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写真&レポート
 


'19全日本モトクロス選手権第6戦 近畿大会

↑'19スケジュール




全日本モトクロス選手権シリーズは、2ヵ月弱の長い夏のインターバルが終了。第6戦近畿大会が、三重との県境に近い奈良県の北部にある名阪スポーツランドで開催された。白いサンド質の路面を特徴とするコースは、今大会の前に大幅なレイアウト変更が施され、全長が従来よりもやや短縮化されたこともあり、IAクラスで1周1分30秒ほどのラップタイムとなった。コーナーは、やや狭いタイトターンが多く配され、路面には走行によるワダチやギャップが濃く刻まれていったことから、ベストラインも限定的。このため、上位を狙うライダーにとっては序盤での好位置確保が必須となった。
天候は土日とも晴れで、日曜日の最高気温は29度に達する残暑。ライダーには過酷なコンディションとなったが、大都市の大阪などから近い場所で年に一度だけ開催される近畿大会が好天に恵まれたとあって、今大会には2日間で6,285名が来場した。
なお、日曜日には第4戦以来となる2回目の2スト125cc限定承認格式エキシビジョンマッチが初開催され、決勝は76台が3クラスにわかれて出走する大盛況となった。






敢えてライバルを一度先行させる
冷静な戦略でヒート1優勝の山本鯨

ヒート2はスタート直後から独走した
山本がトップと4ポイント差に!



カワサキトップチームの小方誠(#4)と新井宏彰(#331)は、前戦に続いて欠場。KTMを駆る池谷優太(#793)は、予選で負傷して決勝出走をキャンセルした。一方、米国のAMAモトクロスにフル参戦するホンダファクトリーチームの富田俊樹(#718)が、AMAのシーズン終了を受けて、今季開幕戦以来となる全日本スポット参戦。決勝ヒート1の出生台数は21台となった。

その決勝ヒート1、好スタートを決めたのはホンダファクトリーチームの山本鯨(#400)。これにヤマハトップチームの岡野聖(#8)、ホンダファクトリーチームの成田亮(#114)が続くと、まずは岡野と成田が山本をパス。すぐに山本が成田を抜き返し、1周目を岡野、山本、成田、カワサキを駆る地元出身の安原志(#45)、スズキの深谷広一(#51)の順でクリアした。2周目、山本が岡野を抜いてトップに浮上。成田は、後ろの安原や深谷からは順位を守ったが、トップ2台にはついていけずにやや離れた。3周目、5番手の深谷が転倒して11番手まで後退。代わって5番手に浮上したのは富田だったが、その富田も翌周に転倒して11番手まで順位を下げた。この周、トップを争う山本と岡野は、成田以下を7秒ほど引き離していた。

中盤、岡野は山本を1秒ほど後方でマーク。するとレースが後半に入った11周目、山本が岡野を先行させる戦略を選択した。これでトップに浮上した岡野は、一気にペースを戻してスパート。数周の間に山本を2秒ほど引き離したが、後方で岡野の走りを研究した山本が再びペースを上げ、15周目に再逆転した。レース終盤、岡野も最後まで粘ったが、数秒の差は縮まらず。山本が優勝し、岡野が全日本最高峰クラスの自己ベストリザルトとなる2位でゴールした。レース中盤に安原を完全に振り切った成田は、単独走行の3位フィニッシュ。こちらも地元大会となる小島庸平(#44)が、ラスト5周となった17周目に安原を抜いて4位。安原が5位となった。


午後の決勝ヒート2は、再びスタート直後から山本と成田と岡野がトップ3を形成することになった。オープニングラップをトップでクリアしたのは山本。最初の2周は2秒ほどの差で山本に喰らいついていた成田は、大会直前に鎖骨を折った影響もあって4周目からややペースが落ち、同じ周に山本がライバルを圧倒するファステストラップタイムを記録したことから、両者の間隔は約7秒にまで拡大した。成田のすぐ背後では岡野がマークを続け、6周目には逆転。翌周以降、岡野は成田を引き離していったが、トップを快走する山本との距離も広がり、山本と岡野と成田はそれぞれ単独走行となっていった。

