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写真&レポート
 


'19全日本モトクロス選手権第1戦 九州大会

↑'19スケジュール




今季の全日本モトクロス選手権シリーズは、年間8戦が設定されている。開幕戦の舞台は、8年連続で熊本県のHSR九州。熊本市内と阿蘇の中間付近に立地するコースは、2014年の大幅なコース改良によって、阿蘇の雄大な地を思わせるダイナミックなレイアウトが取り入れられた。近年は、良質なサンドを搬入した路面を特徴としてきたが、今大会は阿蘇の火山に由来する本来の黒土が主張する土質。大まかなレイアウトは昨年を踏襲するが、ジャンプやリズムセクション、コーナーの形状には大きく手が加えられた。
予選およびIBオープン決勝ヒート1が実施された土曜日は、やや風が強かったものの晴天に恵まれた。日曜日は、朝は一時薄日が差したが曇りに変わり、正午ごろから本格的に降った雨の影響により午後はマディコンディションに路面が変化。昼休みにはホンダ電動モトクロッサーのプロトタイプがデモンストレーション走行を実施し、2日間で7,100名が今年最初の全日本を楽しんだ。







ケガからの復帰となるレースで
以前と同様の速さをみせた山本鯨

山本はヒート2でも勝利を収め
タイトル奪還に向けて最高のスタート



今季開幕戦のエントリーは26台。しかし、カワサキトップチームの新井宏彰(#331)が負傷のため、アメリカのレースに挑戦する前にスポット参戦を計画していたカワサキのマシンを駆る古賀太基(#922)が出場を取りやめたことから、24台の予選出走となった。今大会には、ホンダファクトリーチームに在籍して今季も米国AMAの選手権に出場する富田俊樹(#718)がスポット参戦。また、ホンダに乗る横澤拓夢(#322)、カワサキを駆る北原岳哲(#41)や安原志(#45)、マシンメーカーもスズキにチェンジした小林秀真(#46)など、昨年はIA2を戦っていたライダーのステップアップ初戦にも注目が集まった。


スタート直前から小雨が降りはじめたが、路面はまだドライコンディションが維持された状態だった決勝ヒート1。ホンダファクトリーチームの山本鯨(#400)が好スタートを切り、これをヤマハに乗る星野優位(#166)、ホンダファクトリーチームからスポット参戦したAMAライダーの富田俊樹(#718)、ヤマハトップチームの岡野聖(#8)らが追った。ホンダファクトリーチームから参戦する昨年度王者の成田亮(#114)はスタートで出遅れ、1周目は8番手。2周目、星野は4番手に後退し、成田は6番手まで順位を上げた。トップの山本は序盤から積極的にリードを拡大。3周目には、2番手を走る富田との差を約6秒にまで拡大した。同じ周、なおも激しい追い上げを続ける成田は、ホンダのマシンを駆る小島庸平(#44)をパスして6番手。翌周には、スズキに乗る深谷広一(#51)が成田を抜いたが、5周目に成田が再逆転を果たした。

これで上位勢は山本、富田、岡野、星野、成田、深谷のトップ6となったが、このうち山本だけが抜け出して、2番手以下は縦に長い集団という状態。成田は星野との差を詰め、7周目にパッシングすると、その後は少しずつ、富田を数秒差でマークする岡野との距離を詰めていった。レース中盤、富田も山本との差をやや縮めたが、それでも山本が5秒ほどのリードを奪った状態。レース終盤、岡野はなおも富田と4秒ほどの差を保ったが、その背後に成田が完全に迫った。そしてラスト2周となった15周目に、成田が逆転。レースは山本が逃げ切って勝利を収め、富田が2位、成田が3位、岡野が4位となった。5位には星野、6位には深谷が入った。


