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 '16全日本モトクロス選手権第4戦 SUGO大会 
             
                                                        ↑'16スケジュール




シーズン中盤戦の幕開けとなる全日本モトクロス選手権の今季第4戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。直線距離で仙台市中心部から南西方向約20kmの、福島や山形との県境にも近い村田町にあるコースは、10年ほど前に世界選手権を誘致した実績もある。ふたつの丘にまたがるように、自然の地形を生かしてレイアウトされたコースは、豊富なアップダウンを備え、高速セクションからタイトターンまで、バリエーション豊かなコーナーを配してある。土日とも天候に恵まれ、決勝日の最高気温は25度。2日間で4,200名のファンが、ドライコンディションの大会を楽しんだ。






僅差でのマークを受け続けながら
ヒート1で勝利を手にした成田亮

好スタートを生かして
ヒート2で勝利を収めた平田優



開幕戦で負ったケガの影響で第2戦と第3戦を欠場した、今季からカワサキ系のチームでファクトリーマシンを駆る小方誠(#4)が、今大会から復帰。これでエントリーは20台となったが、日曜日朝の練習走行でヤマハファクトリーチームの三原拓也(#6)が負傷したことから、決勝は19台の出走となった。


そのヒート1で好スタートを切ったのは、前戦ヒート2で開幕からの連勝記録がストップした、ホンダファクトリーチームの成田亮(#982)。これを、成田と同じく地元大会に燃えるスズキファクトリーチームの熱田孝高(#2)が抜き、熱田のチームメイトでディフェンディングチャンピオンの小島庸平(#1)、カワサキファクトリーチームの新井宏彰(#331)、前戦ヒート2で今季初優勝を挙げたヤマハファクトリーチームの平田優(#99)が続いて、1周目をクリアした。2周目、成田が再逆転に成功してトップに返り咲き、5番手を走る平田の後方では、今年からスズキを駆る深谷広一(#13)がポジションアップ。さらに翌周、小方も深谷に次ぐ位置に浮上した。

レース序盤から中盤にかけ、路面のギャップが少なく上位勢のラップタイム差がない状況とあって、トップグループは周回ごとに多少近づいたり離れたりするものの、大きな動きがなく縦に長い集団を形成する展開。この中で、6周目には小島が熱田に代わり2番手。11周目には平田が新井をパスして4番手にポジションを上げた。レース終盤、それまで少し距離を置いていた深谷も加わり、トップグループは6台に。この中でとくに、成田と小島、平田と新井が、接近戦を演じた。レースが残り2周となった16周目、新井はミスで6番手にポジションダウン。しかしこれ以外の順位変動は生まれず、成田が優勝して、小島が2位、熱田が3位、平田が4位、深谷が5位、新井が6位となった。


島崎優(#17)がリタイアしたことから18台の出走となった決勝ヒート2では、平田がホールショット。これに小方、成田、熱田、星野裕(#9)、小島が続いて、オープニングラップをクリアした。2周目、成田は小方をパスして2番手。熱田もこれに続いて、小方は4番手に後退。星野の背後には小島が迫り、少し遅れて深谷が7番手で続いた。翌周、小島は星野のパッシングに成功すると、その勢いを保って小方も攻略。さらに、熱田のテールに近づいた。トップの平田と2番手の成田は、ほとんどラップタイムが変わらず。3周目の段階で、その差は約1.5秒となっていた。4周目、小島は熱田をパス。この段階で、2番手を走る成田との差は4秒以上に広がっていた。

中盤に入ると、1周につきコンマ数秒ずつながら、平田がリードを拡大する展開に。しかし、レースが後半に入った9周目の段階でも両者の差は約3.2秒と、緊迫感のあるトップ争いが続いた。ところが終盤になると、成田のペースが少し落ち、これで平田がやや引き離す展開に。そして成田の背後には、小島と熱田が迫っていった。17周目の最終ラップは、成田と小島と熱田が完全な接近戦で迎えたが、熱田は少し遅れ、小島は逆転のチャンスを得られず。これによりレースは、平田が今季2勝目を挙げ、成田が2位、小島が3位、熱田が4位となった。また、いずれも序盤から順位を守り、小方が5位、深谷が6位でゴールした。


