中須賀克行と高橋巧のタイトル争いに、ヨシムラの津田拓也などが、どう絡めるか注目された第7戦岡山国際ラウンド。決勝日は、見事な秋晴れに恵まれ、JSB1000クラスが始まるころの路面温度は38度となっていた。 ポールポジションから見事なスタートダッシュを見せた中須賀がホールショットを奪うとオープニングラップから積極的な走りでペースを上げて行く。これに津田、高橋、山口辰也、中冨伸一、柳川明と続いていく。中須賀に離されまいとペースを上げていた津田だったが、ダブルヘアピン2つ目で痛恨のクラッシュ。トップ争いからは完全に脱落してしまう。このアクシデントもあり、中須賀は、2番手の高橋に1秒877もの差をつけてホームストレートに戻ってくる。その後も中須賀はプッシュし続け、2周目には2秒664、3周目には3秒220と独走態勢を築いていく。2位争いは、高橋を先頭に山口、柳川が続き三つ巴の戦いとなっていた。その後方には、中冨、加賀山就臣、野左根航汰、渡辺一樹と続いていた。 トップを行く中須賀は、2番手の高橋と約4秒の差をキープしながらレースをコントロール。2番手争いは、柳川が遅れ始め、バックマーカーが出てくると高橋と山口も差が開き、それぞれ単独走行となって行く。 レース終盤になるとトップの中須賀を始め、高橋、山口、柳川、中冨と上位陣は単独走行となっていたが、野左根と加賀山が6番手争いを繰り広げていた。中須賀は、危なげない走りで24周を走りきり、まさに圧勝で今シーズン3勝目を挙げた。高橋は2位に入り、両者のポイント差は、7となり最終戦MFJ-GPを迎えることになった。3位には山口が入り、チームのホームコースで久しぶりに表彰台を獲得した。4位に柳川、5位に中冨と単独走行で続いてチェッカー。6位争いは、最終ラップのリボルバーコーナーからバイパーコーナーの進入で加賀山の前に出た野左根が制した。オートポリスのケガが癒えていない渡辺は8位、9位に藤田拓哉、10位に今野由寛、11位に安田毅史、12位に酒井大作、13位に吉田光弘、14位に小島一浩、15位に寺本幸司と続いた。津田は、ピットでマシンを修復後、再スタートしたものの3周遅れの23位という結果だった。