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写真&レポート
 


'19全日本モトクロス選手権第5戦 東北大会

↑'19スケジュール




全日本モトクロス選手権シリーズは、シーズン後半戦に突入。2ヵ月近い夏休みを直後に控えた第5戦東北大会が、岩手県南部の藤沢スポーツランドで開催された。小高い丘に設けられた林間コースは緑が豊かで、ビジュアルの美しさにも定評がある。コースレイアウトは昨年までを基本的に踏襲するが、大量の土砂を搬入しながら一部区間の仕様を変更。本来の土質に配慮したメンテナンスが施されたことにより、メインスタンドから見える部分は砂混じりの土質に戻された。

悪天候が心配されたが、週末にかけて好転し、土曜日は晴天で気温が30度近くまで上昇。適度な風も吹き、ウェットだった路面は一気に回復した。決勝が実施された日曜日は曇天で、最高気温は22度。前日より圧倒的に過ごしやすい陽気となった。今大会には2日間で3,100名が来場した。





ペースが落ちた山本鯨を引き離して
ヒート1で独走優勝した成田亮

成田をひたすらマークし続けて
ヒート2で勝利を得た山本鯨



ランキング3番手で今大会を迎えたカワサキトップチームの小方誠(#4)が、ケガにより欠場。出走台数は20台となった。決勝ヒート1では、ランキングトップを争うホンダファクトリーチームの成田亮(#114)と山本鯨(#400)が、スタート直後からバトルを展開。まずは山本が先頭に立ち、成田が2番手で追った。3番手以下は、スズキに乗る深谷広一(#51)、ホンダ系プライベーターの小島庸平(#44)、ヤマハトップチームの岡野聖(#8)という上位勢。2周目、成田を圧倒するハイペースで山本が逃げ、リードを3秒以上に拡大した。しかし翌周には、成田もペースアップして、山本と成田はほぼ同じラップタイム。3番手以下はこれについていけず、成田と深谷の間隔は6秒以上に拡大した。4周目と5周目は、山本と成田にどちらも細かなミスがあり、その差はほぼ変わらず。一方で3番手争いは、深谷を約3秒差で小島、さらに2秒ほど間隔を開けて岡野が追う状態となった。また6番手以下は、岡野から約5秒離されて、カワサキを駆る安原志(#45)を先頭とする4台の混戦となった。

レースが中盤に入った6周目、トップを走っていた山本のペースが突如として落ち、これで成田が一気に接近。成田がパッシングに成功した。抜かれた山本は、翌周以降にややペースを取り戻し、成田を2秒ほど後方でマークしたが、9周目になって再びペースダウン。これにより成田が、リードをどんどん拡大していった。一方、3番手争いは深谷と小島と岡野が近づき、接近戦に発展。12周目に小島、13周目には岡野が、深谷を抜いて順位を上げた。これで3番手に浮上した小島は、この段階で5秒ほど離れていた山本との距離を詰め、15周目には接戦へ。そしてラスト2周の16周目に、小島が先行した。しかし最終ラップで意地を見せた山本が、再逆転に成功。レースは成田が独走で勝利を収め、山本が2位、小島が今季初表彰台となる3位、岡野が4位、深谷が5位となった。


午後の決勝ヒート2は、再びスタート直後から成田と山本がトップ2。岡野が3番手、ホンダに乗る大塚豪太(#155)が4番手、ヤマハ系プライベーターの星野優位(#166)が5番手で続いた。レース序盤、成田と山本と岡野が、4番手以下を引き離しながらトップグループを形成。大塚と星野が接近戦を演じ、これを数秒離れて安原がマークするセカンドグループとなった。序盤から勝負を仕掛けたヒート1から戦略を変更し、ヒート2の山本は成田を僅差で追うもバトルは仕掛けず、その走りを冷静に分析。岡野も大きく遅れることなく、このホンダファクトリー勢についていった。