「タイム差がでにくい路面状況だったので、ヒート1は好スタートを勝利につなげられましたが、逆にヒート2は逆転のチャンスを得られませんでした。とはいえ、平田選手は速かったです」と、ヒート2のゴール直後には平田を祝福した成田。一方の平田は、「ケガをしたチームメイトの分もという想いで走りました。成田選手にポイントランキングでは差をつけられてしまっているので、これを少しずつ挽回します」と誓っていた。




能塚智寛の連勝をストップさせる
価値ある勝利を挙げた岡野聖

自身初の両ヒート優勝を
最高の笑顔で喜んだ岡野



決勝ヒート1のスタートでは、最初のターンで10台以上が絡むマルチクラッシュが発生。これにより、開幕からここまで6ヒート連続優勝を挙げてきた能塚智寛(#28)は、大きく出遅れることになった。ホールショットを奪ったのは岡野聖(#31)。これに古賀太基(#122)、竹中純矢(#29)、渡辺祐介(#32)、田中雅己(#113)、植田翔太(#52)らが続いた。2周目、オープニングラップは19番手となった能塚が単独転倒を喫し、これで26番手までダウンした。レース序盤、岡野と古賀、竹中と渡辺は、それぞれ接近戦を展開。4周目に古賀が転倒して、4番手に後退した。

これにより、後続との距離を広げたトップの岡野は、レース中盤にかけてハイペースを刻み、前半終了となる9周目には最速ラップタイムを記録。徐々に独走態勢を築いていった。一方の2番手争いでは、5周目に渡辺が竹中の攻略に成功。古賀はペースが落ち、背後には植田や田中が近づいてきた。レース後半、トップ岡野の独走は続き、竹中を振り切った渡辺、古賀から大きなリードを奪った竹中も、同じく単独走行に。古賀は、植田と田中のアタックに耐えながら走行を続けた。すると終盤、スタート直後のマルチクラッシュで出遅れていた小川孝平(#912)がこの3台に近づき、4番手争いが4台に。この中で、まず小川がポジションを上げ、ラスト2周となった17周目には植田と田中もついに古賀を抜いた。そしてレースは、岡野が優勝。渡辺が2位、竹中が3位、小川が4位、植田が5位、田中が6位、古賀が7位となった。なお能塚は、中盤に3度目の転倒を喫して、22位に終わった。


決勝ヒート2は、田中の好スタートで幕を開けた。これに岡野、渡辺、古賀が続いたが、このうち渡辺は転倒。田中はポジションを落とし、1周目は岡野、古賀、能塚、田中、竹中、植田のオーダーとなった。2周目、古賀が岡野をパスしてトップに浮上。さらに能塚も岡野を抜いた。3周目以降、古賀から4番手の竹中までの4台は、それぞれが2秒ほどの間隔を開けて、やや縦に長いトップグループを形成。そこから少し遅れて田中、植田、小川らが第2グループとなっていった。レースが中盤に入った6周目、小川は植田の攻略に成功すると、今度は田中に接近。翌周に両者は順位を入れ替えると、小川はややリードを広げていった。

このころからトップグループでは、竹中が前の3台から少し離れ、逆に岡野は能塚との距離を短縮。そして9周目、岡野が2番手に浮上した。この段階で、古賀と岡野のタイム差は約3秒。すると岡野は、じわじわとこれを削り、レース終盤にはテール・トゥ・ノーズに近い状態となった。岡野のプレッシャーを受けながら、古賀も粘りをみせていたが、ラスト2周となった16周目、古賀が痛恨の転倒。すぐに再スタートを切ったが岡野の逆転を許し、ヒート1に続いて岡野が勝利を収めた。古賀は2位、能塚は3位、竹中は4位でフィニッシュ。5位には小川、6位には1周目13番手から追い上げを続けた横澤拓夢(#36)が入賞した。