ヒート1を8位でフィニッシュした富田は、カラダにダメージが残る状態で7番手を走行していたが、7周目に単独転倒。ピットに戻ってリタイアした。レースが中盤に入ったころ、4番手争いはスズキに乗る小林秀真(#46)と小島と深谷による接近戦に。小林を抜いた小島と深谷が、後続をやや離しながら接近戦を演じた。レース終盤になってもトップ3の単独走行は変わらず、山本は完全独走。そのまま余裕のトップチェッカーを受け、今季5勝目を挙げた。岡野が2位、成田が3位、小島が4位、深谷が5位でゴール。今大会の結果、ポイントランキングではトップの成田に2番手の山本が4点差まで迫った。


両ヒート制覇の山本は、「今シーズンは苦しい時期も長かったのですが、現在の地元であるこのコースで勝って自分の波をつくり、それに乗ってシリーズタイトルを獲得すると自分に言い聞かせ、耐えてきました。あらためて、レースは最高だと思えた日でした」と、最高の1日を笑顔で締めくくった。また両ヒート2位の岡野は、「過去最高レベルの来場者に恵まれたというこの大会で、両ヒートとも表彰台に乗れてほっとしました」と喜びを語った。




鳥谷部晃太との接近戦に競り勝ち
ヒート1で優勝した大倉由揮

ヒート1は転倒で落とした平田優が
ヒート2は若いライバルたちを圧倒



ホールショットの鳥谷部晃太(#37)を、手操将志(#49)と大倉由揮(#36)、平田優(#81)が追ってレースがスタート。しかし1周目、平田は転倒により大きく順位を下げた。2周目、大倉が手操を抜いて2番手に浮上。3周目には、高原秋斗(#64)をパスして大城魁之輔(#40)が4番手に浮上し、トップ3を追った。6周目、鳥谷部を抜いて大倉がトップに浮上。3番手の手操に大城が追いつき、ここまでの4台が縦に長いトップグループを形成した。レース中盤、トップの座を明け渡した鳥谷部は、一時的に大倉から遅れるシーンもあったが、粘りの走りで再び距離を詰めた。

10周目あたりから周回遅れが多く発生しはじめると、3番手の手操がトップの2台から遅れはじめ、これで優勝争いは大倉と鳥谷部の対決に。手操の背後には、途中でやや距離を開けた大城が再び接近したが、その大城は14周目に転倒して大きく順位を下げた。これにより4番手までポジションを上げたのは、序盤のミスにより一時は10番手と低迷していた、ポイントリーダーの横山遥希(#386)。レースが中盤に入ってから急激に順位を回復してきた。翌周以降、横山は手操との距離を詰め、16周目に逆転を果たした。一方のトップ争いは、終盤にかけて再び激戦となり、一時は鳥谷部が先行。しかしすぐに大倉が再逆転し、優勝は大倉、2位に鳥谷部、3位に横山となった。手操は4位、9番手からレース終盤になって一気に追い上げた鈴村英喜(#58)が5位、21周を着実に走破して順位を守った石浦諒(#954)が6位となった。


決勝ヒート2は、平田の好スタートで幕を開けた。これに続いたのは手操と大倉。2周目には、この3台が早くも4番手以下を引き離しはじめた。横山はスタート直後の7番手から、積極的に順位を上げたが、2周目以降は道脇右京(#43)の攻略に時間を要し、この間にトップ3が4秒ほど離れた。5周目、横山は道脇を抜いて4番手。しかし抜かれた道脇も横山から大きく遅れずマークし、さらに道脇の後方には大城が続いた。トップ3は、前後の間隔がやや開いた状態。7周目には、トップの平田から6番手の大城までが、2〜3秒ずつ離れて縦に長く続いた。

