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 '13全日本モトクロス選手権 第5戦北海道大会 
                 ↑'13スケジュール



今季の全日本モトクロス選手権は、昨年に続き年間9大会の設定。この第5戦北海道大会から、シーズンは後半戦ということになる。その舞台に選ばれたのは、昨年に初めて全日本が開催された北海道オフロードパーク。新千歳空港から非常に近い広大で高低差が少ない土地に、ダイナミックなレイアウトが施された、全日本屈指のハイスピードコースだ。

路面は火山灰質のディープサンドで、水はけが非常によく、降雨でもコンディションが悪くなりづらい。実際に今大会では、金曜日から各クラスの予選が行われた土曜日の昼にかけて、まとまった量の降雨があったが、天候が回復するとすぐドライコンディションになった。この日曜日の天候は、曇り時々晴れ。気温は25度まで上昇したが、風はやや強めで、涼しさも感じられた。なお今大会の入場者は、2日間で5,500名となった。






約2年ぶりに勝利した前戦に続き
ヒート1で優勝した小島庸平

第3戦で負ったケガも完治し
本来の速さを取り戻した熱田孝高

暫定ポイントランキングトップとなる159ポイントの小方誠(#6)を、成田亮(#1)と小島庸平(#4)が156ポイント、平田優(#3)が155ポイントで追うという、大接戦状態で迎えた今大会の決勝ヒート1。好スタートを決めたのは三原拓也(#822)。これに熱田孝高(#5)、成田、深谷広一(#8)、新井宏彰(#331)、平田優(#3)、星野優位(#166)が続いた。ポイントリーダーの小方は、田中教世(#13)の転倒に巻き込まれて1周目を17番手でクリア。小島は、2回の転倒で13番手からの追い上げレースとなった。2周目、上位勢は大きく順位を入れ替え、熱田、成田、三原、平田、深谷、新井、星野、小島の順に。3周目には、小島が6番手に浮上した。さらに翌周、平田が三原、小島が深谷の攻略に成功。6周目に、熱田から少しだけ間隔を開けて成田と平田が2番手争いを繰り広げると、レースが中盤に入った7周目には小島が三原と成田を次々に抜き、平田は熱田に接近。熱田、平田、小島、成田のトップ4が形成された。

その後、このトップ集団から成田が徐々に遅れだし、残りの3台は接近戦を継続。10周目に平田の前にでた小島が、翌周には熱田をも攻略してトップに浮上した。さらに、平田も熱田のパッシングに成功し、小島、平田、熱田の順に。しかし、抜かれた熱田もふたりから遅れることなくマークを続けた。そして残り3周となった16周目、熱田は平田を抜いて2番手に浮上。さらに、小島の約1秒後方へと迫った。しかし、最後は小島がチームメイトの追撃をかわしてフィニッシュ。今季2勝目を挙げた。2位は熱田、3位は平田、4位は成田。三原は5番手走行中の11周目に転倒して負傷リタイアとなり、小方が5位でゴールし、6位には星野が入賞した。

決勝ヒート2では、深谷が好スタートを決め、これを抜いた小方が1周目をトップでクリア。深谷、成田、田中、小島、熱田、星野裕(#7)、新井が続いた。2周目、深谷が6番手に後退し、小方、成田、田中、小島、熱田の順となると、翌周から熱田が追い上げ、4周目には小方、成田、熱田、田中、小島という上位勢となった。6周目、小島は転倒により7番手に後退。翌周には、小方の約3秒後方で成田と熱田が接近戦を展開し、田中は単独走行になりはじめた。

