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 '13全日本モトクロス選手権 第6戦東北大会 
                 ↑'13スケジュール



2ヶ月近い夏休み前に行われる最後のレースとなる全日本モトクロス選手権第6戦東北大会が、岩手県一関市の藤沢スポーツランドで開催された。低い山の斜面を使ってレイアウトされた、アップダウンの多いコースは、緑の中を縫うように走るセクションも多く、美しさにも定評がある。コース幅やジャンプも変化に富み、ライダーのスキルが問われる。

レースウィークに雨が降り続いたことから、土曜日の予選はマディコンディション。さらに、土曜日夕方から日曜日朝にかけても再び大量の降雨があり、決勝日朝のコースは前日よりもひどいマディ状態だった。ただし、天候そのものは回復して、夕方からは再び雨となったが、午前中は日差しも強く、気温は29度まで上昇。2日間合計で3,000名となった来場者は、熱中症対策にも気を遣いながら観戦を楽しんでいた。






スタート直後からトップを快走して
ヒート1で優勝した小島庸平

両ヒート制覇を達成した小島は
シリーズランキングトップを守る

第5戦終了時点でシリーズランキングトップに立ったスズキの小島庸平(#4)を、2ポイント差でホンダの小方誠(#6)、13ポイント差でヤマハの平田優(#3)、16ポイント差でスズキの熱田孝高(#5)、25ポイント差でホンダの成田亮(#1)が追う展開で迎えた今大会の決勝ヒート1。好スタートを決めたのはポイントリーダーの小島で、これに熱田、平田、増田一将(#408)、田中教世(#13)、小方、星野優位(#166)、三原拓也(#822)、スタート直後にやや出遅れた成田が続いた。2周目、小島は早くもリードを拡大。2番手の熱田、3番手の平田も単独走行となり、その後方は増田、小方、星野、成田、三原、田中の順となった。さらに3周目、小方は前を走る4番手の増田に接近し、その後方には成田が迫った。

5周目、5番手争いを展開した小方と成田が接触して、小方が転倒により9番手まで後退。これによりポジションをひとつ上げた成田は、翌周に増田を抜いて4番手に順位を上げた。レース中盤から終盤にかけても、トップ3の単独走行は変わらず、小島がトップ、熱田が2番手、平田が3番手をキープ。しかし、ラスト3周となった12周目に、成田が一気にペースを上げてこのレースのファステストラップタイムを叩き出し、平田との距離を縮めると、翌周には平田が一気にペースダウンして、その差は約2秒に。そしてラストラップ、成田が平田のパッシングに成功した。レースは、スタート直後からトップを快走した小島が優勝。2位に熱田、3位に成田が入って表彰台に登壇。4位に平田、5位に星野、6位には転倒後に追い上げた小方が入賞した。

午後に行われたヒート2では、平田が好スタート。成田、小島、小方、三原がこれに続いた。2周目、平田の攻略を試みた成田が転倒し、5番手に後退。レース序盤、平田、小島、小方の3台が僅差のトップ争いを繰り広げると、これに三原が近づいてトップ集団は4台となった。ここから10秒ほどの間隔を開けて、成田と田中は5番手争いを展開。4周目、小島が平田を抜いてトップに浮上すると、5周目には3番手を走行していた小方が転倒して4番手に順位を下げ、小島、平田、三原のトップ3、そこから大きく遅れて小方、田中、成田の第2グループとなった。レース中盤、トップを走る小島は平田と約4秒から5秒ほどの差をキープしながらトップを快走。三原は、平田から少し遅れながらも、3番手のポジションをキープした。

レース後半になっても、小島、平田、三原の上位勢には変動なく、4番手集団からは小方が抜け出してきて三原へと接近。田中は5番手、成田は6番手での走行を続けた。そしてレースは、15周でチェッカーに。小島がヒート1に続いて優勝して両ヒート制覇を達成。2位に平田、3位には全日本の最高峰クラスでは初表彰台登壇となる三原が入った。小方は、三原まで約2.5秒届かず4位、田中は5位、成田は6位に入賞。今大会の結果、小島はランキングトップを守り、2番手には19ポイント差で小方、3番手には小方と4ポイント差で平田、4番手にはヒート2を8位で終えた熱田が平田と8ポイント差でつけ、成田はトップの小島から40ポイント差の暫定ランキング5番手となった。