しかし8周目あたりから岡野のペースが落ち、これでトップ2との距離が拡大。岡野はこの段階で、4番手争いの大塚と星野に対しては10秒以上のアドバンテージを築いていて、徐々に単独走行となっていった。山本は、なおも成田をマーク。接近戦が続いてきた4番手争いでは、11周目に星野が先行した。成田と山本のトップ争いが動いたのはラスト3周。山本が15周目に成田との距離を詰めると、16周目に入ったところで逆転。この周にファステストラップタイムを記録して、2秒ほどリードを広げた。すると最終ラップで、今度は成田が互角の驚速周回。山本が軽微なミスをしたことで、再び山本と成田が肉迫したが、ここは山本が守り切った。そして17周のレースは、開幕戦以来となる山本の優勝、成田の2位、全日本最高峰クラス初表彰台登壇となる岡野の3位で幕を閉じた。星野は4位、大塚は5位でゴールしている。


ヒート1で勝利した成田は、「ヒート2は山本選手が速くて負けましたが、ヒート1の優勝で通算160勝となったはず。39歳ですが、モトクロスをメジャーにするためまだまだ頑張ります」と宣言。ヒート2で勝ち星を手にした山本は、「第2戦以降、自分の力不足で勝てないレースを続け、ずっと勝利に飢えてきました。ヒート2は泥臭く成田選手の後ろを走り、耐え続けてようやく優勝を手にできました」と、喜びを顔に表した。




最後まで続いた争いを僅差で制し
ヒート1で優勝した大倉由揮

ヒート2では序盤からトップを快走。
今季4勝目を挙げた横山遥希



ヒート1は、スタート直後のクラッシュで赤旗提示となり、仕切り直しの再スタートでは手操将志(#49)がホールショット。鳥谷部晃太(#37)と大倉由揮(#36)と大城魁之輔(#40)がこれに続いた。ポイントリーダーの横山遥希(#386)はやや出遅れ、1周目は7番手。2周目以降、森優介(#54)や鈴村英喜(#58)と5番手争いを繰り広げた。トップ争いでは、4周目に鳥谷部が手操をパス。大倉がすぐこれに続いて2番手にポジションアップすると、翌周には鳥谷部と大倉のバトルとなり、大倉が先行した。この段階で、横山は森と鈴村を攻略できず、依然として7番手。しかしレースが中盤に入った6周目、両者を次々に抜いて横山が5番手に浮上した。

視界が開けた横山は、ここで一気にペースアップ。縦に長くなった4台によるトップグループと6秒ほどあった距離を詰め、8周目には手操と大城の3番手争いに追いついた。9周目、大倉と鳥谷部の距離が再び詰まって接近戦。ここから4〜5秒ほど遅れた3番手争いでは、大城と横山が手操を抜いた。さらに翌周、横山が大城をパス。抜かれた大城は横山のハイペースについていけず、一方で後続の手操は引き離して、単独走行になっていった。レース終盤、大倉と鳥谷部はなおも僅差のトップ争い。ここに横山が追いつき、最後は三つ巴のバトルとなった。そしてフィニッシュ手前のジャンプで、横山が鳥谷部をパス。大倉が優勝し、横山が0.773秒差の2位、鳥谷部が大倉と1.101秒の3位となった。大城は4位、手操は5位、鈴村は6位に入賞。ランキング3番手で今大会を迎えた平田優(#81)は、最初のスタート時に発生したマルチクラッシュで転倒するも2度目のスターティンググリッドに並んだが、マシントラブルによりエンジンが止まり、ノーポイントに終わった。


決勝ヒート2では、横山がホールショット。手操が2番手、平田が3番手、鳥谷部が4番手で続いて、1周目をクリアした。レース序盤、この4台が縦に長いトップグループを形成。やや大きめに間隔を開けた5番手争いでは、3周目に大倉が先頭に立ち、翌周には大城と森が順位を上げてこれに続いた。レースが中盤に入ると、それまで2〜3秒差で横山を追っていた手操のペースが落ちはじめ、これで横山がリードを拡大。逆に平田は、手操との距離を詰め、8周目あたりから接近戦となった。

平田はなかなか手操攻略のチャンスを得られず、この間に一時は5秒ほど遅れていた鳥谷部が再接近。3台による2番手争いに発展した。そして11周目、平田がついに手操を攻略。さらに翌周、鳥谷部も手操を抜いた。レース終盤、鳥谷部は諦めることなく平田を追ったが、2〜3秒ほどの差は最後まで縮まらず。17周で終了となったレースは、横山が第2戦以来となる今季4勝目を挙げ、平田が2位、鳥谷部が3位となった。ペースダウンした手操に、最終ラップで大倉が追いつき、先行した大倉が4位。このバトルで接触転倒した手操は、再スタートを切って5位となった。大城が6位に入賞している。