その中で、横山は大倉との距離を詰め、10周目に逆転。さらに、横山は2番手の手操に迫った。しかしこれはすぐに攻略できず、この間に大倉が横山の背後に迫り、平田はリードを拡大。一方この3台の後方では、大城も道脇を抜けずにいた。15周目、大城はついに道脇を攻略。翌周、横山も手操をパスした。しかしこの段階で、平田は約6秒のアドバンテージを確保。そのまま逃げ切った平田が、今季2勝目を挙げた。横山は2位でゴール。手操はラスト2周で惜しくも転倒して7位となり、大倉が3位、大城が4位、道脇が5位となった。6位には、レース中盤に9番手まで後退しながらも粘った鈴村が入賞した。


ヒート1で優勝した大倉は、「チャンピオン争いでは横山選手と点差はありますが、ヒート1では地元で優勝できてうれしく思っています。しかしヒート2では、タイトル争いの直接的なライバルである横山選手や平田選手にかなりの実力差で負け、終盤には諦めたような走りもしてしまったので悔しく思っています」と振り返った。またヒート2で勝利した平田は、「皆さんの応援に後押しされて、久々に優勝できました。残り4ヒートも、悔いのないよう全力で戦います」と宣言した。




ライバルを寄せつけない走りで
ヒート1は独走優勝の中島漱也

ヒート2は袴田哲弥とのバトルを制し
これで全日本6連勝となった中島



土曜日実施の決勝ヒート1でホールショットを奪ったのは、ポイントランキングを独走する中島漱也(#215)。大嶋康聖(#19)と袴田哲弥(#34)、さらに近藤雄紀(#10)や岩崎優(#90)らが続いたが、中島はオープニングラップからリードを広げていった。この1周目、袴田が大嶋を抜いて2番手に浮上。中島はこの袴田を、早くも約3秒先行した。小笠原大貴(#1)は2台をパスして、岩崎に次ぐ6番手に浮上。2周目、中島はさらにリードを約1秒拡大して4秒ほどのリードを築き、袴田も後方の大嶋を3秒ほど離し、大嶋の背後には岩崎と近藤と小笠原が僅差で続いた。

3周目になると、大嶋を先頭とした3番手争いから近藤が遅れはじめ、この近藤をマークする小笠原の後方には、1周目8番手から追い上げてきた阿久根芳仁(#49)が接近した。レースが中盤に入った5周目、それまで3番手の大嶋をマークしていた岩崎が、アクシデントにより大きく後退。これで大嶋は、4番手以下から約6秒のリードを確保した。この段階で、トップの中島は7秒以上のアドバンテージを確保。袴田も必死で前を追ったが、その後も徐々に両者の差は開き、14周のレースは中島に軍配が上がった。レース中盤まで、袴田は数秒差で大嶋のマークを受けていたが、終盤になって引き離して単独2位。最終ラップには、3番手を守り続けた大嶋の後方に2台のマシンが肉迫したが、ここは大嶋が守り切って3位となった。レース終盤、4位の阿久根とともに大嶋を苦しめたのは福村鎌(#40)。1周目14番手から追い上げての5位入賞となった。6位には小笠原が入った。


日曜日最初の決勝となったヒート2は、佐々木優(#7)がホールショット。これを中島、袴田、大嶋らが追うと、まずは中島が佐々木を抜いてトップに浮上。袴田と大島も、佐々木をパスして1周目をクリアした。2周目、6番手だった阿久根や9番手だった小笠原が転倒。中島と袴田は、接近戦を展開しながら早くも3番手の大嶋以下を4秒以上も引き離した。大嶋の後ろには、佐々木や岩崎、山田、近藤らが続いた。3周目以降、袴田はトップの中島に勝負を仕掛けたが、中島が順位キープ。3周目と4周目に、トップの2台がややペースを落としたことから、3番手争いを繰り広げてきた大嶋と佐々木がこれに近づき、トップ集団は一時的に縦長の4台となった。

