前日のレース1に続き、ST600クラスは、日曜日にレース2が行われた。ポールポジションからスタートした大崎誠之が、ホールショットを奪い、まずレースをリードする。これにレース1で初優勝を達成した國川浩道、岡村光矩、津田一磨、伊藤勇樹、横江竜司、チャランポン・ポラマイと続いていく。オープニングラップは、大崎が制し、國川、岡村、伊藤、横江のオーダーで終えていたが、ホームストレートで伊藤が岡村をかわし3番手に上がると、ファイナルコーナースタンド前で國川もかわして2番手に浮上。そして大崎の背後につけると4周目の第1ヘアピンで伊藤がトップに立つ。 ここで伊藤、大崎、國川の3台がやや抜け出すが、5周目の3コーナーで國川がレコードラインを外しセカンドグループに飲み込まれる。その背後につける岡村がペースを上げ、7周目の1コーナーで國川をかわし3番手に上がると、8周目には、トップグループに追い付きトップ争いは、6台の集団となる。これを見た大崎は、9周目の1コーナーで伊藤をかわして再びトップに浮上。岡村も第2ヘアピンで伊藤をかわして2番手に上がると、10周目の1コーナーで大崎をかわしてトップに浮上。この時点で54秒台前半で周回する岡村に対し、大崎はライディングを変えながら勝負を仕掛けるタイミングを探っていた。しかし伊藤も、それは同じ。11周目に第1ヘアピンで伊藤が、第2ヘアピンで大崎が前に出る。 このパターンを14周目にも展開すると、岡村が一歩リードを広げる。そして、そのままファイナルラップに突入する。岡村が1コーナーをクリアし、大崎、伊藤、國川と続くが、ここで國川のマシンにトラブルが発生。フルロック状態になってしまい必死にコントロールしながらも伊藤のイン側を通過し、そのまま転倒してしまう。幸い大きなケガはなかったが、初優勝の翌日はツキがなかったようだ。 トップを走る岡村は、16周を走りきり、ホームコース、そしてチームを移籍した初戦で、うれしい初優勝を飾った。大崎が2位、伊藤が3位に入った。4番手争いは、チャランポンが制し、4位でゴール。追い上げた小林が5位、横江が6位、7位に稲垣誠、8位に篠崎佐助と続いた。