ヒート1で優勝した大倉は、「事前練習から予選まで、マシンセッティングが決まらず、自分の調子も上がらず、厳しい戦いになると予想していましたが、チームとサポートしてくれている方々のおかげで状況が改善されました」と感謝。ヒート2で勝利を収めた横山は、「第2戦以降、なかなか次の1勝が挙げられずにいましたが、ようやく勝てました。今日は母も観戦に来てくれていたので、そこで勝ててうれしいです」と、チームやファンに加えて家族にも感謝の言葉を述べていた。




猛暑となった土曜日のヒート1で
快走を続けて優勝した中島漱也

前戦に続く両ヒート優勝で
ポイントリードを拡大した中島



最高気温が30度近くまで上昇した晴天の土曜日午後に実施された決勝ヒート1で、ホールショットを奪ったのは地元ライダーの伊藤翔太(#100)。これを、前戦で佐野雄太(#4)と同点で並ぶランキングトップに返り咲いた中島漱也(#215)が追った。その後方に矢野大介(#6)、高師永潤(#53)、近藤雄紀(#10)が続くと、3番手以下は混戦の中で順位を入れ替え、伊藤、中島、高師、矢野、西元気(#3)、近藤の順で1周目をクリアした。2周目、中島は伊藤を僅差でマーク。翌周にはこの2台に、後続を引き離して高師が接近し、3台による接近戦となった。そして中島が、下りストレート直後のヘアピンターンで伊藤をパス。トップ浮上を果たした。

4周目、前の周に中島が抜いたのと同じセクションで、高師が伊藤を攻略。高師は、3秒ほど前を走る中島を追った。伊藤の後方には、3周目に一度は単独走行となった矢野が接近。5周目、こちらも中島や高師とほぼ同じ区間で、矢野が伊藤を先行した。6周目、2番手を走る高師のペースがやや落ち、これで中島のリードが約5秒に拡大。高師と3番手を走る矢野の差は約6秒となった。しかしここから先のレース終盤にかけて、トップ3台の差はほぼ膠着状態。そして11周終了時点でチェッカーフラッグが振られ、中島が今季5度目の優勝、高師が2位、矢野が全日本初表彰台となる3位入賞を果たした。一方、4番手争いはレース終盤に激化。一時は単独走行だった伊藤に、近藤と袴田哲弥(#34)と鈴木大将(#14)が接近したことで、ラスト3周で4台による争いとなった。そして、これを制した近藤が4位、袴田が5位、鈴木が6位となった。佐野は、出遅れと終盤のミスで19位に終わった。


日曜日最初の決勝となったヒート2は、鈴木がホールショット。伊藤と中島、さらに矢野、大嶋康聖(#19)、袴田、近藤が続いた。ここからまず、中島が順位を上げ、早くもトップに浮上。鈴木、矢野、伊藤、袴田、大嶋、近藤のトップ7となった。2周目、矢野が鈴木を抜いて2番手。抜かれた鈴木はその後に大きく後退し、伊藤をパスした袴田が3番手となった。4番手以下は、伊藤を先頭に大混戦。3周目には、トップの中島を3〜4秒ほどの間隔を開けて矢野と袴田が追い、4番手以下は5秒ほど遅れた。4周目、矢野と袴田が激しい2番手争いを展開。この間にも中島はリードを拡大した。また4番手争いの集団では、近藤がその先頭に立った。

5周目、矢野と袴田のトップ争いはなおも続き、瞬間的には袴田が前に出たが、ここは矢野が抑えた。そしてこの間に、中島のリードはさらに拡大した。レースが後半に入った6周目、2番手争いは袴田が2秒ほど遅れたことで一度落ち着いたが、中島のリードは7秒以上となっていた。それでも矢野は、諦めることなく中島を追ったが、その差はほぼ変わらず。そしてレース終盤、再びペースを取り戻した袴田が、矢野に再接近した。迎えた最終ラップの11周目まで、矢野と袴田は2番手争い。しかし順位は変わらず、中島が優勝、矢野が2位、袴田が3位となった。近藤はレース後半に高師から数秒差のマークを受け続けながらも逃げ切って4位、1周目11番手と出遅れた高師が5位となった。6位には大嶋が入賞している。


