2019年シーズンの後半戦のスタートとなるMOTEGI2&4レース。お盆休みの最後の週末に行われたレースは天気予報通り厳しい暑さの下でツインリンクもてぎのロードコースを23周して争われた。
気温33度、路面温度は52度というコンディションの中、レースはスタート。ホールショットを奪ったのは、3番手グリッドの水野涼だったが、突っ込み過ぎてしまい、そのインに中須賀克行、高橋巧、野左根航汰が入り込み、2コーナーは、中須賀、高橋、野左根、水野、渡辺一馬、秋吉耕佑、渡辺一樹、加賀山就臣、岩戸亮介、羽田太河、前田恵助、ザクワン・ザイディと続いて行く。続く3コーナーでは、野左根が、V字コーナーでは、水野が高橋をかわし、それぞれ2番手、3番手にポジションを上げる。オープニングラップは中須賀が制し、野左根と水野がついて行くが、高橋はペースを上げられずトップグループから離されてしまう。その背後には、渡辺一馬が迫り、2周目の1コーナーと3コーナーでインに入られるもののクロスラインで順位変わらない。さらにS字コーナー進入で渡辺一馬が高橋のインを突くが、切り返しでアウトから高橋がかぶせ抜き返す。その後方では、9番手までポジションを上げていた羽田がマシントラブルのためにV字コーナーで転倒。悔しいリタイアとなっている。
レース序盤は、中須賀がリードし、野左根と水野がバトルを繰り広げながら3台がトップグループを形成。高橋が単独走行となって行き、渡辺一馬と渡辺一樹が5番手争いを、加賀山、秋吉、岩戸が7番手争いを繰り広げていた。
5周目のV字コーナーでは水野が野左根をかわし2番手に上がると、中須賀のテールを追って行く。水野に負けられない思いの強い野左根は、8周目の1コーナーで水野をかわすが、3コーナーで水野がインを突いて来る。少し意表を突かれた野左根だったが、4コーナー立ち上がりで再び前に出て5コーナーに入って行くのだが…。クリッピングからアクセルを開けて行くところでフロントからスリップダウン。再スタートするものの大きくポジションを落としてしまう。その1周前のビクトリーコーナーでは6番手を走っていた渡辺一馬が転倒。そのままリタイアとなってしまう。
その後トップ争いは、中須賀と水野の一騎打ちとなる。中須賀はリードを広げようとペースを上げるが、水野が13周目に、このレースのファステストラップをマークするとピタリと中須賀のテールをマーク。14周目の5コーナーで僅かな隙を突き、インに入るが、5コーナー立ち上がりから130Rで中須賀が抜き返す。その後、水野も健闘するが、中須賀がレース終盤にスパート。22周目に自己ベストをマークする意地を見せ真っ先にチェッカーフラッグを受ける。健闘した水野は、1秒109差で2位。高橋は、3位に入り表彰台の一角を占めた。4位に単独走行だった渡辺一樹が入り、5位争いは、秋吉が加賀山を抑え切っている。7位に岩戸、8位にザクワン、9位に前田、10位に亀井雄大と続き、11位に再スタートした野左根が入っている。以下、柳川明、津田一磨、津田拓也、濱原颯道、今野由寛、星野知也、中冨伸一、菅原陸と続き、ここまでがトップと同一周回だった。
暫定ランキングでは、中須賀が141ポイントで2番手に浮上。トップの高橋(164ポイント)との差は、23ポイントとなっている。3番手に野左根(130ポイント)、4番手に水野(119ポイント)、5番手に渡辺一樹(106ポイント)、6番手に秋吉耕佑(97ポイント)と続き、今回ノーポイントを喫してしまった渡辺一馬は7番手(96ポイント)に後退した。 |