ランキングトップで迎えた岩戸亮介が予選では、コースレコードを更新しポールポジションを獲得。16.5ポイント差で追う関口太郎が2番手、復調してきた榎戸育寛が3番手と2分10秒台、名越哲平が4番手、作本輝介が5番手、三原壮紫が6番手、石塚健が7番手と2分11秒台で続いた。 J-GP2クラスも2周減算の10周で決勝が行われた。雨は、ほぼ止んでいたが路面はウエット。各ライダーは、レインタイヤをチョイスしてグリッドに着いていた。 ポールポジションの岩戸が好スタートを見せホールショットを奪い、名越、関口、榎戸、三原、作本、伊藤勇樹、尾野弘樹、中村修一郎、岩蕪N朗と続いて行く。S字コーナーでは、ウォームアップ走行でトップタイムを記録していた名越が、岩戸をかわしてトップに立つと、そのままオープニングラップを制し、岩戸、榎戸、関口、伊藤、三原が追って行く。2周目のバックストレートでは、榎戸が岩戸をかわして2番手に上がると、3周目のホームストレートで名越もかわしトップに浮上。ストレートで伸びを見せる榎戸は、その勢いのまま名越を引き離して行く。これを逃すまいと岩戸は名越をバックストレートでかわし2番手に上がり、その後方では、三原が関口をシケインでかわしポジションを上げる。榎戸が抜け出し、岩戸、名越、三原、関口が2番手争いを繰り広げる。5周目の1コーナーでは、名越が岩戸をかわし2番手に上がると榎戸追撃の態勢に入る。三原もシケインで岩戸をかわし3番手に浮上する。 名越はペースを上げ、榎戸のテールに迫って行き、このペースに三原、岩戸、関口はついて行けない。名越は、7周目に榎戸のテールを捕らえるとシケインのブレーキングでインに入りトップに浮上する。名越は、その後もペースを上げ、9周目にファステストラップを記録。榎戸につけ入るすきを与えずJ-GP2クラス初優勝を飾った。今シーズン苦しんできた榎戸は、最終戦で復調の2位。3位に三原壮紫が入り、ピレリに初表彰台をもたらした。4位争いは、タイトル争いを演じてきた2人が繰り広げ、9周目の130Rで関口が前に出るもののラストラップのホームストレートで岩戸が抜き返し、岩戸が前でゴール。関口が5位でチェッカーフラッグを受けた。6位に岩普A7位に作本とのバトルに打ち勝った中村が入った。
シリーズチャンピオン/#4 岩戸 亮介 Team 熾 RSC 『シーズンを通して1戦1戦を勝つことが目標だったので、その先にチャンピオンがあると思っていたのですが、今回の最終戦は、チャンピオンを意識していないつもりでいましたが、一番意識してしまっていました。普段だったら、もっと追い上げて行ったはずですが、自分の中でどこかセーブしていました。来シーズンに向けた希望が固まってきた中で、チャンピオンという一つの結果を出すことができたのでホッとしています。これもチームを始め、応援してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました』