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ニューマシンで負けなし
連勝する黒山健一

2位に小川友幸
1位黒山と2点差だった

2ラップ目から調子を上げたが
野崎は逆転ならず3位
2017全日本トライアル選手権シリーズ第2戦近畿大会

2017年全日本選手権第2戦近畿大会は、今回は初めての会場となった、和歌山県有田郡湯浅町の湯浅トライアルパーク。広大な敷地と急斜面の連続が特徴で、今後も発展していく関西のトライアルフィールドになりそうだ。幸いにも天気予報がはずれて、暑いくらいのいい陽気になった。

国際A級スーパークラス

吉良佑哉が練習中に負傷したということで、参加は13名。難セクションの上、セクションが長めで厳しい戦いが予想された。セクションは12セクションが設定されたが、うちふたつは国際B級の専用セクションで、国際A級は10セクションを2ラップする。そしてスーパークラスは2ラップのあと、ふたつのSSに挑戦して勝敗を決することになる。SSはSS1が12セクションとは別の場所に用意され、SS2は最終12セクションを手直しされて設定されていた。

難度の高い設定は第1セクションからライダーを苦しめる。乗れている印象があったのは黒山健一(ヤマハ)だったが、第1セクションではフロントタイヤでテープを切るなどして、誰もクリーンのでない大会の滑り出しとなった。

その後黒山は、第3セクションをただ一人クリーンして好調をアピールするも、その勢いで点差を広げていけなかったのが、この日の黒山が楽な戦いをできなかった要因だった。

第7セクションは、さらに岩がそそり立っていて難度が高い。黒山は第7、第8、第10、第11と5点となってしまって、1ラップ目の順位は小川友幸(ホンダ)に次いで2位となった。

しかし小川友幸とて、本調子には見えなかった。黒山が4つの5点を取ってしまった第7セクション以降を二つの5点でまとめたところが1ラップ目トップとなったゆえんだが、小川のクリーンは今回の中では結果的に最もクリーンの多かった人工物の多い第5セクションひとつだけ。小川もまた、苦しい戦いを続けていた。

表彰台争いは、序盤は柴田暁(ヴェルティゴ)、小川毅士(ベータ)も気持ちの入ったトライを見せていたが、1ラップ目中盤から野崎史高(シェルコ)が調子を取り戻してきた。

2ラップ目、黒山と野崎がちょっと調子を上げてきた。とはいえ、前回真壁での開幕戦での黒山の絶好調と比べると、まだまだ本調子とも言いがたい。しかしそれ以上に、小川友幸は調子を取り戻せずにいる。さらに持ち時間が残り少なくなり、それも戦況に微妙に影響を与えていた。

第10セクション2ラップを終えて、トップは黒山の47点、2位に野崎51点。その差4点はSSでの逆転の範疇だ。3位小川友幸は52点。野崎との1点差は、こちらも逆転のチャンスはある。計算上は逆転優勝の可能性もあるが、黒山はSSをクリーンしなくても勝てるわけで、優勝は黒山に傾いていた。もちろん、勝負は最後の最後までわからない。

SS第1は岩盤を上り下りする。7位につけ、6位を狙いたい斎藤晶夫(ホンダ)がクリーンするなど、攻略の目は見えてきた。続いて柴田もクリーン。野崎、小川は当然のようにクリーンする。ここでは勝負はつかず。しかし黒山はここで1点。クリーンを狙って5点になるよりは、確実に勝利を目指してという作戦だが、これで野崎に対するリードは3点に縮まった。

そして最終SS。大岩が観客の目を引いたが、トップライダーにとってむずかしいポイントは1分以内に走りきることと、序盤と終盤の複雑な形状の岩を相手に、マシンをどう運ぶかに集約されていたように思う。

勝利も狙える、そして2位表彰台を死守したい野崎は、最後のポイントに時間を費やしすぎた。残り時間が数秒となって、1回2回、3回と足が出る。結局3点。この時点で、野崎の減点は54点となり、勝利はなくなった。

野崎が3点をついたことで、次なる小川友幸はSS第2を1点以内におさめれば逆転で2位となる。クリーンすれば、黒山のスコア次第では逆転勝利の可能性も出る。

それだけ可能性があるということは、トライ前にかかるプレッシャーも大きいということだ。小川のトライは、そんな重圧をはねのけ、完璧だった。クリーン。野崎を逆転、2位以上を確保して、黒山のトライを見守ることになった。

黒山に求められるのは、とにかくこのセクションを抜けること。2位に浮上した小川友幸には4点差をつけているから、5点にならなければ勝利が決まる。

はたして黒山は、野崎同様にセクション終盤で時間が厳しくなった。躊躇なく足をついてマシンを進める黒山。黒山の減点は、2点だった。小川に2点差で、開幕2連勝が決まった。

