2019年シーズン限りで終了するJ-GP2クラス。第7戦終了時点でのランキングは、名越哲平135ポイント、作本輝介129ポイント、榎戸育寛128ポイントとチャンピオン争いはこの3名に絞られ最終戦MFJグランプリを迎えた。 そして最後の決勝レースは13周で争われた。ホールショットはセカンドグリッドの榎戸が奪い、名越、尾野弘樹、作本と続いて1コーナーに進入。続くS字コーナーでは、作本が尾野の前に出て3番手に浮上。スプーンカーブ進入では、榎戸とインから入ってきた名越が接触。バランスを崩した榎戸がオーバーランし、名越も膨らんでしまう。このすきに作本と尾野が前に出て行き、名越は3番手、榎戸は7番手でコース復帰する。オープニングラップは作本が制し、尾野、名越、阿部恵斗、榎戸、岩蕪N朗、豊島怜、徳留真紀、井手翔太、筒井伸、小口理、朝比奈正と続いていた。 2周目の3コーナーでは、名越が尾野のインを突き2番手に、さらにスプーンカーブでは、作本をかわしてトップに浮上する。シケインの飛び込みで尾野が作本をパスして名越、尾野、作本、榎戸の順に最終コーナーを駆け下りる。続く3周目の1コーナーでは、尾野がトップに出るがクロスラインで名越が抜き返すと、後続との差を広げ始める。これを追いたい榎戸は、バックストレートでスリップストリームを使い尾野と作本を一気にパスすると2番手でシケインに進入する。尾野の背後からは、阿部が迫り3周目の130Rで尾野を捕らえて4番手に浮上する。この後、阿部と尾野は抜きつ抜かれつの4位争いを展開する。 トップ名越、2番手榎戸、3番手作本は、ほぼ等間隔で単独走行を続ける。しかしレース終盤に入ると榎戸がペースを上げて名越の背後に近づいてくる。これに作本はついて行けない。榎戸は名越の背後につけてコントロールラインを通過しファイナルラップに入って行く。仕掛けどころを狙っているのか榎戸は無理に距離を縮めず背後から付いていく。バックストレートから130Rを抜け、そして最終シケインに2台は入って行く。榎戸はアウト側からレイトブレーキングで進入、シケイン二つ目でイン側のラインを取ると名越をかわして最終コーナーを駆け下りて逆転トップチェッカー! 今季3勝目を挙げランキング2位となった。名越は2位チェッカーでシリーズチャンピオンを獲得。作本は、3位でゴールし、ランキングも3位となった。激しいバトルを展開していた4位争いは、尾野が制し、阿部は5位。こちらも一騎打ちのバトルとなっていた6位争いは、豊島に軍配が上がり、岩浮ェ7位。以下、8位に徳留、9位に井手、10位に筒井、11位に朝比奈正、12位に小口理というJ-GP2クラスの最終レースとなった。