2017-2018 FIM世界耐久選手権シリーズ最終戦 "コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第41回大会

日付:2018年7月26日(木)〜29日(日) 場所:三重県・鈴鹿サーキット 観客総動員数:約10万1,500人(4日間合計)

ヤマハが4連勝を達成!! TSRが日本チーム初の世界チャンピオンを獲得!!

スタート 表彰式

2018 FIM 世界耐久戦シリーズ”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレースの第41回大会の決勝が、7月29日(日)に三重県・鈴鹿サーキットにて開催された。

今年は台風12号の影響で予定されていたイベントが中止・変更になるなど、決勝日も天候の影響が心配されたが、当日は台風が通過し、朝には青空が広がった。しかし、スタート時間になると一時大粒の雨が降り、路面はウェットコンディションに。時間が経つにつれ再び太陽が顔をのぞかせ路面は乾いたが、夕方には再び雨が降るといった、コンディションが変わる難しい状況のレースになった。そのなか、2018年の鈴鹿8耐を制したのは、2015年から3年連続で勝利している♯21/ヤマハファクトリーレーシングチーム(以下ヤマハ)。この優勝でヤマハは同社初となる4連覇を達成した。また、世界耐久戦にフル参戦している♯5/F.C.C TSR Honda France(以下TSR)が5位に入り、日本チームとして初となる世界チャンピオンに輝いた。

例年通り11時30分にル・マン式でスタートした鈴鹿8耐。好スタートを切ったのは♯11/チームグリーンのレオン・ハスラム選手。しかし、10年ぶりに復帰したホンダワークスチーム・♯33/Red Bull Honda with 日本郵政(以下ホンダ)の高橋 巧選手が1コーナーでトップに立ち、レースをリードした。その後、ピットイン作業によりホンダは順位を落とし、代わってチームグリーンとヤマハがトップ争いを繰り広げる。しかし、レースが後半に入る頃、チームグリーンがガス欠となり後退。さらにセーフティカー走行中に転倒。これよって優勝争いはヤマハとホンダとなるが、ヤマハが徐々にホンダを引き離し始め、ゴールとなる19時30分、ヤマハがトップでチェッカーを受け4年連続で鈴鹿8耐を制した。

優勝:#21/ヤマハファクトリーレーシングチーム

中須賀克行選手

「前日に転倒してケガをしてしまったため、決勝を走ることはできなかったことは残念で悔しいです。しかし全日本などで自分が開発してきたマシンが優勝という結果をもたらしたこと、またロウズ選手とマイケル選手、そしてスタッフたちが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで4連覇でき嬉しいです」

アレックス・ロウズ選手

「難しいコンディションでしたが、とてもファンタスティックなレースでした。マシンは操作しやすく、マシンを作ってくれた中須賀選手のおかげです。また、マイケル選手は難しいコンディションの時に走ることが多く大変だったと思います。ライダー、そしてチーム、応援してくれたファンにありがとうと感謝しています」

マイケル・ファン・デル・マーク選手

「雨やセーフティカーが入るなど、すごくタフなレースでした。2人で走らなければいけないと分かったとき、ドキドキしましたがやるしかないと思いました。こうして乗り越えられることができてとてもホッとしています。もしチャンスがあるのならば同じメンバーで5年連続の優勝を目指したいです」

一部中止も多くの人がイベントを楽しむ

台風12号の影響で、土曜日はBASE8耐や前夜祭で行われる予定だったバイクで会いたいパレード2018などが中止となった。また、翌日のイベントも一部が中止になってしまったが、車両メーカーのブースなどには跨ることが可能な最新モデルが飾られたり、トークショーなどが開催され、盛り上がりを見せていた。