日付:2019年6月8日(土)・9日(日) 場所:栃木県・ツインリンクもてぎ
主催:一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)/ 株式会社モビリティランド
冠協賛:ストライダージャパン 公認:国際モーターサイクリズム連盟(FIM)
昨年までは、予選Q2の結果によってスタート順が決定していたが、今シーズンからはQ1とQ2を合わせての減点数およびベストタイムが反映されることになった。
日本人ライダーはフル参戦の藤波選手をはじめ、最高峰のTrial GPクラスには小川友幸選手、黒山健一選手、野崎史高選手の3人。Trial2クラスには岡村将敏選手、砂田真彦選手、柴田 暁選手、斎藤晶夫選手、氏川政哉選手、武井誠也選手、久岡孝二選手、小川毅士選手、吉良祐哉選手、小沼侑暉選手の10人、Trial125には磯谷 郁選手、藤堂慎也選手、宮澤陽斗選手、濱邉 伶選手の4人、TrialGP Womenクラスには西村亜弥選手が出場した。
朝方はパラパラと雨が降っていたが、スタート時間になるとそれもやみ、TriaiGPクラスが走り出す頃には太陽が顔を魅せ、一時は気温上昇。しかし前日に降った雨の影響でもあり、セクションは滑るところが多く、ライダーたちは苦戦を魅せる場面も多かった。
TrialGPクラスはスタートから世界チャンピオンでもあるトニー・ボウ選手が好調。第3セクションや第5セクションなど、彼以外5点、もしくはセクションをアウトできても3点というなかで、1点と2点で通過と、その強さを見せた。
藤波選手はライバルたちと接戦を繰り広げ、最終の2ラップ目15セクションの結果によって表彰台を獲得するか否かという状況だった。3位争いをするなかで先にトライしたのは藤波選手。ここを藤波選手は多くのファンの声援を受けて1点で抜ける。そのあとにトライしたジェームス・ダビル選手は3点。これによって藤波選手の3位表彰台が決定した。
Trial2は、かつて最高峰クラスに出場しており昨年からTrial2クラスにスイッチ。2018年同クラスで世界チャンピオンになったマテオ・グラッタローラ選手が優勝。日本人最高位は7位の柴田 暁選手。Trial125はフランス人ライダーのキエラン・トゥーリー選手が勝利。日本人最高位は9位の磯谷 郁選手。TrialGP Womenは女王エマ・ブリスト選手が日本GPでも強さを見せて優勝。西村亜弥選手は9位。
決勝2日目となるDAY2でも藤波選手が3位を獲得し、表彰台に日の丸が上がった。出場した日本人ライダーはDAY1と変わらず。マシントラブルでリタイヤとなってしまった久岡孝二選手もDAY2は走りきることができた。
約8,600人のファンが見守るなか始まったDAY2。肌寒さはあったものの、DAY1のように降水の心配は低く、DAY1より多くの観客が来場した。なお、各セクションで難易度が変更になっており、ライダーたちはその違いを下見にてチェック。なかにはまだ雨を吸ったままの部分もあったが、全体的にセクションは乾いており、リザルトでもわかるとおりクリーンが多く、1点を争う神経戦となった。
DAY2でも信じられないほどの強さを見せたのはトニー・ボウ選手。1ラップ目、第1から最終セクションまでノーミス。さらに2ラップ目に入ってもその勢いは止まらず、2ラップ目もオールクリーン。世界選手権の最高峰クラスという、もっとも難易度の高いセクションを走破したのだ。
藤波選手は1ラップ目、後半のセクションで3点、5点と減点を重ねてしまい、DAY1でも3位争いをダビル選手と接戦を繰り広げた。しかし、2ラップ目、藤波選手は第14第15セクションとも気迫のライディングをみせ、クリーン。ダビル選手はそこを5点1点となり、藤波選手が日本GPでは2016年以来、2日間続けて表彰台を獲得した。
Trial2は元GPクラスのフランス人ライダー、アレキサンドレ・フェレールが優勝。日本人では氏川政哉選手がポイント獲得となる14位でゴール。Trial125はDAY1と同じキエラン・トゥーリー選手が勝利。宮澤陽斗選手が日本人最高位の9位を獲得した。TrialGP Womenはエマ・ブリスト選手が2日連続での優勝。西村選手はDAY1と同じ9位で世界選手権日本GPの幕を閉じた。
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