僕は、11月1日から5日までの間、FIM ASIA CUP タイ大会に日本代表として参加しました。
今回初めての海外ということもあり相手の話す英語を理解し、それに対してしっかり返事ができるか、水でお腹を壊さないかなどたくさん心配なことがありました。しかし、そんな心配とは裏腹にいざ終わってみるとたくさんの国の方々と話すことができ、自分の伝えたいことも身振り手振りを交えながら伝えることができて、自分自身にとってとても良い経験となりました。
<レースレポート>
11/2(金)
全部で4本フリー走行がありました。
1・2本目は、@最初は初めて乗るアンダーボーンになれること、Aコースの特徴を理解すること、B現地の人について行けるようにすることの3点を目標として走行しました。
3本目で、その時コース上で走っていたライダー(フィリピン代表以外の国の代表ライダー)の中ではトップに立つことが出来ました。
4本目で、フィリピン代表がサーキットに到着し走行を開始しました。フィリピン代表ライダーたちは、到着してから1本しか走行していないにもかかわらず、僕は呆気なく抜かれ置いていかれてしまいました。ホテルに戻ってからはずっとフィリピンについて行くにはどうしたらいいのか考えていました。
11/3(土)予選
フィリピン代表の前に入り、抜かれた時について行ってタイムを出すという作戦で自分は1番にコースに入りました。
案の定、フィリピン代表が前に来たためついて行こうとしたのですが、コーナーに入るとフロントタイヤが跳ねて思うようにコーナーを曲がっていかず、アクセルを開けることも出来ず、その結果3番手タイムで予選は終わってしまいました。
予選結果の1位と2位は2人ともフィリピン代表でした。予選の時点でとても悔しい思いをしました。
レース1
スタートはフィリピン代表ライダーについていけたのですが、1周目で離されてしまい、そのままなにもできずに単独3位でレースを終えました。
11/4(日)レース2
スタートでミスをしてしまい、1コーナーに入るときには、6番手まで順位を落としてしまいました。しかし、フィリピン代表に離されまいと思い、左のヘアピンでは2台抜き、その後もペースを上げていきました。「もうすぐで2番手に追いつく」と思いましたが、届かず3位でレースは終えました。
予選からレース2まででベストラップを4秒縮めることが出来ましたが、レース1は3位、レース2も3位、総合は2位という僕としてはとても悔しい結果に終わりました。
<観光レポート>
日本を出発したあとタイの上空を飛んでいる時に1番最初に感じたことは、緑が多いこと、そして明るい色の屋根が多いことでした。
空港に着いた時には既にとても暑かったです。
晩ご飯はタイ協会のトンチャイ会長と食事をいただきました。
トンチャイさんはとても気さくで優しい方でユーモアのある方でした。
レースが終わったあとの最終日にはたくさん観光に行かせていただきました。
最初はボートで水上マーケットに行きました。その次に象の上に乗りに行きました。
象の上はとてもパワーがあり迫力いっぱいでした。
その後、おみやげを買うためにデパートに行き、電車で空港まで行ったあとご飯を食べに行きました。電車は日本のJRと違って音がとても静かでした。
最後の晩ご飯はとても美味しかったです。特にカニが美味しくてあまりの美味しさにほとんど僕が食べてしまいました。
今回とても貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様、現地でたくさんの経験をさせていただいたMFJ後藤さん、トンチャイさん、マシンの整備をして下さったメカニックの方々、5日間運転をして下さった運転手さん、そして今回僕を選んで下さったアカデミーの講師の方々、本当にありがとうございました。
この経験を今後のレースキャリアに生かせるよう頑張ります。
八尋温志
1日目
山田尚輝君から以下のアドバイスを事前に頂きました。
1. バイクのタイヤがバイアスかラジアルか知っておく。
2. 路面の状況がどうなっているのか知っておく。
3. タンクがないのでバイクをどうやったらホールドできるか考える。
走行してみたら想像以上にコースが荒れていて、特に1コーナーのイン側が滑りやすく、それが気になりアクセルが開けられませんでした。
2本目、3本目とペースアップを試みましたが路面のデコボコが気になって思う以上にペースアップができませんでした。
1本目の走行前にツナギのファスナーが壊れてしまい、トンチャイ会長さん自ら修理に行ってくれました。走行できないと思ったので、ツナギが直ってきたときは本当にうれしかったです。トンチャイ会長、ありがとうございました。
2日目
[ 予選 ]
他のライダーについてペースアップするようにしました。しかし、自分が思った程、良いタイムを出せず結果は11位でした。
[ Race 1 ]
スタート後、7位にポジションアップしました。
1周目の9コーナー10コーナーで他のライダーと接触してしまいそのライダーは転倒してしまいました。
日本のレースとは違い想像以上にアグレッシブでしたが、「引くところは引く」「冷静に考える」と坂田校長の言葉を思い出し、実践することで転倒しなかったのだと思います。
3台のバトルの末 結果は6位でした。
3日目
[ Race 2 ]
Race 1 の11番グリットでスタートして1コーナーのときは6位で、最後まで3台のバトルが続きました。
バトルの中でずっと意識していたことは、アカデミーで何回も言われた言葉「バトルしても冷静になる」でした。
そのお陰で、3台の中の前でゴール出来て5位でした。国としての順位は、2位になることができました。今回、色々と勉強することができました。来年のMFJアカデミーでは、もっと素直にアドバイスを聞き入れ大きく成長したいです。
[ タイ王国 ]
タイに着いた時は、すごく空港が大きくて日本とは桁違いで、サーキットまでの時間がすごく長かったです。
その道中、犬がリードに繋がれていなかったり、街中のライダーはほとんどヘルメットを被ってなかったりと色々と日本とは違いビックリしました。
その間には、トンチャイ会長さんのお宅があり訪問させていただきました。
ありがとうございました。
MFJロードレースアカデミー坂田校長をはじめインストラクターの先生方、関係者の皆様、タイでお世話になりましたトンチャイ会長様 MFJ後藤様、ツナギを直していただいた方、今回のタイ大会にご協力してくれた皆様、本当にありがとうございました。
保坂洋佑