両ヒート優勝を達成した小島は、「ここ数年は苦しいレースが続いていたけど、今季はチームが本当にいいバイクをつくってくれて、勝つことができています。最後まで気を抜くことなく、初のシリーズタイトル獲得に向けて突き進みます」と笑顔。またヒート1で2位に入賞した熱田は「ヒート1は、うちの若いのとバトルを披露しようと思いましたが、離されちゃいました」と、ヒート2で2位に入賞した平田は「せっかくホールショットを奪いましたが、今日は小島選手のほうが速かったです」と、それぞれ表彰台の上で悔しそうな表情をみせた。





マディレースに強い井上眞一が
その実力を発揮してヒート1で勝利

ヒート2で全日本IA初勝利を得て
涙なしで笑顔をみせた小川孝平


決勝ヒート1。好スタートを決めた道脇右京(#52)に、前戦で鎖骨を折る厳しい状況ながらレースに出場した山本鯨(#1)、安原志(#46)、佐藤亮(#44)、渡辺祐介(#03)が続いて、1周目をクリアした。ランキングトップで臨んだ富田俊樹(#40)は、1コーナーで転倒してほぼ最後尾からの追い上げ。予選で2番手だった小川孝平(#43)も、1周目にスタックしてほぼ最後尾からのレースとなった。2周目、山本は4番手に後退。3周目に、佐藤が道脇を抜いてトップに浮上した。レース序盤、佐藤はペースを安定させてトップをキープ。道脇は、一度は引き離された佐藤との差を詰めたが、レースが中盤に入ったところで大きく後退。これにより上位勢は、佐藤、山本、安原、マディを得意とする井上眞一(#16)、渡辺の順となった。

そして7周目、山本が佐藤を抜いてトップに浮上。井上は3番手にポジションアップし、上位勢は縦に長い接戦となった。8周目、井上が佐藤を抜いて2番手に上がると、9周目には山本、井上、佐藤、安原、渡辺、1周目11番手から追い上げてきた竹中純矢(#39)の順となった。レース終盤、井上はペースを上げて山本に接近。ラスト3周となった11周目、山本の攻略に成功した。同じ周、安原は渡辺に抜かれて5番手に後退。さらにラストラップには、竹中も安原のパッシングに成功した。そしてレースは、ベテランの井上が久々の全日本優勝を達成。2位に山本、3位に佐藤が入って表彰台に登壇し、4位に渡辺、5位に竹中、6位に安原が入賞する結果となった。富田は8位、小川はこのレースでの最速ラップタイムを叩き出すも12位に終わった。

午後に行われた決勝ヒート2では、山本、佐藤、小川、富田が好スタート。しかし富田は、2周目に転倒を喫して6番手に順位を下げた。レース序盤、トップを走る山本に対し、小川は接近戦を演じ、3周目には一時的に山本の前へ。しかし山本も必死に順位を守り、トップに山本、2番手に小川という順位での周回が続いた。そこからやや間隔を開けて、佐藤は3番手をキープ。その後方では、近藤祐介(#48)、道脇、富田、竹中が僅差の4番手争いを繰り広げた。レースが中盤に入ると、この集団からまず富田が抜け出し、4番手にポジションアップした。

7周目、それまで安定したペースを守っていた佐藤が、転倒によりタイムロス。この間に富田が3番手に順位を上げた。小川は、なおも山本をマーク。竹中は、8周目と9周目にひとつずつ順位を上げて、5番手にポジションアップした。そして、レースが残り10分を切った10周目、チャンスをうかがっていた小川が、勝負を仕掛けて山本をパス。そのまま一気にリードを拡大していった。抜かれた山本は、その後にタイムを落とし、これに富田が接近。ラスト3周となった12周目、富田が山本を抜いて2番手に浮上した。小川は、最後まで気を緩めることなく周回してトップチェッカー。これにより、IA昇格3年目で全日本初優勝を達成した。富田が2位、山本は3位でフィニッシュ。4位には佐藤、5位には竹中、6位には1周目9番手から追い上げた馬場大貴(#50)が入賞した。

