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 '15全日本モトクロス選手権第4戦 SUGO大会 
             
                                                        ↑'15スケジュール




全日本モトクロス選手権の今季第4戦は、昨年に続いて年間3戦が設定されている宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。複合モータースポーツ施設内の丘陵地に設けられたインターナショナルコースは、豊富なアップダウンと充実した観戦施設を備え、東北地方におけるモトクロスの拠点として機能している。昨年も、大会ごとにレイアウトのマイナーチェンジが繰り返されてきたが、今大会でも直前に仕様変更が施された。

予選が行われた土曜日は、早朝まで雨が降り、朝の路面はウェット。しかし雨が止むと、急速にコンディションは回復していった。そして決勝日は晴天に恵まれ、入念なメンテナンスによって路面状況は最後までベストに保たれた。なお今大会は、2日間で3,700名のファンが来場した。






ドライのレースで今季初勝利を収め
満面の笑みをみせた成田亮

地元開催による応援の力を
両ヒート制覇に結びつけた成田



決勝ヒート1、好スタートを決めたのは小島庸平(#44)。これに星野裕(#15)が並ぶと、1コーナーの立ち上がりで先頭に立った。しかしすぐに小島が抜き返し、星野はその後にエンストを喫して後退。オープニングラップを小島、ランキングトップで今大会を迎えた小方誠(#2)、今季はファクトリーチームを離れた田中教世(#16)、ディフェンディングチャンピオンの成田亮(#1)、第2戦を両ヒート制覇した新井宏彰(#331)、そのチームメイトとなる三原拓也(#822)、今回が地元大会となる熱田孝高(#4)のトップ7で通過した。2周目、成田が田中をパスして3番手。3周目には、三原が新井と順位を入れ替えた。しかし三原のペースはあまり上がらず、田中がミスで7番手に後退したことから、4周目には小島と小方と成田がトップ集団を形成し、三原以下の4台は成田から5秒以上遅れることになった。

3台によるトップ争いは、6周目から完全な接近戦に。この中で小方が、トップの小島へと猛烈に迫るが、パッシングまでは至らず、逆に9周目の途中で成田に抜かれて3番手に後退した。成田は、勢いを保って今度は小島に襲いかかると、10周目にトップ浮上。さらに小方が続き、成田、小方、小島の順となった。また4番手集団では、同じ周に熱田が三原をパス。熱田は、この段階で9秒ほどあった3番手小島との差を、徐々に回収していった。レース終盤、小方は成田の追撃を試みたが、ラスト3周となった13周目にコースアウトするミスを喫し、これで成田のリードが拡大。また、熱田はペースが落ちた小島の約3秒後方にまで迫った。そしてレースは、16周でチェッカー。成田が今季3勝目を挙げ、小方が2位、かろうじて順位を守った小島が3位、熱田が4位、三原が5位、新井が6位に入賞した。


決勝ヒート2では、再び小島が好スタート。これに成田と星野、小方が続くと、すぐに小方が星野をパスして、小島、成田、小方、星野、熱田、新井、三原の順で1周目をクリアした。レース序盤、小島から小方までの3台と、星野から新井までの3台が、それぞれ僅差の集団を形成。4番手争いの中で、3周目に熱田、4周目には新井が星野を抜いた。5周目、成田が早めに仕掛けて小島をパス。翌周こそ少しタイムを落としたが、7周目に再びペースを取り戻して、小島を2秒ほど引き離していった。小島の後方には、一度は2秒ほど遅れていた小方が再接近。トップ3台からは完全に遅れた4番手集団では、星野が脱落し、熱田と新井のドッグファイトが続いた。

レース後半の9周目、トップの成田がややミスをしてタイムを落とし、この間に小島と小方が接近。しかし翌周には、成田が再びリズムを取り戻して2秒ほどのリードを奪った。レース終盤、成田は後続の2台よりもタイムが落ち、一時は3秒近く開いた小島との差が、徐々に縮まっていった。しかし、最後まで小島に勝負を挑ませることなくフィニッシュ。マディだった開幕戦以来となる、今季2度目の両ヒート優勝を飾った。2位には、追いすがる小方を約0.3秒差で抑えた小島が入賞。小方が3位表彰台に登壇した。4位争いは熱田が制し、新井は5位。6位には、レース前半にポジションを上げた三原が入った。


ドライでは今季初となる両ヒート制覇を達成した成田は、「ここは、小学生のころから走っています。そして、仙台在住の現在はホームコースです。シーズンオフにケガしてしまい、なかなか調子を取り戻せずにいた状況のなかで、地元の方々がたくさん応援に来てくれました。その声援があったから、勝てたと思っています」と、表彰台の頂点でファンに感謝を述べた。また、ヒート1で3位、ヒート2で2位となった小島は、「今日は成田選手が速くて、一歩及びませんでした。今年、SUGOではあと4ヒートあるので、残りのすべてで勝てるよう、もっと努力していきます」と、悔しそうな表情をみせた。




