2019 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリ開催

日付:10月18日(金)〜20日(日)  場所:栃木県・ツインリンクもてぎ
主催:一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)、株式会社モビリティランド
公認:国際モーターサイクリズム連盟(FIM)
後援:スポーツ庁、観光庁、栃木県、茨城県、宇都宮市、真岡市、水戸市、笠間市、常陸大宮市、茂木町、芳賀町、一貝町、益子町、城里町、宇都宮観光コンベンション協会、水戸観光コンベンション協会
観客数:3日間合計8万8,597人

今年も世界最高峰のロードレースが日本にやってきた。予選日となる土曜日はあいにくの雨となったが、決勝は青空が広がり、MotoGP/Moto2/Moto3の3クラスを開催。約8万8000人のモータースポーツ・バイク好きが会場となるツインリンクもてぎに来場し、その熱いバトルに熱狂した。

リザルトはこちら → http://www.twinring.jp/result_m/2019/big/

MotoGPクラス

M・マルケス選手が優勝。ホンダはコンストラクターズタイトルも手にする

MotoGPクラスはすでに♯93/マルク・マルケス選手が2019年シーズンのチャンピオンを獲得している。そのマルケス選手がホンダのホームコースとなるツインリンクもてぎでも強さをみせた。ポールポジションからスタートしたマルケス選手は好スタートを切ってホールショットを奪う。ルーキーながら表彰台に上がるなどMotoGPクラス初年度から活躍を見せる♯20/ファビオ・クアルタラロ選手がトップに浮上する場面もあったが、マルケス選手が再び逆転すると、そのまま後続を引き離していきレースをリード。後半になるとマルケス選手は独走状態で24ラップを走り切りトップでチェッカー。マルケス選手が優勝を飾ったことでホンダはコンストラクターズタイトルも獲得した。2位はクアルタラロ選手、3位にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手。日本人で唯一、MotoGPクラスにフル参戦している中上貴晶選手は肩を負傷しており、金曜日は出場が危ぶまれるほどの痛みに悩まされていたが、決勝は出走。16位完走を果たしている。

Moto2クラス

L・マリーニ選手が接戦を制して勝利

ポールポジションの♯10/ルカ・マリーニ選手がホールショットを奪い、彼がトップ集団を引っ張る。レース序盤こそ数台のライダーたちがトップを争っていたが、5ラップ目には集団からマリーニ選手と♯7/ロレンソ・バルダッサーリ選手が抜け出す。さらに9ラップ目に入ると後方から追い上げてきた♯12/トーマス・ルティ選手が2位を走っていたバルダッサーリ選手に追いつき逆転。トップのマリーニ選手へと迫っていく。11ラップ目、ルティ選手はV字コーナーに差しかかるところでイン側からマリーニ選手を抜いてトップに浮上。ルティ選手はスピードを上げていくがマリーニ選手は食らいつき、レースは彼ら2人の勝負に。残すところ2ラップとなったところで、再びマリーニ選手がトップを奪還。2台は最終ラップまでわずかな差でバトルを繰り広げるが、マリーニ選手がトップでチェッカー。ルティ選手が2番手、3位には♯88/ホルヘ・マルティン選手が3位に入った。フル参戦している長島哲太選手は、スタート直後の第1コーナーで他車と接触して転倒。再スタートを試みるものの、リタイヤとなった。

Moto3クラス

鈴木竜生選手が一時レースをリードするも優勝はL・D・ポルタ選手

日本のファンの期待に応えるように予選3番手の♯24/鈴木竜生選手が好スタートを切ったMoto3クラス。鈴木選手は9ラップ目までトップをキープしてレースをリードしたが、同周に後ろに迫っていた♯48/ロレンソ・ダラ・ポルタ選手が鈴木選手を交わし、順位が入れ替わる。鈴木選手は再びトップを奪取するためにポルタ選手に何度か仕掛けて競り合うものの順位は変わらず、ポルタ選手がトップ、鈴木選手が2位で最終ラップへ。そして最終ラップ、2位をキープしていた鈴木選手だったが、♯75/アルベルト・アレナス選手に交わされて3位へと後退。さらに最終コーナーで♯13/セレスティーノ・ビエッティ選手に3位の座を奪われ、鈴木選手は4位でのフィニッシュとなった。優勝はポルタ選手、2位にアレナス選手、3位にビエッティ選手が入った。Moto3クラスの日本人選手たちは、♯71/佐々木歩夢選手が13位、♯79/小椋 藍選手が14位、ワイルドカード参戦の♯6/山中琉聖選手が15位、♯27/鳥羽海渡選手が17位、♯22/真崎一輝選手が20位でチェッカーを受けた。ワイルドカード参戦だったもう一人のライダー、♯36/長谷川聖選手は予選に進出できず決勝を走ることはできなかった。

Event

各二輪メーカーやパーツメーカーのブースに種類豊富な飲食ブース、オフィシャルアイテムが購入できるブース、そしてライダーたちに直接会えるサイン会やトークショーなど、今年もMotoGPのイベントはバラエティ豊か。お祭りのようなそれらのイベントを多くのレース・バイクファンが楽しんでいた。