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 '13全日本モトクロス選手権 第3戦中国大会 
                   ↑'13スケジュール



全日本モトクロス選手権の今季第3戦は、今年はこの春季大会のみが設定された中国大会。ハードな路面とアップダウンのある複数本のロングストレート、そしてラムソンジャンプと呼ばれる緩やかな左コーナーに設置された大ジャンプを特徴とする、全日本屈指のハイスピードコースであるグリーンパーク弘楽園を舞台に、各クラスで熱いバトルが繰り広げられた。

当初の週間天気予報では、土日とも雨マークだったこの週末。しかし直前になって予報が好転。そして実際に、前日から降った雨は、各クラスの予選が行われた土曜日の朝にはやんで、翌日の決勝日は快晴となった。年に一度の開催となった中国地方での大会を観戦しようと、2日間で4,000名の観客が会場を訪れた。






チームメイトとのバトルを制し
今季3勝目を挙げた成田亮

最高峰クラス挑戦4年目で
念願の初優勝を決めた平田優

決勝ヒート1でホールショットを奪ったのは、前大会ヒート1で自身初の全日本最高峰クラス優勝を手にした小方誠(#6)。これにIA-1へのステップアップ1年目となる三原拓也(#822)、今回が今季初めての全日本参戦となった地元出身の島崎大祐(#9)、開幕直前のケガから復活した新井宏彰(#331)らが続いた。前大会ヒート2勝者の熱田孝高(#5)は、スタート直後の1コーナーで転倒して、安全性を高めるために大幅なショートカットされている1周目を17番手でクリア。この熱田に引っかかった田中教世(#13)は同14番手、ディフェンディングチャンピオンの成田亮(#1)は同7番手からの追い上げレースとなった。

レース序盤、トップの小方が後続を引き離し、成田は順調に追い上げ、三原は後退。4周目の段階で、小方、島崎、成田、新井、そして1周目8番手から追い上げた小島庸平(#4)のオーダーとなった。6周目、島崎が転倒により後退し、小島は新井をパス。小方、成田、小島、新井のトップ4からやや遅れた位置では、三原、星野優位(#166)、田中、1周目12番手の平田優(#3)、島崎までの5名が、僅差の5番手争いを繰り広げた。

中盤、2番手の成田はトップを走る小方との距離を徐々に詰め、レースが後半に入った11周目には両者の差が2秒以内に。するとそこから2周で、成田が逆転に成功してトップへと浮上したが、抜かれた小方もリズムを取り戻し、成田をしっかりマーク。このままレースは終盤に突入した。しかし最後まで順位は変わらず、成田が優勝。2位に小方、3位に小島というトップ3となった。また4位には、中盤にポジションアップを果たした平田、5位には田中、6位には新井が入賞した。

決勝ヒート2では、成田が好スタートを決め、深谷広一(#8)、新井、平田、三原、小島、島崎、小方が続く展開。熱田と田中は再びスタートで出遅れ、熱田が1周目10番手、田中が同14番手からの追い上げレースとなった。2周目、深谷は成田、平田は新井をパス。その後方でも順位変動があり、トップ集団は深谷、成田、平田、新井、三原、小方、島崎、小島、熱田、地元出身の星野裕(#7)、田中の順となった。そして翌周、平田が深谷をパスしてトップに浮上。抜かれた深谷は、続く4周目のフープスで転倒を喫し、大きく順位を下げた。これにより、成田は再び2番手。その後方では、小島を攻略した小方が新井のすぐ背後へと迫り、やや間隔を開けて小島、島崎、熱田、三原、田中、星野(裕)が5番手集団を形成した。

レース中盤、トップに立った平田は後続との差を拡大。6周目に、小方がチームメイトの成田を抜いて2番手にポジションアップして以降も、平田はアドバンテージを拡大していった。小方も単独走行となり、その3秒ほど後方では成田と新井が3番手争いを展開。しかし新井は、8周目に転倒して後退。すると今度は、小島が成田のすぐ後方へと迫った。そして9周目、小島が3番手に浮上。抜かれた成田はその後もペースが上がらず、翌周には田中、さらに11周目には星野(裕)にもパスされ、後退していった。

