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写真&レポート
 
オールクリーンを狙ったという
小川友幸の圧勝だった

わずか届かず
野崎史高は2位表彰台

序盤からミスがあった
黒山健一は3位
2017全日本トライアル選手権シリーズ第6戦中部大会

第5戦から1ヶ月あまりのインターバルを置いて、第6戦中部大会は、毎度おなじみのキョウセイドライバーランドで開催された。舗装の周回路の周囲に多くのセクションが配置され、観戦も容易。主催者、スタッフが精力的にすばらしい大会づくりに尽力していて、全日本シリーズの中でも初めてトライアル観戦の初心者を安心して誘えるイベントになっている。土曜日は雨模様の予報だったが、雨は朝には上がって、大会当日は暑いほどの全日本日和となった。

国際A級スーパークラス

第3戦から連勝を続けている小川友幸(ホンダ)は、今回も調子がよい。これに続くは、野崎史高(シェルコ)と柴田暁(ヴェルティゴ)。前回4位となって、今回が起死回生の一戦となるべき黒山健一(ヤマハ)は第1セクションで1点、さらに第3セクションで5点と、序盤から乱調で、厳しい戦いが予想されることになった。

小川(友)は、ラインができていない急斜面を登る第8セクションで1点を失ったが、それ以外の11セクションをすべてクリーン。たった1点で1ラップ目を走り終えた。第5戦でポイントリードを7点として、タイトル争いの面でも堂々たる走りっぷりだ。

これに続くは野崎の5点。細かいミスはあったものの、まだ充分に勝機がある。さらに柴田が6点で続く。北海道大会で2位となった柴田は、それが実力であることを証明する、よいチャンスだ。

黒山は12点と、やはり出遅れた。さらに小川毅士(ベータ)が14点。柴田の活躍で、いつもとはちがうトップ争いが展開している。

2ラップ目、絶好調のはずの小川(友)が連続ミス。第3で2点、第4で3点を失った。これでトータル減点が一気に6点に。野崎、柴田の2ラップ目はクリーン続きだから、このミスで、トップは野崎の5点、小川(友)と柴田が6点の同点でこれに続くという展開になった。いずれにしろ、1点、2点の減点が勝敗に響く神経戦だ。

ところが直後の第6セクションで、柴田が脱落をする。ヒルクライムに失敗して5点となった柴田は、それだけですまず、エンジンを傷めてしまった。すぐに復旧ができなかった柴田は、不調を引きずりながらその後のセクションをトライすることになり、後半は5連続5点。表彰台争いから脱落してしまった。

こうなると、優勝争いは野崎と小川(友)に限られる。数少ない勝負どころで、1ラップ目に全員が減点したのが第8セクションの登り斜面。ここで渾身のクリーンを見せたのが小川(友)。対して野崎は残念、5点。これで再び小川(友)がトップに出て、その差は4点となった。

この第8セクションでは黒山も見事なクリーンを見せた。黒山はマシンに不調をかかえていて苦戦を強いられていたが、それでも2ラップ目に大幅に点数を減らしてくるあたり、ただでは終わらない。

トップ争いは、このまま小川(友)が逃げ切り、12セクション2ラップを終えた。小川(友)6点、野崎10点。黒山は2ラップ目に3点のベストラップをマークして追い上げ15点。計算上は優勝のチャンスも残すことになった。

残るSSの2セクションは、難セクションではあるが、トップライダーにとってはクリーンが可能な設定。しかし目玉の巨大タンクへの飛びつきの手前のむずかしいポイントで失点するライダーが多く、黒山も野崎も1点を失ってしまった。そして、最後にトライした小川(友)は見事なクリーン。これで、SS第2を待たずに小川(友)の勝利が事実上確定した。

SS第2はコンクリートブロックと巨大なタイヤを組み合わせたいつもの目玉セクションだが、その構成は毎年新鮮。今年も新しいアイデアが、見るものをわくわくさせた。

ここを最も華麗に走り抜けたのは黒山だった。しかし黒山は、最後にそびえる高いステアから落ちてしまった。野崎もここで5点。小川(友)は途中のポイントで1回足が出たものの、結果、野崎に9点、黒山には14点差で、見事な勝利を決めることになった。

2017年シーズン4連勝。ここまでで黒山には12点のポイントリードを奪っていて、最終戦では8位に入ればタイトルが決まるという計算になる。

【小川友幸のコメント】

完璧とは言いがたい走りでした。今日はオールクリーンができる設定だったので、ぜひオールクリーンをしたいと思っていたのですが、1ラップ目も2ラップ目もそれができず、残念です。5連覇7回目のタイトルはほぼ確実な感じになってきましたが、最後まで気を抜かず、最終戦に挑みたいと思います。

【野崎史高のコメント】

ようやく2位表彰台にあがって、トップ争いができたのでまずは満足です。でも第8では2ラップともクリーンができていないし、くやしいところもあります。次は得意パターンのSUGOなので、いい結果を残してシーズンを終わりたいです。