そして8周目、熱田が成田の攻略に成功して2番手に浮上。すると9周目、抜かれた成田にミスがでて、ビッグテーブルトップの跳び出しに失敗。激しくクラッシュし、リタイアとなった。2番手にポジションアップした熱田は、その後の数周をかけてトップを走る小方との距離を縮め、12周目にはついにトップ浮上。その後は逃げ切りを図った。ところが、前を走る速いマシンが出現したことで、一度は落ちた小方のペースが上がり、一時は小方が熱田へと接近。約4秒差でファイナルラップへと突入した。しかし、最後は熱田がしっかりとポジションを守ってフィニッシュ。熱田が今季2勝目を挙げ、小方は2位となった。3位には田中、4位には転倒後に追い上げた小島、5位には星野(裕)、6位には深谷が入賞した。平田は、スタート直後のエンストと中盤の転倒が響いて10位。今大会の結果、タイトル争いは小島がリードし、これを小方が2ポイント、平田が13ポイント、熱田が16ポイント、成田が25ポイントの差で追う展開となった。

ヒート1優勝の小島は、「1周目に2回も転んで、表彰台圏内でゴールできればくらいの気持ちでしたが、思っていた以上にペースがよくて、勝つことができました」と笑顔。またヒート2勝者の熱田も、「ここ2戦、ケガで苦しいレースが続いていたので、優勝できてうれしいです。これで、またチャンピオン争いがおもしろくなったと思うので、ぜひ次の東北大会にも応援にきてください」と、こちらも笑顔でファンの声援に応えた。





国際A級ルーキーイヤーに
2戦連続で勝利を収めた渡辺祐介

両ヒートで圧倒的な速さを披露し
先輩たちを寄せつけなかった渡辺


決勝ヒート1。好スタートを決めたのは、IAルーキーながら前大会ヒート1で全日本初優勝を達成した渡辺祐介(#03)。ポイントランキング2番手で今大会に臨んだ竹中純矢(#39)と、同3番手からタイトル獲得を目指す富田俊樹(#40)が、この渡辺に続いた。昨年度の王者で、タイトル争いをリードして今大会に臨んだ山本鯨(#1)は、転倒により1周目22番手からの追い上げレースとなった。2周目、トップの渡辺は驚異的な速さを披露。2番手より4秒近くも速いファステストラップを叩き出し、あっという間に後続を引き離していった。また2番手争いでは、竹中が2度の転倒により27番手まで順位を下げ、富田、田中雅己(#113)、馬場大貴(#50)、井上眞一(#16)の順となった。

3周目以降も、渡辺は速さをキープしてアドバンテージを拡大。3台に絞られた2番手争いでは、5周目に田中が富田を抜いて2番手にポジションアップ。翌周には馬場も富田を抜いて、3番手に浮上した。レース前半が終わった9周目の段階で、トップの渡辺と2番手を走る田中との差は約20秒。その後、渡辺は少しペースを落としながらも、なおハイペースで走行を続けた。そしてレースは18周で終了。渡辺が優勝、田中が2位となった。15周目に馬場が転倒リタイアとなったことから、3位表彰台には富田が登壇。4位には井上、5位には1周目12番手から追い上げた佐藤亮(#44)、6位にはルーキーの能塚智寛(#02)が入賞した。なお山本は、7番手走行中だった15周目に激しく転倒。このレースをかろうじてゴールしたがポイントは獲得できず、ケガによりヒート2のリタイアを決めた。

決勝ヒート2では、混戦の中で果敢にポジションアップを図った渡辺が、再び1周目をトップでクリアした。2番手以降は、須田純(#615)、竹中、富田、佐藤、能塚のオーダー。2周目、能塚がこのヒートのファステストラップタイムで一気に2番手へと順位を上げ、渡辺、能塚、須田、富田、佐藤、竹中の順になると、3周目以降に渡辺は後続を大きく引き離しにかかった。須田が3周目以降に順位を下げたことから、2番手以下は能塚、富田、佐藤の順に。富田はややペースが上がらず、4周目には佐藤の先行を許した。5周目、能塚が激しくクラッシュしてリタイア。その翌周、佐藤を僅差で追っていた富田が転倒し、7番手まで順位を下げた。