しかし7周目、中島が一気にラップタイムを2秒ほど戻してスパートをかけると、これに対応できたのは袴田だけ。3番手を争う大嶋と佐々木は、再び遅れていった。レースが後半に入っても、袴田は1〜2秒差で中島のマークを続けていたが、周回遅れが大量発生したラスト2周の13周目に、2秒ほどロスして万事休す。中島が逃げ切って勝利を収め、袴田は再び2位でゴールした。3位争いはレース終盤、近藤を振り切った岩崎が大嶋と佐々木に近づき、3台による戦いに。しかし佐々木は、ラスト2周で遅れた。最終ラップには、表彰台登壇を目指して佐々木が勝負を仕掛けたが、大嶋が最後まで順位を守ってフィニッシュ。3位に大嶋、4位に佐々木、5位に岩崎、6位に近藤となった。


「ヒート2は袴田選手のプッシュがすごくて、途中で心が折れそうになるときもありましたが、インターバル中にトレーニングを必死に頑張ったおかげで最後まで保てました。これで全日本6連勝。残りもすべて勝ちたいです」と、両ヒート優勝の中島。一方、両ヒートで2位の袴田は、「体力的に厳しく、ヒート2でも勝利に届きませんでした。HSRは得意なコースなので、次戦こそ優勝します」と宣言した。




逆転優勝を果たした竹内優菜が
本田七海に8ポイント差まで近づいた



好スタートを決めたのは、ポイントリーダーの本田七海(#6)。これにランキング3番手の川井麻央(#2)と同2番手の竹内優菜(#4)が続き、3強が1周目から上位を占めた。スタート直後、3個目のコーナーではマルチクラッシュが発生。15台ほどのマシンが一時ストップした。2周目以降、本田と川井と竹内は、井川実乃里(#21)を先頭とする4番手争いの集団を引き離しながら、トップグループを形成。3周目には、井川を抜いて久保まな(#5)が4番手に浮上したが、この段階で3番手の竹内とは8秒以上離れていた。先頭争いは、レースが中盤に入ったころから完全な接近戦。6周目、川井が本田を抜いてトップに立った。

翌周、竹内も本田をパス。これで川井、竹内、本田のオーダーになると、本田は前の2台からわずかに遅れていった。これによりマッチレースとなった優勝争いは、竹内が川井の背後でプレッシャーを与え続けるテール・トゥ・ノーズ状態で、10周目のファイナルラップへ突入。トップの川井は、動じることなくスムーズな走りで順位を守っていたが、ゴールを目前としたところでコーナーのインにうまくつけず、この隙をついた竹内が逆転。これにより竹内が優勝、川井が2位、本田が3位となった。久保は単独走行の4位。井川は中盤以降に順位を守って5位でフィニッシュし、追い上げ途中の転倒で一時は7番手に後退した小野彩葉(#10)が、再び順位を上げて6位となった。


「広島でしか勝てないと言われてきたので、ここで勝ててうれしいですが、川井選手のミスがなければ抜けなかったと思うので、次は実力で勝ちたい」と、第3戦以来となる今季2勝目を挙げた竹内。対して2位の川井は、「予選で大クラッシュしたけど、チームをサポートするお母さん方にカラダのケアをしてもらい、マシンもチームの方々が直してくれました。自分の力でトップに立てたし、次につながるレースでした」と振り返った。




安定した周回を重ねた青木一馬が
清水雷土を引き離して総合優勝


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、1周1分弱のショートカットコースを使用して、8分+1周で競われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに5名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに3名が出走。レースは、Bクラスの青木一馬(#12)がホールショットを奪い、これを清水雷土(#2)が追ってスタートした。

2周目以降、逃げ切りを図ろうとする青木を清水が猛追。両者がドッグファイトを継続し、大きく離れた総合3番手にBクラスの太田結馬(#36)、さらに離れた総合4番手でAクラスの熊谷春輝(#86)が、それぞれ単独走行する展開が続いた。レースが後半に入った6周目、それまで青木を僅差でマークしていた清水が、ミスにより6〜7秒のタイムロス。翌周、清水はファステストラップタイムを叩き出して挽回を図ったが、青木が最後まで逃げ切って総合優勝を果たした。総合2位に清水、総合3位に単独走行の太田と、Bクラス勢が総合上位を独占。Aクラスの優勝は、Bクラスに対しては1周遅れとなったものの、同じクラスの2位以下をすべて周回遅れにした熊谷が獲得した。