【黒山健一のコメント】

とにかく、残念です。見ての通りの結果ですが、与えられた条件の中でベストは尽くせたと思います。タイトル争いは厳しいですが、最終戦はぜひ勝利して、気持ちよくシーズンオフに入りたいと思います。

一年ぶりの優勝
永久保恭平
優勝した永久保(中央)
2位氏川(左)3位平田貴裕(右)

国際A級

渋滞対策やSSを組み込むスケジュールの関係で、IAクラスはAとB、二つのグループに分けられ、BグループはIASに先立って、AグループはIASのあとからスタートした。

セクションはやはり簡単めで、1ラップ目にトップの氏川政哉(ガスガス)の減点はたったの3点だった。2位の永久保恭平(ベータ)は12点だから、独走といってもいい。

ところが2ラップ目、氏川に悪夢の5点が連発する。第6セクション、第8セクション、最終第13セクションと、高低差の大きなセクションで次々に5点。他には減点がないのだが、その辰の5点で、2ラップ目の減点はなんと15点にもなった。

反対に永久保は、2ラップ目を手堅くまとめて、ラップ減点は4点。トータルでは、僅か2点さながら、永久保が氏川を逆転して今シーズン初勝利ということになった。

【永久保恭平のコメント】

優勝は、去年のここで勝った以来ですから、ちょうど1年ぶりになります。1ラップ目は氏川選手との点差が大きかったので、勝ち目はないかなと思っていたのですが、2ラップ目に調子がよくて、そしたら氏川選手がミスをして減点を重ねていたので、それで勝てました。勝てる自信がなかったのですが、勝ててよかったです。


 


中学生ライダー
磯谷郁が初優勝

優勝した磯谷郁(中央)
2位山中(左)3位和田(右)

 

国際B級

10代の選手の台頭が著しい2017年の全日本選手権国際B級。今回も若いライダーが大活躍だった。

1ラップ目のトップは、80年代のトップライダー和田弘行(ガスガス)。近畿大会に続く、今シーズン2度目の挑戦だが、セクションがやさしいから勝利はむずかしいのではないかということばとは裏腹、ランキングトップの山中悟史(ホンダ)と3点で同点のラップトップだった。

ところが2ラップ目、和田は5点一つ、3点一つ、1点3つで一気に減点を増やしてしまった。その間に、2ラップ目2点で一気にトップに出てきたのが、フルシーズン参戦2年目の磯谷郁(ベータ)だった。磯谷は、IASの磯谷玲の弟で、まだ中学生。5点が一つもないという戦いっぷりで、全日本選手権初優勝を得た。

山中は2位で、ランキングトップは安泰。最終戦では13位に入ればチャンピオンが決まる計算だ。

【磯谷郁のコメント】

1ラップ目、トップと4点差があったので、これは優勝は無理かなと思ったんですが、1ラップ目が3点だったので、2ラップ目も3点でまとめようと思って走りました。そしたら和田さんがミスをしていて、初優勝することができて、よかったです。


 

西村亜弥の圧勝
連勝記録を伸ばす

チャピオンの西村(中央)
2位小玉(左)、3位小谷(右)

 



前回北海道でチャンピオンを決めている西村亜弥(ベータ)は、残り2戦、全勝優勝とより完璧な走りを目指して戦いの舞台に出る。今回は常連4名に加えて、久々の佐々木淳子(ベータ)、さらに初出場の山中玲美(ホンダ)、宮本美奈(ホンダ)の2名が加わり、レディースクラス最多の7名での戦いでにぎわった。

西村は自己評価ではいまひとつの走りだったようだが、1ラップ目、2ラップ目ともに、2位に5点以上の点差をつけて圧勝。このシリーズに参戦して以来の連勝記録を伸ばしている。

2位争いは、小玉絵里加(ホンダ)と小谷芙佐子(ヤマハ)の一騎打ち。シーズン前半には小谷が3戦連続2位に入ったが、今回で小玉が3戦連続2位となり、シリーズポイントはまったく同点に。勝負は最終戦に持ち越されることになった。

4位争いは接戦だった。ルーキーの山中と宮本が1ラップ目、2ラップ目にそれぞれラップ4位となって気を吐き、ずっと出場を続けている寺田智恵子(シェルコ)は1ラップ目に5位となるなど、それぞれ意義のある戦いを演じた。

レディースクラスの注目度も増している。さらに多くの参加者でにぎわってほしい。

【西村亜弥のコメント】

下見をしたときにはむずかしいと思ったんですが、お天気がよくて乾いたので、オールクリーンができる神経戦になりました。他のみんなもがんばってて、でもバックで5点を取られちゃうし、今日はなさけない戦いっぷりになってしまいました。最終戦、しっかり戦ってシーズンを終えたいです。