レースが終盤になっても、平田のトップ、小方の2番手は変わらず。しかし小方の10秒ほど後方では、10周目に4番手まで順位を回復していた田中が、虎視眈眈と逆転のチャンスをうかがっていた。そしてラスト3周となった17周目、ついに田中が逆転に成功。さらに小島の背後には星野(裕)が迫った。独走を続けた平田は、最後は大きくペースを落とす余裕をみせてトップでフィニッシュ。全日本最高峰クラスに挑戦して4年目で、初勝利を挙げた。2位には小方、3位には田中が入り、表彰台に登壇。最後まで続いた4位争いは小島が制し、星野(裕)は5位。6位には熱田が入賞した。

「ヒート1は、小方選手がかなり速くて、追いつけないかと思いました。ホンダでワン・ツー・フィニッシュができたのがよかったのですが、ヒート2はまるでリズムに乗れず、情けないレースをしてしまいました」と、ヒート1で優勝し、ヒート2でまさかの10位に沈んだ成田。またヒート2勝者の平田は、「本当にお待たせしました。これでようやく、スタートラインに立てた気分。この先、自分が憧れていたライダー像に近づくため努力します」と、笑顔でさらなる飛躍を誓った。





両ヒートで竹中純矢と接戦を演じ
これに勝利した山本鯨

今季初の両ヒート制覇に
笑顔をみせた山本鯨


決勝ヒート1。IAルーキーの能塚智寛(#02)が好スタートを決めると、ショートカットされた1周目に佐藤亮(#44)を抜いてトップに浮上。能塚、佐藤、山本鯨(#1)、井上眞一(#16)、富田俊樹(#40)、岡野聖(#42)の順で1周目をクリアした。レース序盤、能塚は先輩たちを圧倒する速さを披露し、後続を引き離す展開。4周目に山本が佐藤をパスして2番手に浮上した段階で、その差は8秒近くにまで拡大していた。しかしレース中盤、山本が徐々に能塚のアドバンテージを減らしていった。山本の後方では、佐藤を先頭に富田と1周目12番手から追い上げてきた竹中純矢(#39)の3台が、接戦の3番手争い。8周目には、竹中がこのバトルを制し、勢いを保ったままトップ2台との距離を縮めていった。

9周目、山本は能塚を抜いてトップに浮上。翌周からは竹中が能塚の背後に迫り、11周目にパッシング成功。竹中は約2秒前を走る山本を追った。また4番手争いでは、9周目に富田が佐藤を抜くと、その後は順位をキープ。佐藤の背後には、1周目10番手から追い上げてきた田中雅己(#113)が迫ってきた。レース終盤、トップ山本と2番手竹中の差は詰まらず、そのままレースは20周でチェッカー。山本が今季2勝目を挙げ、竹中が2位、能塚が3位、富田が4位に入賞した。また5番手争いは、ラストラップに田中が佐藤を逆転。田中が5位、佐藤が6位となった。

決勝ヒート2では、ヒート1ではスタートの出遅れが響いた田中がホールショット。最初のフルコースとなる2周目を終えた段階で、田中、竹中、佐藤、近藤祐介(#48)、山本の順となった。予選では2番手だった富田は、スタートでやや出遅れ、1周目を12番手でクリアしたが、その後の2周で5台をパスして7番手にポジションアップ。また3周目には竹中が田中を抜いて先頭に立ち、レースを引っ張る展開となった。4周目、山本は佐藤を抜き、これでトップ集団は竹中、田中、山本、佐藤のオーダーに。やや間隔を開けて、富田が5番手に浮上してきた。レース中盤、佐藤がミスにより後退して、トップグループは3台に。竹中は逃げ切りを図ったが、9周目に山本が田中を抜いて、この竹中を追った。

