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AUTO POLIS SUPERBIKE RACE


SB

文部科学大臣杯 2004年 MFJ R2-1 全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 鈴鹿スーパーバイクレース
主催:鈴鹿サーキット(5,821m)
決勝レポート
DATE:2004-09-26
■開催日/予選:9月25日(土)、決勝:9月26日(日)  ■天候/予選:曇時々晴 決勝:曇時々晴
■開催場所/三重県・鈴鹿サーキット(5,821m) ■観客数/予選:10,000人 決勝:15,500人

伊藤真一が2戦連続ポール to フィニッシュを達成!
タイトルを争う井筒は4位、山口は6位

 金曜日のA.R.T.合同走行がウェットコンディションだっただけに、ドライとなった土曜日の公式予選からのセットアップがカギとなった今回のレース。いかに短期間でマシンをまとめるかが、リザルトを左右する重要なファクターとなった。

 好スタートを見せたのは4番手グリッドからスタートした渡辺篤。SUGOラウンドに引き続きホールショットを奪っていく。以下、小西良輝、井筒仁康、伊藤真一、森脇尚護、徳留和樹と続いていく。小西はオープニングラップから積極的は走りを見せ、渡辺をかわしてトップに立つと、そのままペースを上げ2位以下を引き離しにかかる。2周目のヘアピンでは井筒が渡辺をかわして2位に浮上するが、シケインの立ち上がりでスライド。これで後続が詰まってしまい立ち上がりで順位が入れかわる。ここでポジションを上げたのが中冨伸一だった。混戦の後続を尻目に小西は2周終了時点で、2位に1秒676もの差を付けて独走体制を築くかと思われた。しかし、それはこの日のレースでは許されなかった。3周目のデグナーカーブの進入で井筒をかわした伊藤は、このレースのファステストラップをたたき出すと、小西のテールに見る見るうちに迫っていく。そして4周目の130Rからシケインのブレーキングで伊藤がトップに立つ。これを見た井筒も5周目の1コーナーで小西をかわして2位に浮上する。伊藤と井筒のペースに小西がやや遅れをとると、2位と3位の間隔がやや開く。その小西をかわして3位に上がった中冨がトップグループに加わると、その勢いのまま7周目のシケインで井筒をパスして2位に浮上する。

 トップを走る伊藤はコンスタントに2分10秒台のハイペースでラップを刻む。「このペースで走れれば、後続を引き離せると思っていた」とレース後に語っていたが、中冨も必死についていく。伊藤と中冨の一騎打ちとなったトップ争いだったが、伊藤は、その後もペースを落とさない。レース終盤になると周回遅れも多くなり、ジリジリと中冨が遅れていく。伊藤は最後までハイペースで走りきりトップでチェッカー。前戦SUGOラウンドに引き続き、ポール to フィニッシュで2連勝を飾った。2位に大健闘の中冨が入賞。3位には終盤に追い上げ井筒をかわした小西が入っている。タイトルを争う井筒は4位、山口はスタートで大きく出遅れるものの、6位でフィニッシュ。その差は7ポイントと開き、次回、最終戦で決着を迎える。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/伊藤真一
10秒台で走っていれば(後続が)離れると思っていたのに離れなかった。中冨選手がきていることは分かっていたし、朝のウォームアップで一緒に走る機会があったので、そこでのタイヤのすべり方を見て、うちに有利だと思っていた。決して遅いペースではなかったと思う。今は、自分の得意なセッティングがうまく決まっている。最終戦のTIサーキット英田はあまりいい思い出がないので、それを振り払うような走りをしたいですね。

2位/中冨伸一
チームが力を入れてバイクを作ってくれたおかげです。新しいパーツはテストもなくぶっつけでしたが、決勝は予想していたタイムより速いペースで走れることができました。まぁ、余裕は全くなく、ギリギリで綱渡りのような走りでした。だから、伊藤さんについていくのが精一杯。今回はラスト2周でバックマーカーに引っかかってしまいダメでしたが、この走りを次につなげたいです。

3位/小西良輝
伊藤さんに抜かれるまではシナリオ通りでしたが、頑張り過ぎました。抜かれた後に、ミスがあって、井筒くんや中冨くんに抜かれてしまった。トップグループもすごく速くはなかったが、少し離れてしまったので、後ろで様子を見ていたら井筒くんが遅れてきた。ラスト2周で前に出ることができたが、ラストラップの130Rでインに飛び込まれてしまった。井筒くんが少しはらんだので前に出られることができた。


 

JSB決勝レースの前に、次世代入門者向けモーターサイクルスポーツとして強力に推進されているGP-MONOの決勝レースも開催された。

     
 

#2渡辺篤、#73小西良輝が好スタートを決め、その後3周目までは小西がトバしてトップをキープ。

     
  ポールポジションの#11伊藤真一はスタートで僅かに出遅れたが、4周目までに挽回して小西からトップを奪うとレースをリードしていく。後方からは井筒仁康、中冨伸一が追い付いてくる。
     
  3台によるトップ争いから井筒が遅れ出し、中冨もついていくのが精一杯の状態の中、伊藤がトップを守り切り、2戦連続でポールtoウィンを決めた。
     
  優勝の伊藤真一(中)。2位には中冨伸一(右)、3位には小西良輝が入った。
タイトル争いは、トップ井筒仁康が4位、スタートを失敗した山口辰也が6位となったことで、その差を7ポイントとして最終戦に持ち越された。
Photo by H.Wakita & Y.Harada (c)
 
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