レース中盤、佐藤は渡辺を追ったが、その差は徐々に拡大。それぞれ単独走行となった。逆に3番手争いは、竹中と小川孝平(#43)の接戦に。レース時間が残り10分を切った11周目には、その差がほとんどなくなった。しかし終盤、竹中がハイペースを守って小川を振り切った。そして17周のレースは、ヒート1に続いて渡辺が制し、初の両ヒート優勝を達成。2位に佐藤が入ってIA初表彰台に登壇し、3位に竹中、4位に小川、5位には富田、6位には1周目12番手から追い上げた安原志(#46)が入賞した。なおヒート1で2位となった田中は、1周目と2周目に転倒し、11位でのゴールとなった。

「両ヒートで優勝できて、めちゃくちゃうれしいです。とくにヒート2は、小さい頃からお世話になっている、先輩でもありライバルでもある佐藤亮選手に勝ち、なおかつ一緒に表彰台へと上がれたので」と渡辺。またヒート1で2位となった田中は、「ルーキーの活躍に刺激を受けましたが、負けてばかりはいられません」と、渡辺の優勝を祝福しながらもリベンジを宣言。ヒート2で2位となった佐藤は、「体力がないんで、無我夢中で走っていました。次の東北大会は地元でのレースなので、暑くて厳しい戦いになると思いますが、また活躍したいです」と笑顔をみせた。





速さでは2位の池本凌汰に負け
優勝の笑顔がなかった大久保滉太



この日の最終レースとなったIB-オープンクラス。各クラスの走行により、コースの各所に大量のギャップができ、転倒者が続出するサバイバルレースとなった。オープニングラップをトップでクリアしたのは大久保滉太(#7)。これに、江原大空(#159)、佐々木悠大(#12)、前大会勝者の大塚豪太(#46)、辻拓人(#21)、北海道出身の池本凄汰(#3)らが続いた。しかし2周目、2番手を走行していた江原が転倒により9番手まで後退。佐々木をパスし、この江原の転倒で2番手となった大塚も転倒し、こちらは26番手まで順位を落とした。これにより、2番手争いは佐々木と池本の接戦となった。

そして3周目、池本が佐々木を抜いて2番手に浮上。レースが後半に入った6周目以降、大久保のペースが落ち、一方で池本が速さを保ったことから、3周目には9秒ほどあった両者の差は、8周目には1秒弱にまで縮まった。ところが9周目、池本がミスによりエンスト。これで、大久保のリードは約15秒にまで拡大した。そしてレースは11周で終了。大久保が第3戦以来の勝利を挙げ、池本が2位となった。3位には、序盤から順位を守り続けた佐々木が入り、驚異の追い上げをみせた大塚が4位、転倒後に順位を回復した江原が5位、そしてスタート直後の1コーナーで転倒して最後尾から追い上げた佐藤翔太(#16)が6位に入賞した。

優勝した大久保は、「0点です。結果的に勝ちましたが、ふがいない走りをしてしまいました」と笑顔なし。一方の池本も、「僕も0点。地元ならではのラインを使って、確実に抜くつもりでした。悔しいです」と、共にさらなる走りの進化を誓った。





ライバルの転倒などに助けられ
3戦連続優勝した大久保滉太



ホールショットを奪ったのは江原大空(#159)。これを大久保滉太(#7)が抜いて1周目をトップでクリアし、2番手で江原、3番手で池本凌汰(#3)が続いた。2周目、スタートで出遅れて1周目を6番手で通過した大塚豪太(#46)が、4番手へとポジションアップ。江原と池本は2番手争いを繰り広げると、翌周に池本が2番手に浮上した。レースが中盤に入ると、それまで2〜3秒が保たれていたトップ大久保と2番手池本の差が縮まり、6周目には池本がトップに立った。また同じ周、大塚が江原をパスして3番手に順位を上げ、江原から大きく遅れた5番手争いは、渡辺環(#80)を先頭に佐藤崇弘(#17)、辻拓人(#21)、佐々木悠大(#12)による接戦となった。