今季これまで一度も勝てずにいた
ヒート1で勝利を収めた富田俊樹

得意とするヒート2でも独走して
今季初めて両ヒート制覇の富田



決勝ヒート1、ホールショットを奪ったのはシリーズランキングトップで今大会に臨んだ富田俊樹(#317)。これに岡野聖(#34)、大塚豪太(#36)、能塚智寛(#32)、竹中純矢(#31)が続いて1周目をクリアした。2周目、富田はいきなり驚速タイムを叩き出し、2番手以下を5秒以上リード。翌周以降もハイペースをキープして、5周目の段階で約10秒も先行した。一方の2番手以下では、一度は遅れかけた能塚が、2番手の岡野に再接近。4番手には、3周目に竹中が浮上し、大塚は5番手走行となった。そして6周目、能塚が岡野をパスして2番手にポジションアップ。しかし抜かれた岡野も意地をみせ、遅れることなくこれについていった。

6周目の段階で、4番手の竹中は岡野の約7秒後方。その差はさらに拡大していった。しかし10周目に入ったころから、岡野のペースが少し落ち、能塚が小刻みにリードを積み重ねていく一方で、竹中が岡野へと徐々に接近。それでも岡野は、5秒圏内に竹中を近づかせることはなかった。そしてレースは、完璧な内容で16周を走破した富田が勝利。2位に能塚、3位に岡野、4位に竹中が入賞した。大塚は、最終ラップに自己ベストタイムを記録して逆転を狙ったが、竹中に届かず5位。そして6位には、3周目に他車と接触転倒して、一時は21番手まで順位を落とした田中雅己(#113)が入った。


決勝ヒート2では、再び富田が好スタート。能塚と田中が続き、オープニングラップから2番手争いを演じたが、田中は転倒して17番手に後退。これで1周目の順位は富田、能塚、岡野、小林秀真(#03)、道脇右京(#50)、渡辺祐介(#43)、竹中となった。2周目、小林が順位を下げ、4番手以下は道脇を先頭とした大集団に。一方でトップの3台は、数秒ずつ間隔を開けていった。しかしこの段階では、富田のペースはまだ上がり切っておらず、3周目には2番手の能塚がベストラップタイムを刻んで、富田の3秒ほど後方まで迫っていった。すると富田は、翌周に大きくペースアップ。能塚もなんとかこれに喰らいついたが、3番手の岡野は上位2台から完全に遅れていった。さらに4番手以下も、岡野から大きく遅れることに。その中で、渡辺が順位を上げ、これを竹中が追った。

レース中盤、富田は着実にリードを積み重ねながらトップを独走。2番手の能塚、3番手の岡野、4番手の渡辺、5番手の竹中、そして序盤で一気に巻き返しを図り6番手に浮上した田中までは、それぞれ単独走行となっていった。しかし9周目、渡辺は転倒によりポジションダウン。その後は、マシンの破損によりペースを落とすことになった。そしてレースは、再び富田が圧倒的な強さで勝利。2位に能塚、3位に岡野、4位に竹中と、ここまではヒート1と同じ結果となった。5位には田中、6位には1周目10番手から追い上げた稲垣達樹(#55)が入賞した。


開幕から4戦連続の総合優勝、そして今季初の両ヒート優勝となった富田は、「ずっと、ヒート1を落としてきましたが、ようやく両ヒートで勝ちを揃えられました。シーズンオフに肩の手術をして、そこから徐々に調子を上げてきました。すごくいい状態ですが、まだまだなにが起こるかわからないので、気を引き締めて残り6戦に挑みます」と、満足そうな笑顔でファンの声援に応えた。




これで3戦連続となる
ヒート1優勝を決めた長門健一

待望の全日本初勝利を得て
初々しい笑顔をみせる鈴村英喜



決勝ヒート1で好スタートを決めたのは、これまでに3勝を挙げている長門健一(#5)。これを前戦ヒート2で勝利した森優介(#21)、藤井一騎(#14)、大木汰一(#83)、松本直人(#41)らが追って、1周目をクリアした。2周目、長門は早くも約4秒のリードを確保。2番手の森も後続を約4秒引き離し、藤井と大木は僅差の3番手争いを繰り広げた。3周目になると、3番手争いに1周目10番手から追い上げてきた鈴村英喜(#47)が加わり、3台による接近戦に。翌周にはここから藤井がやや遅れ、大木と鈴村の争いになった。レース前半が終わる5周目の段階で、トップの長門は約5秒のリード。一方で2番手の森は、3番手以下を約10秒引き離した。

6周目、森が一気に2秒近くベストタイムを更新。大木と鈴村の3番手争いは継続され、その約10秒後方では浅井亮太(#57)と藤井、さらに1周目22番手から順位を上げてきた笠原氷河(#6)による5番手争いが繰り広げられた。翌周、森はさらにペースを上げ、長門との差は3秒以下に。藤井が転倒したことから、5番手争いは浅井と笠原の2台となった。トップに迫った森は、8周目になって急激にペースが落ち、これで長門が再び安全マージンを確保。この8周目には、鈴村が大木を抜いて3番手、笠原が浅井をパスして5番手に順位を上げた。そしてレースは11周で終了となり、長門が今季4勝目。森が2位、鈴村が3位、大木が4位、笠原が5位、浅井が6位に入賞した。


