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SUPERBIKE RACE in MINE


JSB1000
GP-MONO

文部科学大臣杯 2006年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 SUPERBIKE RACE in もてぎ
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2006-4/2
■開催日/予選:4月1日(土)、決勝:4月2日(日)  ■天候/予選:晴れ・ドライ 決勝:曇り後雨・ドライ/ウェット
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:3,900人・決勝:8,300人

柳川明が雨の開幕戦を制す! 出口修が2位に入り初表彰台!!

 ドライコンディションでスタートした第1レースはオープニングラップから秋吉耕佑がリード。渡辺篤が10周目に追いつき、これからチームメイト同士のトップ争いが白熱するかと思われた13周目、空から雨が落ちてくる。この雨でレースは中断となり、12周目終了時点の順位でグリッドに着き、残り8周の順位で争われることになった。

 レインコンディションで再びスタートしたレースは、柳川明がホールショットを奪い、小西良輝、中須賀克行、秋吉耕佑、須貝義行、徳留和樹、手島雄介、出口修と続いていく。トップを走る柳川は、一気にペースを上げ2番手以下を引き離していく。小西と中須賀が2位争いを繰り広げるが、3周目の5コーナーで中須賀がコースアウトし後退。須貝が3番手に浮上する。その後方からは出口が激しい追い上げを見せ、4周目に須貝と小西を立て続けにパスし2番手に浮上し、さらにトップの柳川を上回るペースで周回を重ねていく。第1レースをトップでゴールした秋吉は、6番手を走行していたが痛恨のコースアウト再スタートしたものの、大きく遅れてしまう。3番手争いは須貝、小西、徳留、渡辺、中須賀の戦いとなっていく。

 柳川と出口の差は、徐々に縮まっていくものの、周回数が短いこともあり、柳川が逃げ切りトップでゴール。波乱の開幕戦を柳川が制する結果となった。出口は2位でチェッカーフラッグを受け、初表彰台を獲得。3位には、終盤にペースを上げた渡辺が入り表彰台の一角を占めた。以下、徳留、中須賀、須貝、亀谷長純、川瀬裕昌、小西と続き、朝のウォームアップで転倒し、負傷を押して走った伊藤真一が10位でゴールした。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/柳川明
第1レースは、あと1、2周走っていたらレース成立だったので、そうなっていたら今日の優勝という結果が残らなかったはず。オフィシャルが的確な判断をしてくれたと思いますね。第2レースの時、サインボードが全然見えなかったんです。しかも、先週転倒して首を負傷してみるせいで、後ろを確認できなかった。すぐ後ろに誰かがいるような気がしていたんで、それで勝手に秋吉選手がついていると勘違いしていました。ラスト2周ぐらい、ダウンヒルストレートから90度コーナーにかけて何かがこぼれているような気がしたんでペースを抑えてしまったのですが、後ろに誰もいなくてよかったですね。マシンのセッティングはドライのままで走りました。去年の岡山国際では、今回と逆パターンでずっとウエットで走っていて、決勝はドライ。今日はずっとドライで走っていて最後にウエットという状態でしたが、どうやら僕はこのパターンが好きみたいです。毎戦こうだと勝てるかもしれませんね。ヨシムラの2台は速いし、これからマシンを仕上げて、ドライでも雨でも勝てるようにしていきたいですね。今日の状態では、実力というよりも経験値の差が出たと思います。気持ちで負けないようにと最近思えるようになってきたし。ST600も優勝してTEAM GREENは万々歳ですね。

2位/出口修
正直、第1レースで成立した方がよかったと思っていました。ウエットのテストを含めて走行経験が少なかったですしね。第2レースではスタートをミスして出遅れましたが、タイヤの様子を見ながら走りました。その後は練習走行のつもりで走り、また僕が合算でのリザルトになると勘違いしていたことが、結果的によかったようですね。着順がそのままの結果になると言われていたら緊張していたかもしれないので。今でも、なぜこの記者会見の場にいるのか不思議なんですよね。ウイークに入ってからマシンを仕上げることができなくて、スタッフにも迷惑をかけてました。最後の走行の時に、メカニックさんが「自分がセッティングしたからまかせておけ」と後押しをしてくれたのがよかったです。今日の結果は実力ではないと思っているので、ドライでもちゃんとした成績が残せるようにしたいです。確実にトップの皆さんに近づいていきたいですね。

3位/渡辺篤
秋吉選手が足を出していたんですが、僕はあと2周ぐらいで成立だと思っていたから、もうちょっと引っ張ってもよかったかな、と思っていました。今日のレースは、ST600と合わせて4回目もスタートをしているので、緊張感もなくよかったですね。今年からタイヤが変わりましたが、レインの状態の時に鈴鹿でテストができていたので、今日はチャンスかと思っていました。でも無理をしようと思ったら転びそうになったので、様子を見ながら後半をスパートをかけて走りました。ドライの状態では手応えがあったんで、3位という結果は悔しいです。でもシーズンを通して考えると、3位でよかったとは思っていますが。第1レースのままだったら、ペース的にも余裕があって追いつけたので楽しかったですね。ダブルエントリーは、ずっと乗りっぱなしで楽しいです。ST600はリザルトはよくなかったですが、激しい争いができてよかったです。


  第1レースの決勝スタート
   
  ヨシムラの1・2フォーメーション。#11秋吉耕佑と#76渡辺篤
   
  第1レースの柳川明、中須賀克行、その後方は徳留和樹
     
  激しい雨の第2レースを制したのは柳川明
     
  第2レースで猛追を見せたのが出口修だった。
   
   
   
Photo:H.Wakita(c)
 
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