レースが後半に入った7周目、トップに浮上したばかりの池本が転倒。2番手でレースへと復帰したが、再びトップへ立った大久保との差は10秒以上になってしまった。一方で、3番手を走る大塚と2番手池本との差は4秒ほどとなったが、12周でチェッカーとなったレースの最後まで順位は変わらず。大久保が3戦連続で優勝し、池本が2位、大塚が3位で表彰台に登壇した。また、レース中盤以降に江原がペースを落としたことから、ラスト3周で江原、渡辺、佐々木による僅差の4番手争いが繰り広げられ、4位に渡辺、5位に佐々木、6位に江原が入賞した。

「練習走行や予選のときから乗れている感覚はあったのですが、レース本番になるとプレッシャーによるミスもでやすいので、気を引き締めて臨みました。父の日に1勝のプレゼントができてうれしいです」と大久保。また池本は、「地元大会なので応援にきてくれた人が多く、優勝したかったのですが、転んでしまいました」と、悔しさをにじませた。





冷静な走りで今季3勝目を挙げた
昨年度チャンピオンの邵洋子



ホールショットを奪ったのは、昨年度の女王で今季もすでに2勝を挙げている邵洋子(#1)。これに、こちらも今季2勝を挙げ、初のシリーズタイトル獲得を目指す安原さや(#2)が続いた。オープニングラップでは、3番手以下に延永若菜(#6)、竹内優菜(#4)、本田七海(#12)、川村真理子(#63)、伊集院忍(#5)、畑尾樹璃(#3)が続く展開。2周目に、竹内が延永を抜いて3番手に浮上すると、3周目には邵、安原、竹内がトップグループを形成した。また、延永はこの周に本田の先行を許し、4番手以下は本田、延永、畑尾、川村、伊集院の順となった。

4周目、伊集院は転倒によりリタイア。トップグループでは、邵を抜けずにいた安原が、逆に竹内の先行を許し、邵、竹内、安原の順となった。5周目、安原は前の2台からやや遅れ、そこから10秒以上後方では本田、畑尾、延永、川村が縦に長い4番手集団を形成。すると翌周、延永と本田が相次いで転倒し、畑尾、川村、本田、延永の順となった。トップ争いは、安原が完全に脱落し、レース終盤には竹内が約5秒差で邵を追う展開。しかし邵は、最後まで安定して速いラップタイムを刻み、竹内を寄せつけず。レースは9周で終了し、邵が今季3勝目を挙げ、竹内が2位となった。安原は、3位で表彰台に登壇。4位には畑尾、5位には川村が入賞し、本田が最終ラップで転倒したため延永が6位でゴールした。

「結果は優勝ですが、反省するところも多いレースでした。もっと練習して、まだまだ速くなりたい」と、優勝した邵。一方で2位となった竹内は、「いつも優勝まで一歩届かずにいて、今日こそいけると思いましたが、メンタル面で負けました」と振り返りながら、残り4戦での全日本初優勝達成を誓っていた。





1周目からトップを守り続けて
優勝に輝いた桑原駆君


今大会のチャイルドクラスは、出走5台というさびしいエントリー台数となった。海外二輪メーカーが生産に力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスへのエントリーはなく、全員が国内メーカー製の4ストローク50ccマシンを駆りAクラスへ参戦。その決勝は、フルコースを大幅にショートカットした1周1分20秒ほどのコースを、5分+2周する方式で行われた。

レースは、桑原駆君(#7)のホールショットでスタート。宮下寛汰君(#4)と藤田隼治君(#5)がこの桑原君を追い、オープニングラップを縦に長いトップグループとしてクリアしたが、2周目に3番手の藤田君がここから後退。3周目と4周目には、2番手を走る宮下君にもややミスがでた。そしてレースは6周で終了。安定したペースで走破した桑原君が優勝、宮下君が2位、藤田君が3位となった。

表彰式では、「バイクには、5歳のときから3年くらい乗っています。今日は勝ててよかったです」と、優勝した桑原君が笑顔でインタビューに答えた。




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