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SUPERBIKE RACE in SUZUKA


全日本ロードレース選手権ST600
ST600 Supported by BRIDGESTONE
ブリヂストンロゴ

文部科学大臣杯 2018 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦
第50回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
主催:鈴鹿サーキット(5,821m)

決勝レポート
開催日:2018-11/4
●開催概要:
11月3日(土・祝):13,000人 天候:晴 [気温:18.6℃] コース:ドライ
11月4日(日):14,500人 天候:曇[気温:16.0℃] コース:ドライ
 
佐野優人が全日本初優勝!
岡本裕生が2位に入りシリーズチャンピオンに輝く!!

 最終戦鈴鹿MFJグランプリを迎えた時点で、小山知良が121ポイント、岡本裕生が120ポイント、その差、僅か1ポイントとなっていた。共に2勝を挙げており、どちらか前でゴールした方がチャンピオンというシンプルな状況となっていた。

 土曜日の公式予選までは、完全に小山の流れになっていた。小山は、木曜日からトップタイムをマーク。予選では、ただ一人、2分12秒台に入れポールポジション。一方の岡本は、着実にタイムを詰めてきていたものの2分13秒793で7番手となっていた。その間には、今シーズンからST600クラスを戦う佐野優人、佐野優人の佐野兄弟が2番手、3番手につけフロントロウに並び存在感をアピール。南本宗一郎、國峰啄磨、長尾健吾が2列目に並ぶ予選結果となっていた。

 決勝日は、それまでの晴天が一転し、雨模様となりレインコンディション。ウエット宣言が出されたため、ST600クラスも2周減算の10周で争われた。

 好スタートを見せたのは小山だった。ポールポジションからホールショットを奪い、南本が2番手、岡本も好スタートを決め3番手、以下、佐野優人、長尾、國峰、佐野勝人、上原大輝と続いて1コーナーに入って行く。S字コーナー進入では、佐野優人と國峰が岡本の前に出て行く。佐野優人は、さらにS字コーナー2個目で南本をかわして2番手に上がると、ヘアピンで小山をもかわしトップに立つ。バックストレートでは南本が、シケインでは岡本が小山をかわし、オープニングラップは佐野優人が制し、南本、岡本、小山、國峰と続いて行く。2周目の1コーナーでは、國峰がチームメイトの小山の前に出て行く。このとき國峰は、小山のペースが上がらないのかと思っていたが、小山は冷静に周りの様子を見ていただけだったのだが…。國峰は、小山が戦いやすいように前に出ようと、実際に逆バンクで岡本をかわすが、ヘアピンで岡本が抜き返す。

 アグレッシブな走りを見せる佐野優人に対し、南本は、3周目のホームストレートで前に出て行きトップに浮上。これに乗じて岡本も1コーナーのブレーキングで佐野優人をかわし2番手に上がる。小山は、佐野勝人にかわされ6番手に落ちていた。逆バンクからダンロップコーナーの進入では佐野優人が岡本をかわし2番手に上がるとスプーンカーブ進入で南本をかわす。南本もバックストレートで抜き返すが、シケインでレイトブレーキングを見せる佐野優人が再びトップに立ちコントロールラインを通過して行く。しかし、ホームストレートでは、南本、國峰が前に出て行き1コーナーで國峰がトップを奪う。

 佐野優人、南本、岡本、小山、佐野勝人、長尾、古山颯太と続き、トップグループの混戦は続いて行く。佐野優人は、ヘアピンで國峰をかわすが、バックストレートで國峰にかわされる。しかしシケインで再び前へ。佐野優人は、抜かれたら、すぐに抜き返すスタイルで周回。國峰、岡本、小山の4台が、やや抜け出したかと思われた5周目。岡本が動き、ヘアピンで國峰を、シケイン立ち上がりで佐野優人をかわしトップで6周目に入って行く。レースもちょうど折り返しを迎え、この周にタイトル争いを決するアクシデントが発生する。1コーナーで國峰が佐野優人の前に出るが、デグナーカーブ進入で佐野勝人が國峰のインに入って行く。ここで國峰がアウトにはらみ、戻ったところで小山と接触。小山はコースアウトし、國峰も遅れてしまい、6周目には小山は12番手、國峰も9番手まで順位を落としてしまう。このチームメイト同士のアクシデントでタイトル争いは、岡本が俄然有利な状況となる。