マディだった前戦に続いて、ドライの今大会でも両ヒート制覇を達成した中島は、「課題だった体力も問題なく、ドライでも両ヒートで勝てました」と満足気。ヒート1の初表彰台から、ヒート2では自己最高位更新の2位となった矢野は、「ヒート1は表彰台に立てたけど、一番低い位置だったので、ヒート2はもっと上を目指そうと思っていました。最後は体力がキツかったけど、中島選手についていこうと頑張りました」と大会を振り返った。




ミスなく確実な走りを貫いて
本田七海が今季3度目の優勝



好スタートを決めたのは、ポイントリーダーの本田七海(#6)。ランキング4番手ながら本田とわずか10点差で今大会を迎えた竹内優菜(#4)と、トップから8点差のランキング3番手だった川井麻央(#2)が続いた。しかし、本田と7点差のランキング2番手で今大会を迎えた久保まな(#5)は、1コーナーで他車とともに転倒し、最後尾からのレースとなった。1周目、川井が竹内をパスし、トップの本田を川井と竹内が僅差で追ったが、竹内がミスにより転倒。これにより本田と川井がトップ集団、約7秒離れて勝股七海(#7)と竹内と雨宮舞美(#18)がセカンドグループとなった。さらに久保が、驚異的な追い上げにより1周目6番手で続いた。

レース前半、川井はトップの本田を2〜3秒後方でマーク。2周目に勝股をパスした竹内と久保は、3番手争いを展開しながら川井に近づいていった。4周目、ジャンプの着地で川井が転倒し、4番手に後退。これで本田は単独走行となった。レースが後半に入った5周目、久保のマシンにトラブルが発生。これで久保はリタイアし、ノーポイントに終わった。終盤、2番手の竹内はトップを走り続ける本田との距離を詰めていったが、レースは8周でチェッカー。本田が逃げ切って今季3勝目を挙げ、竹内は勝負に持ち込めずに2位となった。マシントラブルにより予選最後尾だった川井が3位。骨折した指をかばうスムーズな走りを心がけた勝股が4位となった。1周目8番手からレース中盤までに順位を上げた田端紗名(#16)が5位、1周目10番手から追い上げた神田橋芽(#14)が6位となった。

優勝した本田は、「前戦で指をケガして、事前練習できないまま大会を迎えたので不安でしたが、チームのおかげで強い気持ちを維持してレースに挑めました」と感謝。2位の竹内も手の甲を前戦直前に骨折していて、「今大会に向けて治療を続け、この状態でも勝つつもりで臨んだのに、1周目にまさかの転倒。追いついたけど、時間切れでした」と悔しさをにじませた。




Aクラス同士のバトルに競り勝ち
総合3位でクラス優勝の坂本嵩


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、1周1分ほどのショートカットコースを使用して、8分+1周で競われた。残念ながら参加者は少なく、国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに3名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに3名が出走。レースは、Bクラスの清水雷土(#2)がホールショットを奪うと、序盤から独走。一度もその座を脅かされることなく、トップチェッカーを受けた。

2番手争いは、スタートで出遅れたBクラスの阿部一斗(#3)が、2周目にAクラスの芳賀慎太郎(#252)と門岡亜珠(#91)を抜いて先頭に立つと、その後は後続を引き離して単独走行。これで阿部が総合2位となった。Aクラスの優勝争いは、門岡と芳賀に坂本嵩(#100)も加わり、序盤は三つ巴のバトル。3周目には、坂本が集団の先頭に立った。レースが中盤に入ると芳賀が数秒遅れ、坂本と門岡の接近戦。6周目には、門岡が再逆転に成功した。しかしラスト2周となった8周目、門岡がミスで後退。これで総合3番手に返り咲いた坂本が、Aクラス優勝となった。門岡は最終ラップにも転倒を喫し、この間に先行した芳賀が、坂本に僅差で迫る総合4位でAクラス2位となった。