この段階で、トップ竹中と2番手山本の差は約7秒。しかし山本は、約5周の間に竹中のアドバンテージをほぼ削り、竹中と山本のドッグファイトを開始した。そしてラスト5周となった15周目、一度は山本が竹中を抜いたが、すぐに竹中が抜き返し、ふたりのバトルはさらに白熱。その翌周、再び山本が竹中をパスして、ついにトップの座を自分のモノとした。その後、竹中はペースを落とし、山本が独走。ヒート1に続いて山本が優勝、竹中が2位となった。3位には田中、4位には6周目以降は順位をキープした富田、5位には1周目11番手から追い上げた岡野、6位には1周目15番手からばん回した能塚が入賞した。

「どちらのヒートも、竹中選手が速くて苦労しましたが、ホンダに乗って初めてのピンピンが達成できてうれしいです。シーズン中盤以降も、今日のヒート2みたいに見ごたえあるレースをするので、ぜひ会場に来てください」と、両ヒート制覇を達成した山本。また竹中は、「ヒート1は、後半に一度転倒しかけ、その後は気を取り直して追い上げましたが、逆転できませんでした。ヒート2は、手の不調で最後はグリップを握れなくなり、ペースを落とすしかありませんでした」と、勝利を逃した悔しさを露わにした。





大塚豪太の追撃を振り切って
今季初優勝を挙げた大久保滉太



尾澤祥太(#29)、池本凌汰(#3)、植田翔太(#10)が好スタート。ショートカットされた設定の1周目を、尾澤、佐藤稔之(#2)、池本、植田、大久保滉太(#7)、大塚豪太(#46)、高輪善樹(#47)の順でクリアした。レース序盤、トップ集団は縦に長い展開。この中で3周目に、大久保が一気に3台を抜いてトップに浮上した。佐藤は集団から脱落し、トップ集団は大久保、大塚、池本、植田、尾澤、出原忍(#106)のオーダー。レース中盤、大久保と大塚の差は3秒前後と、こう着状態が続いた。

レースが終盤になっても、トップを走る大久保と2番手の大塚との差は大きく変化することなく、その後方では池本がトップ2台から離されながらも3番手をキープ。4番手争いの中では、終盤に出原が後退し、植田と高輪は接戦を続けた。そして20分+1周のレースは13周でチェッカーに。大久保が、午前中に行われたIB-2に続いて勝利。大塚が2位、池本が3位で、表彰台に登壇した。また4位には植田、5位には高輪、6位には1周目11番手から追い上げた横澤拓夢(#69)が入賞した。

ふたつの決勝レースを制した大久保は、「僕、フグが食べたいです。お肉でもいいです」と表彰台から監督にアピールして、観客の笑いを誘った。一方、両レースで2位となった大塚は、「これがいまの自分の実力と受け止め、またがんばっていきたい」と、次戦での雪辱を誓った。





レース終盤に逆転を果たし
優勝を手にした大久保滉太



佐藤稔之(#2)がホールショットを奪い、これを池本凌汰(#3)、大塚豪太(#46)らが追う展開。ショートカットされた1周目を、佐藤、大塚、池本、長谷健太(#131)、大久保滉太(#7)、佐々木孝多(#6)、出原忍(#106)の順でクリアした。フルコースとなった2周目、大久保が長谷を抜いて4番手に浮上すると、佐藤から大久保までのトップ4台が、5番手以下を少し引き離す展開に。4周目に大久保が池本をパスして3番手にポジションを上げると、その後は佐藤、大塚、大久保の3台がトップグループを形成していった。

