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SUPERBIKE RACE in OKAYAMA


GP125

文部科学大臣杯 2005年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第8戦 SUPERBIKE RACE in もてぎ
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2005-10/30
■開催日/予選:10月29日(土)、決勝:10月30日(日)  ■天候/予選:曇り・ドライ 決勝:曇り・ドライ
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:3,200人・決勝:8,500人

葛原大陽が菊池寛幸、仲城英幸を抑え全日本初優勝を飾る!

 3番手グリッドからスタートした小室旭がホールショットを奪い、仲城英幸、葛原大陽、柚木伸介、森新と続く。オープニングラップから目まぐるしく順位を入れかえ、バックストレートで柚木がトップに立ち、コントロールラインをトップで通過する。これに仲城、小室、葛原、森と続き、マシントラブルのために予選でタイムアタックできなかった菊池寛幸が、その後方に早く追い上げてくる。仲城は、2周目にトップを奪うが、3周目の5コーナーで柚木が再び抜き返し、レースをリードしていく。菊池は、3周目にはトップグループに追いつき集団は6台にふくれ上がる。さらにポールポジションからスタートしながら大きく出遅れてしまった井手敏男は、次々に順位を上げ、自身のポールタイムを上回るファステストラップをマークしながら、トップグループに追いついてくる。8周目にトップグループに加わった井手は、その勢いのまま森をかわして6番手に上がり、さらに前を追う。9周目にトップ争いは、菊池がトップを奪い、仲城、柚木、葛原、小室、井手と続く。井手は、ヘアピンで小室のインを突くが、ここで両者は接触し転倒。井手は悔しいリタイアに終わっている。

 レースも終盤に入ると、10周目の1コーナーでは、仲城が菊池をかわしてトップに立つとスパートをかける。この仲城を逃すまいと、菊池、葛原、柚木も続き、12周目の5コーナーでは、チャンピオンの菊池が、葛原はV字コーナーで、柚木もバックストレートで、それぞれ仲城をかわしてポジションを上げる。柚木は、90度コーナーで葛原のインを突くが、クロスラインとなり、再び葛原が前に出て行く。葛原は、13周目の3コーナーで菊池をかわして、このレースで初めてトップに立つ。そのまま葛原、菊池、柚木、仲城、追い上げてきた山田亮太と続き、ファイナルラップに突入していく。必死に逃げる葛原を、後方の集団が追う。しかし、3番手につけていた柚木は、3コーナーから4コーナーへの立ち上がりでハイサイド転倒。この柚木の転倒で仲城はやや遅れ、トップ争いは、葛原と菊池の一騎打ちとなる。葛原は、菊池を最後まで抑えきりトップでチェッカー。うれしい全日本初優勝を飾った。菊池が2位でゴール、3位に仲城が入った。山田は自己最高位の4位でフィニッシュ。以下、森、中上貴晶、大谷和也、菅谷慎一、古市右京、濱本裕基の順でゴールした。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/葛原大陽
予選ではフロントロウ並べるようになってきていたけれど、レースは早い段階でトップグループから脱落してしまうレースが続いていた。だから、今回はレース序盤から様子を見ていた。仲城さん、菊池さんも速かったし逃げるのは無理だと思っていたので、とにかくトップを逃がさないように走っていた。ラスト2周で前に出られたので、抜かれたら、そのときはそれで考えればいいと思っていた。後ろにいることは分かっていたし、後ろを振り返ることはなかった。とにかく自分の力を出し切ることだけを考えていた。シーズン前半は、マシンにうまく慣れることができなかった。シーズン後半までのインターバルで、いろんなところで走らせてもらって、徐々に自分のものにできていた。SUGO、鈴鹿と勝てると思ったけれど、うまく行かなかったので、今回は勝ててうれしい。少しは自信になったので、来年も頑張ります。

2位/菊池寛幸
今もSRS-J(鈴鹿レーシングスクール)の講師をやっているけれど、(葛原)大陽は生徒だった。その生徒が同じ土俵で一緒に戦って勝つ。こんなにうれしいことはないし、込み上げてくるものがあるだけに自分が勝つことよりうれしいかもしれない。これからも生徒がどんどん活躍してくれるとうれしい。走っているときは、いちライバルだし手加減はしない。仲城くんも一緒に講師をしているので、同じようにうれしいはず。大陽にとっては、まだまだ始まったばかり。これから、いい思い、辛い思いをすると思う。もう少し勉強して成長して欲しい。

3位/仲城英幸
いつもと変わらずスタートから全力でいったが、思うようにアドバンテージが取れなかった。トップグループにつけていたが、次々に抜かれてしまい、最終ラップには4番手で突入。さらに、3コーナーから4コーナーへの立ち上がりで柚木くんが目の前でハイサイドで転倒し、4コーナーへの立ち上がりでアクセルを全開にできなかった。それで前と差が開いてしまったので仕方がない。チームメイトの(葛原)大陽は、これまで転倒などで結果が残せなかったけれど、今回は、しっかり勝つことができた。ライダーとして成長したと思う。


125クラス決勝スタート   決勝スタート。
ホールショットは#6小室旭が奪う。しかし小室は9周目に井手敏男と接触転倒、再スタートして15位でゴールした。
   
125クラス決勝   レース序盤、#7柚木伸介がレースをリードするが、14周目の3コーナーで柚木がハイサイドから転倒
   
葛原大陽と菊池寛幸   トップを走行していた葛原が2位の菊池を抑え、念願の初優勝
   
125クラス表彰台   優勝:葛原太陽(中)、2位:菊池寛幸(左)、3位:仲城英幸
   
     

 

 
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