自身初の全日本選手権両ヒート優勝を果たした岡野は、「第2戦と第3戦では、いずれもどちらかのヒートを大きく落としていたので、それをカバーできる結果を残せたことがうれしいです。気持ちではライバルたちに負けないように走りました」と、笑顔で語った。




快調な追い上げレースにより
初優勝を手にした大石一斗

ヒート1は出遅れが響いて2位も、
ヒート2で今季6勝目の大倉由揮



決勝ヒート1、スタート直後の1コーナーで和泉夏輝(#3)、石浦優(#4)、大城魁之輔(#65)などの有力選手が絡むマルチクラッシュが発生。さらに、今季これまで6ヒート中5勝の大倉由揮(#1)は大きく出遅れた。一方で児玉伯斗(#74)は、好スタートでトップを奪取。これに森永彩斗(#10)が続くと、すぐに逆転して1周目は森永、児玉、飯塚翼(#29)、林憂人(#69)、大澤雅史(#16)、町田旺郷(#57)の順となった。2周目、児玉は転倒で大きく後退。これで森永が単独トップとなり、4秒ほど間隔を開けて飯塚と林が2番手を争い、この2台から3秒ほど離れて大澤と町田と真野凄輔(#11)が接戦を繰り広げた。3周目には、3台だった4番手争いに竹野拓実(#41)と大石一斗(#79)も加わり、町田が大澤の攻略に成功した4周目になるとさらに後続も集団にまとまって、20台近くが僅差で縦に連なる大混戦となった。

6周目、4番手の町田は転倒で後退。大石が4番手集団の先頭に立った。この段階で、トップを走る森永は、約4.5秒のアドバンテージ。飯塚と林は接近戦を続け、林と大石の間隔も約4.5秒あった。レースが後半に入った7周目、林が飯塚の攻略に成功。抜かれた飯塚の背後に大石が迫った。大石からやや遅れて5番手を走る、1周目15番手と出遅れた小野千成(#40)の背後には、同19番手とさらに出遅れていた大倉が怒とうの追い上げで接近。8周目、大石は飯塚と林を次々に抜いて2番手に浮上し、大倉も小野の攻略に成功した。この段階で、大石からトップの森永までは6秒以上の差があったが、大石はこれを一気に縮めて、ラスト2周となった11周目に逆転。さらに、9周目には飯塚と林をパスして3番手に浮上していた大倉も、森永を抜いた。そしてレースは、大石が優勝。大倉が2位、森永が3位となった。小野も終盤に順位を上げて4位。林が5位、飯塚が6位に入賞した。


決勝ヒート2では、再び児玉が好スタート。これに松本直人(#5)、町田、石浦、森永が続いて大坂を駆け上がると、1周目を松本、児玉、町田、石浦、森永、大倉の順でクリアした。ヒート1で勝利した大石は15番手と出遅れた。2周目、町田は転倒により5番手までポジションを落とし、上位勢は松本、児玉、石浦、大倉までがそれぞれ3〜5秒ほどの間隔を開ける縦に長い展開に。一方で、町田を先頭とした5番手以下は大混戦となった。3周目、4番手の大倉が前を走る石浦との距離を詰め、翌周には大倉が逆転に成功。この4周目の段階で、トップの松本は2番手の児玉から6秒ほどのリードを奪い、児玉と大倉の間隔は約3秒差という状態だった。

ここから、大倉は児玉との距離を詰め、レースが後半に入った6周目には背後に。そして翌周、逆転に成功して大倉が2番手浮上を果たした。さらに大倉は、5秒ほどあった松本との差も一気に削り、2周後にはパッシングに成功してトップ浮上。そのまま後続を引き離して11周でトップチェッカーを受け、大倉が今季6勝目を挙げた。そして松本が2位、児玉が3位に入賞して、表彰台に登壇。石浦が4位、1周目9番手から追い上げた林が5位、最終ラップで大澤を抜いた大石が6位となった。