レース中盤、大久保は大塚を抜いて2番手に浮上したが、すぐに大塚が前に。さらに大久保が逆転すると、このバトルを繰り広げている間に再び池本が追いつき、トップ集団は佐藤、大久保、大塚、池本による縦に長い展開となった。そしてレース終盤、大久保がトップの佐藤に追いつき、ラスト2周となった12周目に逆転。そのまま逃げ切って今季初優勝を決めた。またラストラップには、佐藤、大塚、池本による僅差の2番手争いが展開され、これを制した大塚が2位。佐藤は3位、池本は4位、かつてIAファクトリーライダーとして活躍した出原が5位、長谷が6位に入賞した。

「ようやく勝てました。今日は母の日ですが、僕には本当の母以外にも、いつも面倒をみてくれる母のような存在の方がいます。いつもありがとうございます」と、大久保は表彰台の頂点で涙。また大塚は、「序盤から腕上がりの症状が出てしまいましたが、最後は意地で2位になりました」と、悔しさをにじませた。





竹内優菜の追撃をかわし
今季2勝目を挙げた邵洋子



ディフェンディングチャンピオンの邵洋子(#1)が好スタート。しかし1周目のフィニッシュジャンプで高橋絵莉子(#10)が邵に並び、トップに立った。2周目、邵が落ち着いた走りで高橋から再びトップの座を奪い、2番手になった高橋は邵をぴたりとマーク。そのすぐ後方では、延永若菜(#6)と予選トップの竹内優菜(#4)が、チームメイト同士による接近戦。やや間隔を開けて、勝股七海(#7)や安原さや(#2)らがこれに続いた。

3周目、延永を抜いた竹内が高橋の背後に迫り、安原は勝股をパスして5番手に浮上。さらに翌周、竹内が高橋を抜き、竹内、高橋、安原、延永の4名が僅差の2番手グループを形成した。この間にトップの邵はリードを拡大。しかし5周目に邵がややタイムをロスし、これにより竹内との差は約2秒半に縮まった。さらに安原も、竹内との差を最大で3秒ほどにとどめて逆転のチャンスをうかがった。そして10周目のラストラップ、竹内がラストスパートをかけ、邵の背後に接近。最後の上りストレートでの勝負となった。しかし最後は、邵がきっちりポジションを守ってトップチェッカー。竹内が2位、ラストラップに竹内の逃げ切りを許した安原が3位で、表彰台に上がった。また、ラスト2周で高橋を逆転した延永が4位、高橋は悔しい5位、1周目10番手から追い上げた伊集院忍(#5)が6位に入賞した。

「レディースクラスは、ホンダの4スト150とそれ以外の2スト85という図式でもあるんですが、今回は私が乗る2ストの良さをアピールできたと思います」と邵。また竹内は、「予選トップで、勝てると思って決勝に臨みましたが、邵選手に追いついたときにはレースが終わってしまいました」と悔し顔。安原は、「前のふたりには追いつけませんでしたが、楽しくレースができました」と清々しい笑顔をみせた。





オトナ顔負けの走りで
総合優勝した柳瀬大河君


主に国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが出場できるAクラスに22名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに2名と、合計24名のキッズライダーが参加したチャイルドクロス。その決勝レースは、大幅にショートカットしながらもフープスなどの難所を一部に残した1周1分強のコースを、5分+2周する方式で行われた。

レースは、Bクラスから参戦した柳瀬大河君(#15)が、スタート直後からトップに立つと、大きなテーブルトップジャンプも余裕でクリアする圧倒的な速さをみせ、第2戦に続いて独走で総合優勝を決めた。その後方では、こちらも好スタートを決めたAクラスの川原直幸君(#41)と山田煌大君(#9)が、最終ラップまで接戦を続け、川原君が総合2位となるAクラストップ、山田君が川原君とわずか約0.3秒差の総合3位でゴールした。

表彰台では、総合優勝を決めた柳瀬君が、「練習に連れてきてありがとう」と保護者にお礼。Aクラス勝者の川原君は、「前のレースではビリだったから、勝ててうれしいです」と笑顔をみせた。




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