前日までの雨が嘘のような好天に恵まれた決勝日。ジリジリと真夏の太陽が照りつける中、この日、最初の決勝レースが開催された。
20周による決勝レーススタート !ホールショットは小室旭が奪う。古里太陽、村瀬健琉の順に1コーナーに進入するが2コーナー立ち上がりで村瀬がかわして2番手に浮上、その先の4コーナーで小室のインを突いて一気にトップに浮上すると早くもその差を開き始める。2コーナーで5番グリッドの山田尚輝が転倒、リタイアとなってしまう。最終シケインで4番グリッドの千田俊輝番が転倒、SDG Mistresa Jr.Teamの2台が早々に戦線を離脱する。オープニングラップは村瀬が制し、小室、古里、成田彬人、藤田哲弥、山本恭裕、宇井陽一、彌榮郡、鈴木大空翔、高杉奈緒子と続いて行く。村瀬は1分36秒前半のタイムで周回、36秒台後半の後続ライダーとの差を4周目には3秒4にまで広げる。5周目、最終シケインで上江洲葵要が転倒、コース上にライダーが残ったため赤旗中断となる。4周終了時点の上位10台は、村瀬、古里、小室、成田、高杉、藤田、宇井、鈴木、山本、彌榮となっていた。
午前11時再スタートのアナウンスがされ、全車グリッドについたところで公式予選順に整列していることが発覚、スタートディレイとなる。午前11時15分、再度ウォーミングアップ走行開始。4周終了時点の順位でグリッドに整列、12周の第2レースがスタートした。
ホールショットは再び小室が奪い、古里、高杉、村瀬の順に1コーナーに進入するが、村瀬が2コーナーで高杉をかわして3番手に浮上。4コーナーでは、古里と村瀬が同時に小室をインからパス、トップが入れ替わると、その先のハイポイントコーナーで村瀬が古里をかわしてトップに浮上する。今度は古里が馬の背コーナーで村瀬をかわす、しかし村瀬はSPアウト立ち上がりでやや失速した古里を逃さずシケイン進入でインから刺すと再びトップに立つ。オープニングラップは村瀬が制し、古里、小室、高杉、成田、鈴木、山本、藤田、木内 尚汰、内海 孝太郎の上位10台。
第2レースでも村瀬がすぐに後続を引き離しにかかる。ただ1人1分35秒台に入れて4周終了時点で2番手以下に2秒911の差をつけ、独走態勢を築き始める。その後方では、古里、小室、高杉、成田の4台による2番手争いが展開される。さらにその後方では鈴木と藤田による6番手争いが激しさを増す。2番手グループから成田が遅れ始め単独5番手走行となる。
鈴木と藤田の6番手争いに岡崎静夏が加わると、さらに木内、宇井、山本、江澤伸哉も加わり7台がひしめくパックとなり、バックストレートでは4ワイドから馬の背に進入する激しいバトルを展開する。
レースも残り3周となると単独トップを走行する村瀬は2番手以下に5秒955の差をつけてひとり旅を続ける。単独5番手走行だった成田が再び2番手グループに追いつくと、小室・古里、高杉・成田の2つにバラけてくる。4コーナーで古里が小室のインを突いて2番手に浮上するがホームストレートは小室が前で戻ってくる。7台による6番手争いの中で岡崎が先頭に立ち6番手に浮上する。
迎えた最終ラップ。村瀬はひとり旅のトップ通過、オープニングラップでトップを奪ってから一度もその座を譲ることなく大差を付けてトップチェッカー! パーフェクトな勝利を飾った。古里は小室の背後からプッシュするがベテランの小室は巧みにブロックして前へ行かせない。そのまま2位小室、3位古里でチェッカーを受ける。高杉と成田の4番手争いは成田に軍配が上がる。6位争いは、3ワイドでホームストレートを駆け抜け、山本が6位、岡崎が7位、鈴木が8位で決着した。 |