2018 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリ開催

日付:10月19日(金)〜21日(日)  場所:栃木県・ツインリンクもてぎ
主催:一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)、株式会社モビリティランド
公認:国際モーターサイクリズム連盟(FIM)

10月19日(金)〜21日(日)まで、2018 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリが栃木県・ツインリンクもてぎにて開催された。決勝当日は秋晴れとなり、3日間で9万6,425人のファンが会場に駆け付けた

リザルトはこちら → http://www.twinring.jp/result_m/2018/big/

MotoGPクラス

ホンダのホームコースにてM・マルケス選手がチャンピオンを決める

ポールポジションの♯4/アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手が決勝でも好スタートを切り、レースをリード。♯43/ジャック・ミラー選手、♯35/カル・クラッチロー選手がそのあとに続くが、予選6番手の♯93/マルク・マルケス選手がオープニングラップにて3番手まで追い上げ、2ラップ目には2位に浮上。ドヴィツィオーゾ選手、マルケス選手、クラッチロー選手の3台がトップ争いを展開していく。残り11周、マルケス選手がドヴィツィオーゾ選手を抜くが、すぐにドヴィツィオーゾ選手が抜き返し、残り6周になる頃には、レースはドヴィツィオーゾ選手とマルケス選手との勝負に。残り4周、ヘアピン手前でマルケス選手がドヴィツィオーゾ選手を抜き、マルケス選手がレースをリードして終盤へ。しかし、残り2周となったところで、ドヴィツィオーゾ選手がまさかの転倒。これによってマルケス選手は優勝を飾るとともに、MotoGPクラスにおいて5度目、通算8度目のシリーズチャンピオンを獲得した。今シーズンからMotoGPクラスに参戦し始め、来季も同クラスに出場することが発表された♯30/中上貴晶選手はコースアウトなどがあり、15位でフィニッシュ。ワイルドカードで参戦した♯87/中須賀克行選手は14位でチェッカーを受けている。

Moto2クラス

序盤からトップ争いを展開したF・バグナイア選手が優勝

22周で行われたMoto2クラスは♯42/フランセスコ・バグナイア選手と♯20/ファビオ・クアルタラロ選手が序盤からレースをリードし、そのあとを♯87/レミー・ガードナー選手、♯7/ロレンソ・バルダッサーリ選手、♯44/ミゲル・オリベイラ選手などがつく。3ラップ目、クアルタラロ選手が90度コーナー手前にてバグナイア選手を交わすと、クアルタラロ選手はトップをキープ。レースはしばらくクアルタラロ選手、バグナイア選手、そしてバルダッサーリ選手、オリベイラ選手などが続くという状態で展開されるが、残り12周になる頃にはクアルタラロ選手とバグナイア選手が3番手以降を引き離し、2台のトップ争いへ。残り4周、S字にてバグナイア選手がクアルタラロ選手を交わそうと仕掛けるもトップは変わらず、レースはそのまま最終ラップへと入り、クアルタラロ選手がトップでチェッカーを受けた。しかし、レース終了後の車検にて、空気圧不足のため、クアルタラロ選手は失格となり、優勝はバグナイア選手の手に。日本人で唯一、Moto2クラスに参戦している♯45/長島 哲選手は予選8番手からスタート。決勝では13~15位と順位を落とす場面も見られたが、12位でゴールしている。

Moto3クラス

最終ラップまで大接戦の末、M・ベツェッキ選手が勝利

フル参戦4人に加え、ワイルドカードで2人の日本人ライダーが参戦したMoto3クラス。決勝は♯19/ガブリエル・ロドリゴ選手がホールショットを奪うも、オープニングラップでトップに立ったのは♯12/マルコ・ベツェッキ選手。マルコ選手と♯88/ホルヘ・マルティン選手、♯17/ジョン・マクフィー選手、♯48/ロレンソ・ダラ・ポルタ選手を中心に、♯22/真崎一輝選手、♯71/佐々木歩夢選手を含めた十数台台ほどがトップ集団を形成し、周回を重ねていく。後半になると転倒などによってトップ集団は7台へと絞られ、さらに残り5周のところでチャンピオン争いをしているマルティン選手が90度コーナーで転倒リタイヤ。終盤になるとベッツェッキ選手、ポルタ選手、そして♯40/ダリン・ビンダー選手が接戦を繰り広げる。最終ラップ、最終コーナーでトップに立っていたのはビンダー選手だが、ゴールライン手前にてベツェッキ選手がビンダー選手を交わしてトップでチェッカーを受けた。日本人勢は佐々木選手が9位、♯24/鈴木竜生選手が15位、♯27/鳥羽海渡選手が17位、♯13/岡崎静夏選手が23位を獲得。真崎選手は6ラップ目の3コーナーで転倒を喫してしまうものの復帰して22位でゴール。1周目で転倒したものの再スタートした♯36/福嶋佑斗選手は24位でチェッカーを受けた。

Event

今年も多彩なイベントが開催され、MotoGP日本グランプリを盛り上げた。前夜祭では翌日決勝に臨むMotoGPクラスのライダーたちがファンと交流。また、サイン会や車両メーカーのブース出店、飲食ブースなどもあり、来場者たちはレースとともにそれらイベントを存分に楽しんでいた。