「久しぶりすぎていつ以来か覚えていませんが、優勝できてうれしいです。ただ、暑い中でのレースだったので本当に疲れました」と、ヒート1で勝利した井上。またヒート2で初優勝した小川は、「予選から調子がよかったのに、ヒート1はスタックした影響で順位が悪かったので、ヒート2は思いきった走りで優勝を狙おうと臨みました。本当に優勝できて自分でもびっくりしています」と笑顔をみせた。また、両ヒート総合成績でトップとなった山本は、「ケガで厳しい状況でしたが、1ポイントでも多く獲ってシリーズタイトル防衛に望みをつなぐというつもりで臨みました。結果的には総合優勝できて、でもレースには勝てなくて、うれしいけど悔しいです」と心境を語った。





タフなコンディションのレースで
貫録の走りを披露した出原忍



この日の最終レースとなったIB-オープンクラスは、雨で柔らかくなった路面に多数の深いワダチができ、しかもその一部は少し乾いて硬くなり、なおかつ小雨が降りだすという、非常に難しいコンディションの中で行われた。レースは、熊谷海人(#22)のホールショットでスタート。元IAライダーの出原忍(#106)、ポイントランキングトップで臨んだ大塚豪太(#46)らがこれに続いた。2周目、出原がトップに浮上。3周目には大塚も熊谷を抜いて2番手に浮上し、熊谷は4番手に順位を落とした。

出原と大塚は、4周目に接近戦を展開。しかし5周目に大塚がミスして、順位は変わらずも出原から約30秒も遅れた。この段階で上位勢は、出原、大塚、1周目6番手から追い上げてきた地元ライダーの横澤拓夢(#69)、1周目5番手と好スタートを決めた北野幸汰(#57)、1周目9番手から追い上げてきた佐藤稔之(#2)、熊谷の順。その後、この上位6名はそれぞれ単独走行で周回を重ねた。そしてレースは10周でチェッカー。上位勢に順位の変動はなく、今年からライセンスを降格させて全日本にスポット参戦している出原が初優勝。2位に大塚、3位に横澤、4位に北野、5位に佐藤、6位に熊谷が入賞した。

優勝した出原は、かつて一緒に戦ったIAライダーたちの野次に苦笑いしながら、「スポンサーさんのおかげで勝てました。次はまたいつ参戦するかわかりませんが、そのときはまた楽しく走りたいです」とコメント。2位の大塚は「歯車がかみ合わなかったというか、自分の走りをできなかった」と悔しさをにじませ、3位の横澤は「地元なので優勝を狙っていましたが、これが今日の自分にとって精一杯の走りでした」と笑顔をみせた。





マディの難しい路面状況に負けず
安定した走りで優勝した池本凄汰



ホールショットを奪ったのは阿部公亮(#11)。出原忍(#106)と池本凄汰(#3)がこれに続いた。ランキングトップで今大会に臨んだ大塚豪太(#46)は、スタートで完全に出遅れたが、混戦の中でリカバリーして1周目を8番手でクリア。ランキング2番手の大久保滉太(#7)も出遅れて1周目14番手となった。2周目、出原が阿部を抜いてトップに浮上。3番手を走る池本の後方には、早くも20秒以上の間隔が開いた。3周目、池本が阿部を抜いて2番手に浮上し、トップの出原へと接近。4番手には大塚、5番手には大久保が浮上してきた。

そして4周目、トップの出原と4番手まで浮上してきた大塚が、ミスにより大きく後退。これにより、池本がトップを独走し、阿部が2番手、大久保が僅差の3番手、出原が前後の間隔が大きい4番手、大塚が5番手となった。さらに5周目には、大久保が阿部を抜いて2番手となり、阿部の後方には出原が接近。6周目には、出原が3番手に順位を回復した。ところが7周目、出原はミスにより上位勢から完全に脱落。トップの池本、2番手の大久保は変わらず、3番手に阿部、4番手には僅差で大塚が続いて最終ラップに突入した。そしてここで、大塚が阿部をパス。8周のマディレースは、池本が今季2回目となる優勝を決め、2位に大久保、3位に大塚の順となった。また、4位には阿部、5位には1周目15番手から追い上げた佐々木幸多(#6)、6位にはスタート直後からほぼ順位を守った北野幸汰(#57)が入賞した。