【黒山健一のコメント】

もっと点差をつけて、開幕戦のような勝利ができる状況ではあったのですが、ぼくがミスをして、点差のない厳しい戦いになってしまいました。克服すべき課題は明らかなので、次の九州では、また圧勝したいと思います。今回は初めての会場で、初めての勝利者となりたいと思っていましたので、それが達成できてよかったです。開幕2連勝しましたが、シーズンはまだまだ始まったばかりですし、ふたつ勝っただけ。これからもしっかり戦っていきます。地元の大会で、皆さんの応援がうれしかったです。

【小川友幸のコメント】

セクション難度の高い大会だったので、追い上げや逆転はできると思っていたのですが、そういった場面でミスが出てしまい、それが次のセクションで勝負に出てさらに次のミスにつながるという繰り返しになってしまいました。2位逆転のプレッシャーの中、SSをふたつともクリーンできたのは収穫でしたが、ライバルのマシンが変わってからは4連敗ですので、次こそはなんとかしたいと思います。

【野崎史高のコメント】

最後の最後に逆転されて3位は悔しいですが、今日は優勝争いができていましたから、それを見せられたのはよかったと思います。1ラップ目の前半、なんだかうまくいかなくて、それが残念なところです。優勝争いをするだけじゃなく、次はきっちり優勝したいと思います。

昨年はIASだった武井
IAクラスで優勝
優勝した武井(左)
2位村田(中央)、3位平田雅裕(右)

国際A級

昨年IASを走っていて、負傷によりこのクラスに戻ってきた武井誠也(ホンダ)が今回から復帰。20セクション中17セクションをクリーンして勝利を決めた。

武井の失点は1ラップ目は第10セクションの5点のみ。2ラップ目に第3セクションと第10セクションとふたつの5点を取って、トータルは15点。

今回からマシンを新しくした村田慎示(ホンダ)が追い上げて同点とされたが、クリーン数の差で勝利は武井のものとなった。

ランキングは開幕戦2位の氏川政哉(ガスガス)がトップだが、同点で平田貴裕(スコルパ)が並んでいる。1位から5位までがポイント差5点の中にひしめき合うという混戦だ。。

【武井誠也のコメント】

今日は自分なりに走れて、よかったと思います。大会は半年ぶりくらいで楽しかったです。難度の高めのセクションで、ぶっつけ本番の会場でしたが、沢のセクションとかは好きなパターンでした。後はまた全戦出られると思うので、しっかり戦っていければと思います。

 


年に一度出場という
塚本厚志が優勝

優勝した塚本厚志(左)
2位和田(中央)3位山中(右)

 

国際B級

年に1度しか全日本にでないと決めているという塚本厚志(モンテッサ)が勝利。同じく近畿大会をメインに参加している和田弘行(ガスガス)を2点差で下しての勝利だった。

開幕戦で勝利した山中悟史(ホンダ)は3位。今回の1位2位は開幕戦には出ていないので、ランキングは山中がリードを広げることになった。

国際B級のセクションは、第10セクションと第11セクションを抜いての、10セクションで設定されていた。

【塚本厚志のコメント】

セクション、けっこうむずかしくて、技術が要求されたと思います。調子は悪くなかったです。2ラップ目に入って、1ラップ目の結果を聞いて、これは今日はいけるんじゃないかと思いましたけど、でも時間もなかったので、油断しないで走るようにがんばりました。申告5点もタイムペナルティもなかったですが、残り時間は2分くらいでした。今年はいける感じがします 。

 

ぶっちぎりの優勝
西村亜弥

優勝した西村亜弥(左)
2位小谷(中央)、3位小玉(右)

 



今回も4名によるレディースクラス。セクションは第1から第5、そして第12セクションの6セクション。レディースだけは3ラップで競われた。

チャンピオン西村亜弥(ベータ)は絶好調。1ラップ目は1点ひとつ、2点二つの3点、2ラップ目は最終セクションだけが1点。ラップオールクリーン目前での失点で、3ラップ目こそオールクリーンをと意気込んだが、最終セクションでなんと大転倒。ちょっと痛い思いをして試合を終えることになった。

しかし減点トータルはたったの9点。2位の小谷芙佐子(スコルパ)は減点44だから、その圧勝ぶりが際立っている。3位小玉絵里加(ホンダ)は小谷に1点差の3位となった。

【西村亜弥のコメント】

2ラップ目にラップオールクリーン後一歩だったので3ラップ目こそと思ったのですが、大転倒で終わってしまいました。でも今回は、今までになく乗れていて、きちんと集中することもできたし、その点では満足のいく大会となりました。