見学希望の方は、MFJまでご連絡ください。

ロードレースアカデミーHP

ロードレースアカデミーの様子
もっと詳しい情報は
オフィシャルファンサイトへ →