決勝日の最終レースとして実施されたヒート2は、マディコンディションでの戦い。レースは、再び山本の好スタートで幕を開けた。2番手に富田、以下に星野、岡野、成田、深谷と、上位勢はヒート1の序盤と同じメンバー。ただし岡野はすぐに後退し、1周目は山本、富田、星野、成田、KTMを駆る池谷優太(#793)の布陣となった。2周目、山本は再び序盤からの逃げ切りを図り、成田は星野を抜いて3番手。そして4周目、富田と成田がチームメイト同士で激しいバトルを繰り広げ、これにより富田が転倒して5番手に後退し、成田が2番手に浮上した。この段階で、トップ山本のリードは約8秒まで拡大した。

レース中盤以降、山本と成田はほぼ互角のペースで周回。最後まで両者ともに単独走行となり、山本が再び勝利を収め、成田が2位でフィニッシュした。富田の転倒で順位を上げた星野が、ポジションを守ってこちらも単独走行の3位。富田は、転倒後に池谷を攻略できずに周回したが、6周目に池谷が転倒したことで順位をひとつ回復して4位。深谷が5位でゴールし、終盤にこの深谷に迫った池谷が6位でチェッカーを受けた。


両ヒート制覇を達成した山本は、「昨年最終戦で肩を脱臼して、シーズンオフはリハビリの日々。バイクに乗れるようになって1ヵ月でのレースに不安は大きかったのですが、支えてくれた方々のおかげで勝てました」と、喜びと安堵を口にした。




昨年度ランク上位がいない大会で
順当にヒート1を制した横山遥希

ヒート2でも勝利を収めて
横山がまずはタイトル争いに名乗り



昨年度チャンピオンの古賀太基が、今季は450ccクラスにステップアップしてアメリカのレースにチャレンジ。昨年度ランキング2位でシリーズタイトル獲得経験のある能塚智寛も、ヨーロッパの選手権に活動の場を移したことから、今季のIA-2はニューチャンピオンが誕生することになる。最有力候補はカワサキのマシンを駆る昨年度ランキング3位の小川孝平(#912)だったが、その小川はシーズンイン直前に負傷して欠場。これにより、さらにシーズンの流れが読みづらくなった。予選レースでは、昨年度のランキング4位でカワサキを駆る横山遥希(#386)と、ホンダに乗る地元熊本出身の石浦諒(#954)が、各組のトップでゴールした。


迎えた決勝ヒート1は、好スタートの鳥谷部晃太(#37)に内田篤基(#38)、大倉由揮(#36)、地元出身の森優介(#54)、横山、1年ぶりの全日本復帰となる平田優(#81)、IAルーキーで予選から速さをみせた川上龍司(#02)が続くと、2周目以降に川上はやや遅れたが、6台が激しいトップ争いを繰り広げた。その中で、3周目には大倉がトップへ浮上。4周目には鳥谷部と森がバトルを繰り広げ、これでマシンが破損した鳥谷部がリタイヤとなった。5周目、最初よりは縦に長くなりながら、なおもトップグループが集団となる状況下で、横山が森を抜いて2番手に浮上。前の周に川上を抜いた大城魁之輔も、このトップグループを捉えた。

6周目、平田が森をパスして3番手。抜かれた森は、8周目にミスして順位を落とし、10位に終わった。7周目あたりから、大倉と横山による接近戦のトップ争いがスタート。8周目に横山がこの争いを制した。この段階で、3番手の平田は2番手の大倉から6秒ほど遅れた状態。比較的近い位置で大城がこれをマークしたが、レース終盤になって平田はペースを上げ、大城を突き放した。終盤、横山は大倉から5秒ほどの差でマークを受けながらもトップを快走。そのまま16周終了時点でトップチェッカーを受け、全日本初優勝を挙げた。大倉が2位、平田が3位でゴール。4位に大城、5位に内田、6位に川上が入賞した。


