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SUPERBIKE RACE in SUGO


ST600

文部科学大臣杯 2005年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 SUPERBIKE in SUGO
主催:スポーツランドSUGO(3,737.5m)
決勝レポート
DATE:2005-08-28
■開催日/予選:8月27日(土)、決勝:8月28日(日)  ■天候/予選:晴れ 決勝:曇り
■開催場所/宮城県・スポーツランドSUGO(3,737.5m) ■観客数/予選・決勝:11,500人

手島雄介が3年ぶりの優勝でランキングトップに立つ!!

 予選4番手の安田毅史がホールショットを奪い、徳留和樹、酒井大作、沼田憲保、手島雄介、大崎誠之の順で1コーナーを駆け抜ける。2コーナーから3コーナーへの切り返しで、徳留が安田をかわしてトップに立つが、馬の背コーナーのブレーキングで再び安田が前に出て行く。一方、ポールポジションからスタートした酒井大作は、オープニングラップのシケインでまさかの転倒を喫し、早々と戦列を離れてしまう。

 2周目以降は、安田を先頭に、徳留、大崎、沼田、手島、高橋英倫らがトップグループを形成し、序盤から激しい争いが繰り広げられた。4周目に手島が110Rからシケインのブレーキングで、大崎、徳留を立て続けにパスし、安田の背後に迫った。一方、5番手以降を走行していた沼田、高橋らは、7周目過ぎから少しずつ遅れ始め、セカンドグループに飲み込まれていった。

 レースも中盤となる10周目。それまで2位を走行していた手島が、1コーナーの進入で安田をパスし、トップへ浮上。さらに、4番手を走行していた大崎が、馬の背コーナーで転倒を喫したことで、トップ争いは、手島、安田、徳留の3人に絞られることになった。安田と手島は、共に今シーズンの優勝はまだない。タイトル争いと今季初優勝をねらう二人の争いは激化していった。レース終盤に入ってもコンスタントに1分33秒前半のタイムを刻み続け、徳留はこの二人についていけない。

 手島と安田の激しいトップ争いは、最終ラップにまでもつれこんだ。安田はバックストレートで手島の背後にピタリとつけ、馬の背コーナーでの逆転をねらっていたが、マシンが振られてしまい勝負ができない。しかも、その先のSPアウト、シケインとイエローフラッグが振られていたために、最後の勝負をしかけることもできずに最終コーナーを立ち上がっていった。

 その結果、手島が今シーズン初優勝を達成し、安田は2位でゴール。3位には徳留が入賞した。終盤まで続いた激しい4位争いは、寺本幸司が制し、5位に高橋、6位に奥野正雄が続いた。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/手島雄介
今日はエンジンの調子が良かったので、確実に上位入賞を狙えると思っていました。トップに行けるという確信ができたのはレース中盤に入ってから。実は、今回のレースウィークに入る前に辻村選手の去年のVTRを見て、いろいろと勉強していたんです。序盤に安田選手にピッタリついて走行していた時に、そのVTRの事を思い出しながら走りました。前半のセクションは僕の方が速かったので、前半で差をつけて後半部分で抜かれないようにしようと思っていたんです。本当はトップに立ってからは後続を引き離そうと思ったんですが、周回している時のタイムがほとんど同じだったので、途中でそれは無理だと分かりました。今年からチャンピオンチームに移籍したので、最初からチャンピオンを獲得することを目標に走っています。優勝しなければいけないということよりも、毎戦確実にポイントを獲得していけば結果はついてくると思っています。

2位/安田毅史
今日のレースについて、特に作戦というものは考えていなかったです。でも、トップで走行している時に思ったよりもペースを上げられなかったので、手島選手に抜かれた後は、そのペースについていってマッチレースをしようと思っていました。最終的に勝負ポイントはバックストレート後の馬の背コーナーだと思っていました。でも、最終ラップでミスをしてしまい、その後のSPアウトではイエローフラッグが振られていたので、その時点でもう逆転することはできないとあきらめました。本当は今日優勝することができたら最高だと思っていたんですけどね。次回こそ、今シーズン初優勝できるように頑張ります。

3位/徳留和樹
朝のウォームアップ走行の時は、気温が低かったので今日はいけると思っていました。しかし決勝レースでは気温が予想以上に上がってしまったので、決勝レースの後半に入ってからきつくなってしまいました。何が何でもトップ争いに食らいついていこうと思っていましたが、結局ペースアップできませんでしたね。その後半部分で、僕が上手く走らせることができなかったんです。まだまだ勉強が必要だと思いました。8耐とは、マシンもタイヤも違いますが、テストをたくさんしていたので違和感は全くなかったです。逆に自信がつきました。だから今日のレースでも、勝てるかもしれないという気持ちはあったんですけどね。


ST600スタート    
   
安田とバトル    
   
トップ手島    
     
表彰台   優勝:手島雄介(中央)・2位:安田毅史(左)・3位:徳留真紀和樹
   
   
   
Photo by H.Wakita
 
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