 トップ争いは、実質、岡本と佐野優人の一騎打ちとなり、レース終盤には接触するほど激しいバトルが繰り広げられる。その後方では、古山、佐野勝人、長尾、南本が3位争いを展開していた。3番手を走っていた古山だったが8周目の130Rで痛恨の転倒。そのままリタイアとなってしまう。

 佐野優人と岡本のバトルは、接触で冷静になったと言う岡本が一線を引き、アグレッシブな走りを見せた佐野優人がうれしい全日本初優勝を飾った。岡本は2位に入りシリーズチャンピオンを決定! トップ争いの背後に迫っていた3位争いは、最終コーナーで長尾をかわした佐野勝人が制し、兄弟で表彰台に上がった。4位にファステストラップを記録した長尾、5位に南本、6位に上原、7位に稲垣誠と続き、小山は10位でチェッカーフラッグを受けた。

 
表彰台
 
優勝/#97 佐野 優人 BATTLE FACTORY
『全日本初優勝を地元鈴鹿でできたことが、すごくうれしいですね。チームの地元ですし、家族や友人、スポンサーさんが応援に駆けつけてくれていましたし、勝つしかないと思いながら走って勝てましたし、兄弟で表彰台に上がることができたことも、うれしいです。今シーズンからST600クラスにスイッチし、いろいろ苦労してきましたが、鈴鹿だからバイクが理解できたこともありましたし、走らせ方も分かったこともありました。タイトル争い、全く関係ないので、とにかく勝ちたい思いだけで走りました』
 

2位・シリーズチャンピオン/#51 岡本 裕生 51ガレージ チームイワキ
『勝つことができなかったことはすごく、くやしいですが、今シーズン目標だったシリーズチャンピオンを最終戦鈴鹿で決められたのは、自分自身のバイクレース人生の中で大きなことですし、来年につながることだと思います。これもチームの皆さんのおかげだと感謝しています。佐野優人選手と自分の速いところが全然違いましたし、ラスト2、3周で接触があったので冷静になれました。悔しい2位の中でも一番うれしい2位になったと思います』

 
3位/#98 佐野 勝人 TEAM VITALSPIRIT
『去年オートポリスのJ-GP3クラスで上がって以来の表彰台です。今年は、ST600クラスにステップアップさせてもらい、最終戦鈴鹿で表彰台に上がることができてよかったです。チーム監督を始め家族や友人の応援のおかげで3位になれたと思います。レースは、いろんなライダーが次々に来ましたが、負けないように全力で走りました。兄が優勝したことは、うれしい反面、悔しい部分もありますし、自分もトップ争いできるように、もっと努力が必要だと思いました。今回は兄の方が勝ちたい気持ちが強かったんだと思います。兄弟で表彰台に上がることができてすごくうれしいです 』
 
 
レーススタート
レーススタート
 
トップ争い
トップ争い #51岡本裕生、#97佐野優人、#55國峰啄磨、#230小山知良
 
優勝した佐野優人
優勝した佐野優人
 
新チャンピオン岡本裕生
新チャンピオン岡本裕生
 
佐野優人と実弟佐野勝人(右)が優勝と3位で表彰台に揃って上った
佐野優人と実弟の佐野勝人(右)が優勝と3位で表彰台に揃って上った
 
チャンピオンの岡本裕生と宗和孝宏チーム監督
チャンピオンの岡本裕生と宗和孝宏チーム監督
 
2018新チャンピオン
2018年各クラス全日本チャンピオン
(写真左から)ST600/岡本裕生、J-GP3/中島元気、J-GP2/岩戸亮介、JSB1000/中須賀克行
 
※ここに掲載している写真の高画質版は、MFJスーパーバイク・プレス専用サイトでダウンロードしていただけます。プレス専用サイトには登録が必要です。登録はこちらから→MFJスーパーバイク・プレス専用サイト
 
TXT: Toshihiro SATO/Photo : H.Wakita & Y.Harada(c)
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