決勝ヒート2は、強い雨でどんどん路面状況が悪化していくコンディション。1周目を横山、大倉、平田、瓜生大喜(#66)、内田の順でクリアした。3周目、平田が大倉を抜いて2番手に浮上。同じ周に、横山はリードを拡大しはじめた。抜かれた大倉は、背後の内田とともに平田をマーク。この3台よりもわずかに横山のペースが速く、徐々に横山のアドバンテージが拡大していった。

レースが終盤を迎える9周目の段階で、横山のリードは約9秒。ところがラスト5分となった11周目にミスでタイムが落ち、逆に平田がこの周にペースアップを図ったことから、両者の距離は約1秒にまで近づいた。さらに、大倉も平田を3秒ほど後方でマークしていたことから、再び3台による接近戦がスタート。しかし大倉は、残り2周で前のふたりから遅れた。そして横山は、再びペースを取り戻して平田を突き放してゴール。これにより両ヒート制覇を達成した。平田が2位、大倉が3位でチェッカー。4位以下は内田、鳥谷部、川上という結果となった。


両ヒート制覇を達成した横山は、「チームを移籍し、シーズンオフは最高の環境で練習やトレーニングができました。まだ初戦なので、今後の戦いがどうなるか予想できませんが、いつでも上位争いができるよう取り組んでいきます」と宣言した。




ヒート1中盤から独走を続けて
そのまま勝利を手にした佐野雄太

ヒート2では激しいバトルを制して
再び佐野がウィナーに



昨年に続いて、土曜日の最終レースとして実施されることになった決勝ヒート1。佐野雄太(#4)が好スタートを切り、これに阿部佑基(#5)や鵜飼和麻(#28)、袴田哲也(#34)、阿部晴基(#75)らが続いたが、鵜飼はすぐに後退。中島漱也(#215)が順位を上げ、オープニングラップは佐野、阿部佑基、袴田、阿部晴基、中島の順となった。2周目、袴田が阿部佑基をパス。中島は阿部晴基の背後に迫った。3周目、袴田は後続を引き離すことに成功したが、トップの佐野は袴田よりもペースが速く、両者の差は5秒近くに拡大。中島は阿部晴基を抜くと、さらに阿部佑基もパスして3番手に浮上した。また阿部晴基の後方は、小笠原大貴(#1)を先頭に3台が縦に長く続いた。

5周目以降、2番手の袴田はややペースが落ち、これでトップの佐野はリードを拡大。ペースを守った中島が袴田に近づいた。そして6周目から、袴田と中島の2番手争いがスタート。7周目には中島が先行したが、翌周には中島のミスで袴田が2番手に返り咲いた。このふたりから大きく遅れた4番手争いでは、4周目と5周目に1台ずつライバルを抜いた小笠原が先頭に立ち、その後は徐々に後続を引き離した。ラスト2周となった10周目、中島は再び袴田の攻略に成功。そしてレースは佐野が独走で優勝し、中島が2位、袴田が3位となった。小笠原は単独走行の4位でフィニッシュ。5位には1周目10番手から順位を上げた有山大輝(#85)、6位にはスタートで大きく出遅れて1周目20番手から追い上げた牟田口侑大(#9)が入賞した。


日曜日最初の決勝レースとなったヒート2。レースは、佐野と袴田のホールショット争いで幕を開け、これに続いた中島がまずは両者をパス。中島、袴田、佐野、牟田口、西岡顕心(#18)、有山のトップ6で1周目をクリアした。2周目、中島と袴田は激しいトップ争いを繰り広げ、牟田口と有山も僅差の4番手争い。これで袴田、中島、佐野、有山、牟田口の順となった。3周目には、このトップグループから西岡が少し遅れはじめ、牟田口は有山を再逆転。抜かれた有山も、3周目終盤あたりからやや先頭グループとの距離を開けた。4周目、依然としてトップ争いは激しい状態が続き、中島が先頭に。佐野も袴田をパスし、3番手に後退した袴田の背後で牟田口がチャンスをうかがった。

5周目、牟田口が袴田の攻略に成功。翌周から袴田は遅れはじめ、逆に牟田口は佐野を激しく攻め立てたが、ここは佐野が順位を守った。すると7周目、佐野が中島を抜いてトップに浮上。これをきっかけとしてようやくトップ争いは落ち着き、8周目から3台の距離が若干拡大した。そしてレースは11周でチェッカーとなり、佐野が両ヒート制覇を達成。中島が2位、牟田口が3位となった。袴田はレース終盤までトップグループに再び近づこうと粘ったが、牟田口から約4秒遅れの4位でゴール。大きく離された5位には有山、小笠原の追撃を振り切った西岡が6位となった。


両ヒート制覇の佐野は、「もちろん両ヒート勝つつもりでシーズンオフからがんばってきましたが、まさか本当になるとは……」と笑顔。一方、両ヒートとも2位となった中島は、「ヒート2はスタート直前からマシンに不具合があって、走行中もダメになったり改善したりの繰り返し。完全な状態で勝負できず悔しいです」と心境を語った。




昨年に続いて本田七海が
シーズン開幕戦を制した



畑尾樹璃が今季、世界選手権に挑戦するため、レディスクラスはディフェンディングチャンピオン不在のシーズンとなる。決勝レース前から本格的に降りはじめた雨が強弱を繰り返し、午前中はドライコンディションだった路面がどこまで変化するかの判断が難しい状況でレースがスタート。まずは川井麻央(#2)が、1コーナーの立ち上がりでライバルたちをうまく抜いてトップに立った。これに続いたのは、予選で圧倒的な速さをみせた本田七海(#6)。1周目終盤に川井を抜き、本田がトップ、川井が僅差の2番手で1周目をクリアした。川井から6秒ほど遅れて竹内優菜(#4)が3番手。これを久保まな(#5)が僅差でマークし、4秒ほど間隔を開けて勝股七海(#7)と小野彩葉(#10)の5番手争いとなった。

2周目、川井はトップの本田、久保は3番手の竹内、小野は5番手の勝股をマーク。3周目になると、この2台ずつのバトルのうち、本田が川井を振り切った。さらに翌周、ややペースが落ちた久保を竹内が引き離して、本田、川井、竹内、久保のトップ4はそれぞれの距離が開いた。そしてレースは、そのまま逃げ切った本田が優勝。川井が2位、少し距離を詰めながらも川井には追いつけず竹内が3位、久保が4位となった。最後まで接近戦が続いた5番手争いは、タイヤ選択と雨による路面の変化が合わなかったことからペースを落として確実にゴールする戦略とした勝股が制し、小野が6位に入賞した。


昨年に続いて開幕戦で勝利を収めた本田は、「決勝前に雨が降りはじめ、滑る路面にかなり緊張して臨みましたが、シーズンオフにアメリカでトレーニングさせてもらった成果もあって勝てました。今年はチャンピオンを狙っていきます」と宣言。2位となった川井は、「この大会は本田選手が速くて完敗。でも次戦は自分の地元大会となるので、しっかり取り返したいです」と力強く語った。




同じクラスのライバルを引き離して
Aクラス優勝を獲得した山根拓士


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、ベストラップが1分程度になるようショートカットしたコースで競われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに13名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに1名と、合計14名がエントリー。レースは、唯一のBクラスライダーとなる清水雷土(#2)のホールショットで幕を開けた。

清水から少し間隔を開けて、三輪風太(#38)と石松栞太(#41)が続いて1コーナーへ。しかしオープニングラップは、山根拓士(#64)がAクラスの先頭で戻ってきた。山根からやや遅れて、黒木翔太(#45)と石松が僅差の総合3番手争いを展開。レースは、清水と山根が序盤から単独走行となり、清水が総合優勝を決めて、山根が総合2位でAクラス優勝に輝いた。最後まで続いた黒木と石松の総合3番手争いは、黒木が約0.3秒差で制して総合3位でAクラス2位。石松は惜しくも総合4位でAクラス3位となった。