「前戦で予選落ちした雪辱を果たそうと、大会前にこのコースを走り込んだ成果が出せました」と、ヒート1で優勝した大石。また、連勝はストップしたがヒート2では優勝を手にした大倉は、「ヒート1の悔しさを晴らそうと思って臨み、優勝はできましたが、トップに立ってからは攻めの走りができませんでした」と、喜び以上に今後の課題について言及していた。




中野洋子との接戦を制して
今季初優勝を挙げた竹内優菜



ホールショットは、オートレースの選手候補生に合格している高橋絵莉子(#25)。これに勝股七海(#7)や開幕からここまで3戦連続2位の畑尾樹璃(#14)、開幕3連勝中の中野洋子(#3)、久保まな(#5)、竹内優菜(#2)らが続いて、SUGO名物の大坂を駆け上がると、1周目から積極的に順位を入れ替え、高橋がトップ、4秒近く遅れて畑尾が2番手、僅差で中野が3番手、以下に勝股、竹内、ディフェンディングチャンピオンの安原さや(#1)、久保の順で、1周目をクリアした。2周目に入ったところで、中野は畑尾をパスして2番手に浮上すると、高橋との距離を詰めていった。一方の抜かれた畑尾には、竹内と安原が接近。勝股と久保は、トップ5からは少し遅れながら、6番手争いを演じた。

3周目、中野は高橋、竹内は畑尾をパス。これにより中野、高橋、竹内、畑尾、安原が縦に長いトップグループとなると、翌周には高橋が集団最後尾に順位を下げ、これで3番手となった畑尾は2番手の竹内から4秒近く遅れた。5周目、トップの中野はペースを上げ、2番手を走る竹内から2秒を超えるアドバンテージを確保。ところが翌周、中野は転倒を喫し、再スタートにやや時間がかかり7番手まで後退した。これでトップに立った竹内は、5周目に畑尾をパスしていた安原から、7秒ほどのリードを持つ状態。そして残り2周をしっかり走破して、今季初優勝を挙げた。安原は2位、畑尾は3位で、表彰台に登壇。高橋が4位、3周目に勝股を抜いた久保が5位、勝股が6位、そして中野は7位となった。


表彰台では、優勝した竹内が「今年はここまで本当に苦しくて、もう勝てないんじゃないかと思うほどでした。でもやっと優勝できたので、ここから挽回します」と宣言。2位の安原も、「今年は表彰台に上がれないレースが続いていてどうしようかと思いましたが、これからもエンジョイモトクロスでレースを盛り上げていきます」とファンの声に応えた。




西城悠聖とのバトルに競り勝ち
Aクラス優勝を果たした瀬尾柚姫


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、1周1分40秒ほどのコースを、5分+1周する方式で行われた。決勝は、国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに12名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスにも3名がエントリーし、15名によるレースとなった。

ヘルメットタッチの状態からスタートすることが多いチャイルドクロスだが、今大会の決勝では上級クラスと同じくスターティングゲートを使用。これにしっかり対応してホールショットを奪ったのは、前大会でも勝利を収めているBクラスの生嶋竜樹(#19)。さらに、Bクラスの守大夢(#9)、Aクラスの瀬尾柚姫(#70)と西城悠聖(#1)が続いた。2周目以降、生嶋は1周1秒ほどのペースで守を引き離し、守も後続から大量リードを確保。瀬尾と西城が僅差の総合3番手争いを続け、そこから間隔を開けて大西凛音(#40)、水野零埜(#80)、山崎琴乃(#20)、赤松樹愛(#28)が総合5番手を競った。そしてレースは5周で終了となり、生嶋が安定感のある走りで総合優勝。守が総合2位、最後まで僅差でリードを守った瀬尾が総合3位でAクラス優勝、西城が総合4位でAクラス2位、大西がこちらも超僅差で山崎を抑えて総合5位でAクラス3位に輝いた。




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