「得意ではないコンディションでしたが、自分なりにうまく走れました」と優勝した池本。また大久保は、「優勝できなかったのは、自分に何かが足りなかったのだと思います」と述べ、次戦でのリベンジを誓っていた。





昨年度の女王を抜き去って
全日本初優勝を遂げた竹内優菜



ホールショットを奪ったのは、昨年度のチャンピオンで今季もここまで3勝を挙げている邵洋子(#1)。この邵に、ここまでランキングトップながらいまだ全日本未勝利の竹内優菜(#4)が続いて、オープニングラップをクリアした。3番手には久保まな(#13)、4番手には伊集院忍(#5)、5番手には佐々木奈津美(#14)、6番手には大木栞(#17)という上位勢。2周目、邵と竹内は接戦のトップ争い、久保と伊集院は僅差の3番手争いを展開。そして3周目、竹内がこのレースでのファステストラップを叩き出し、邵を抜いてトップに浮上した。抜かれた邵には、後方から久保と伊集院が接近し、2番手争いは3台に。そして4周目、邵がミスによりややラップタイムを落とし、久保を抜いた伊集院が2番手、久保が3番手、邵が4番手となった。

レース後半、トップに立った竹内はハイペースをキープして後続との差を拡大。伊集院、久保、邵の3台は接戦を続け、その15秒ほど後ろには1周目13番手と出遅れていた安原さや(#2)が浮上してきた。そして6周目、久保が伊集院を抜いて2番手にポジションアップ。この集団から抜け出して2番手を確保した。伊集院と邵は接戦を続け、ラスト2周となった8周目に邵が逆転に成功。竹内と久保はラストまで独走を続け、竹内が全日本初優勝、久保が全日本初表彰台となる2位、邵が3位、伊集院が4位となった。5位には安原、6位にはスタート直後に出遅れて途中で2度の転倒を喫した川村真理子(#63)が入賞した。

「いつも2位までしかなれず、悔しい思いばかりしていました。今日こそは絶対に勝つと誓って走り、やっと勝てました。応援してくれているスポンサーやファン、チーム、そして何より家族にありがとうと言いたいです」と竹内。また久保は、「スタートから自分の走りができました。応援してくれているみんなに感謝しています。そしてお父さんお母さん、ほんまにありがとう」と、表彰台の上で笑顔をみせた。





全員をラップする快走で
総合優勝に輝いた佐竹涼冴君


チャイルドクラスは、国内メーカー製の4ストローク50ccマシンを駆るAクラスに11台、海外二輪メーカーが生産に力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに4台と、合計15台のエントリー台数。決勝は、フルコースを大幅にショートカットした1周1分ほどのコースを、5分+2周する方式で行われた。

レースは、Bクラスの佐竹涼冴君(#23)がホールショットを奪い、オープニングラップを佐竹君がトップ、同じくBクラスの野口夏希さん(#25)と佐藤太亮君(#24)が第2集団、Aクラスの西城心輝君(#8)、佐間登吾君(#1)、門岡一沙君(#5)、佐竹詩音さん(#21)が第3集団で通過した。2周目、3番手だった佐藤君は後退し、2番手争いは野口さん、西城君、佐間君、門岡君、佐竹さんの順。3周目には、門岡君がポジションダウンし、独走を続ける佐竹君の後方で、野口さん、西城君、佐間君、佐竹さんのトップ5となった。そしてレースは8周で終了。佐竹君が全員をラップして総合優勝を決め、総合2位には野口さんが入った。総合3番手争いは、作間君が西城君をリードして最終ラップへ。最終コーナー付近で西城君が逆転して、総合3位と同時にAクラス優勝を決めた。総合4位に作間君、総合5位にBクラス3位となる佐竹さん、総合6位でAクラス3位には本田志歩君(#13)が入賞した。




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