ヒート2では、再び長門がスタート直後からトップを走行。これに笠原と岡山大樹(#8)が続いて、名物となっている急な上り勾配の大坂を駆け上がっていった。そして長門、笠原、岡山、下山来夢(#3)、道脇白龍(#4)、鈴村の順で1周目をクリアした。2周目、長門と笠原が接近戦を演じながら、3番手以下を早くも8秒ほど引き離し、岡山と鈴村が3番手争いを繰り広げ、5番手以下は道脇、下山、大木、藤井の順となった。そして翌周、鈴村は岡山を抜いて3番手に浮上した。すると鈴村は、なおも接戦のトップ争いを続ける長門と笠原へと徐々に接近。4周目に約8秒あった差は、レースが後半に入った6周目には6秒まで縮まった。

一方で4番手以下は、5周目には岡山を集団が飲みこみ混戦に。この中から、まず大木がやや抜け出し、道脇が5番手をキープした。7周目、トップ2台と3番手鈴村の差が一気に詰まり、8周目になるとこの中で鈴村が笠原をパスして2番手。迎えたラスト2周となる9周目、トップを守っていた長門がエンストで3番手に後退し、鈴村がトップに立った。そして、最後は鈴村が逃げ切って初勝利。2位に笠原、3位に長門が入り、表彰台に登壇した。4位には大木、5位には1周目26番手から追い上げた森、6位には藤井が入賞した。


「ヒート2も優勝目前までいきながら、自分の凡ミスで勝利を手からこぼしてしまいました。次こそピンピンを狙います」と、ヒート1優勝の長門。一方、ヒート2で勝った鈴村は、「やっと今回、表彰台の一番高いところに立つことができました。すごく長かったです」と笑顔を見せた。




ひとり別次元の速さを披露し
3連勝を手にした竹内優菜



ホールショットを奪ったのは、予選を圧倒的な速さでトップ通過した竹内優菜(#1)。これを追った佐藤鈴夏(#16)が、パッシングに成功したが、すぐに竹内が抜き返すと、佐藤は後退。1周目をを竹内、ケガをかばいながら参戦する安原さや(#2)、今年からホンダに乗り替えた一昨年度女王の邵洋子(#5)、開幕戦勝者の畑尾樹璃(#3)、佐藤、伊集院忍(#10)、前戦はケガで欠場した久保まな(#6)というオーダーでクリアした。2周目、トップの竹内は早くも後続を引き離し、安原もやや単独走行に。3番手争いは邵、畑尾、伊集院による混戦となった。

3周目、安原が転倒により6番手まで後退。これで、竹内のリードは20秒近くにまで拡大した。2番手には、邵を抜いて畑尾が浮上。しかしその畑尾は、4周目に大クラッシュしてリタイアとなった。これで2番手以下は邵、伊集院、久保、安原、本田七海(#9)の順。しかし本田も翌周に転倒し、竹内が単独トップ、邵と伊集院が2番手争い、ここから4秒ほど遅れて久保と安原が4番手争い、さらに大きく遅れて佐藤が6番手、好スタートを決めた川井麻央(#46)が7番手となった。そしてレースは、8周でチェッカーとなり、上位勢はそのままの順位でゴール。竹内が3連勝を決め、2位に邵、3位に伊集院、4位には久保、5位には安原が入った。また6位には、ラスト2周でミスを喫して後退した佐藤に代わり、川井が入賞した。


「SUGOでは優勝したことがなく、緊張して今大会を迎えましたが、予選から好調でした。この調子をキープして、残りも全戦で勝ちたいです」と、優勝した竹内。また、ホンダで初めて表彰台に登壇した2位の邵は、「昨年のケガから、ようやくここで表彰台に戻ってくることができました。ホンダのワン・ツーに貢献できてうれしいです」と邵スマイルを振りまいた。




一度は転倒で後退しながら
総合トップに返り咲いた坂田大和


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、名物の大坂やヨーロピアンセクションなどをショートカットしながらもリズムセクションなどの区間を残した、1周2分ほどのコースを、5分+1周する方式で競われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに7名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに2名と、計9名が参戦。IAクラスの決勝ヒート1が終了したばかりで、随所に深いワダチが残る難しいコンディションのなか、勝利をめざした。

レースは、Bクラスの坂田大和(#2)がホールショットを奪い、これをAクラスの山崎巧也(#30)が追う展開。坂田がリズムセクションで転倒したことから山崎がトップに立ち、これをBクラスの高師来駆(#34)とAクラスの高橋快音(#1)が追った。2周目、坂田が7番手から一気に追い上げ、3番手に浮上。直前を走る高師に迫ると、翌周には高師と山崎を次々にパスして、トップに返り咲いた。そして、坂田がそのまま逃げ切って、4周終了時点でトップチェッカーを受けた。山崎は、2周目以降は安定したラップタイムを刻み、総合2位でAクラス優勝。総合3位には高師、総合4位でAクラス2位には高橋、総合5位でAクラス3位にはベストラップが高橋を上回った母良田大和(#7)が入った。




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