2017 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ第15戦 MOTUL 日本グランプリ開催

日付:10月13日(金)〜15日(日)  場所:栃木県・ツインリンクもてぎ
主催:一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)、株式会社モビリティランド
公認:国際モーターサイクリズム連盟(FIM)

2017 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ第15戦 MOTUL 日本グランプリが10月13日(金)〜15日(日)まで、栃木県・ツインリンクもてぎにて開催された。ウィークを通して天候には恵まれなかったが、3日間を通して約8万人のファンが会場に駆けつけ、ライダーに大きな声援を送った。

リザルトはこちら → http://www.twinring.jp/result_m/2017/big/

MotoGPクラス

激闘の末、A・ドヴィツィオーゾ選手が優勝を飾る

強い雨が降るなか行われた決勝レースは、予選2番手スタートの♯93 / マルク・マルケス選手(ホンダ)がホールショットを奪うが、♯9 / ダニロ・ペトルッチ選手(ドゥカティ)がトップに踊り出ると中盤までペトルッチ選手がレースをリード。しかし、マルケス選手が13周目にペトルッチ選手をパス。続いて♯04 / アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(ドゥカティ)もペトルッチ選手を交わすと、会場からどよめきが起こるほどのマルケス選手とドヴィツィオーゾ選手の激しいバトルが展開される。強い雨が降るなか、最後の最後までまさに手に汗握る状況となったが、最終ラップの最終コーナーでドヴィツィオーゾ選手がトップに立つとそのままチェッカーを受け優勝を飾った。2位にはマルケス選手、3位にはペトルッチ選手が入った。なお、スポット参戦した♯21 / 中須賀克行選手(ヤマハ)は日本人トップの12位を獲得、♯7 / 青山博一選手(ホンダ)は18位、前日の走行で転倒を喫してケガを負いながらも出場した♯31 / 野左根航汰選手(ヤマハ)は転倒リタイヤとなった。

Moto2クラス

ポールシッターの中上貴晶選手は6位。優勝はA・マルケス選手

Moto2クラスにフル参戦中で、来季MotoGPクラスへの昇格が決まっている♯30/ 中上貴晶選手(カレックス)がポールポジションを獲得。「Moto2最後の年。そして母国GPなので勝ちたいという気持ちがどのサーキットよりも強い」と語っていたように、決勝レースでも好スタートを切るとトップで周を重ねていく。しかしリヤタイヤに不調を抱えていたという中上選手は11周目に入ると2番手を走っていた♯73 / アレックス・マルケス選手(カレックス)に交わされてしまう。マルケス選手はその後も快走を見せ、トップでゴール。中上選手は6位でフィニッシュした。また、フル参戦中の♯45 / 長島哲太選手(カレックス)は20位、ワイルドカードで参戦した♯33 / 榎戸育寛選手(カレックス)は14位でポイントを獲得。同じくワイルドカード参戦の♯34 / 水野 涼選手(カレックス)は22位。

Moto3クラス

鈴木竜生選手が健闘し、自己ベスト。R・フェナティ選手が快走し勝利

決勝朝のMoto3ウォームアップ走行において、コース全体にオイルが出てしまい、その処理に追われたためにMoto3クラスは20周から13周に変更。スタート時間もディレイとなった決勝は♯5 / ロマーノ・フェナティ選手(ホンダ)が終始安定した走りでレースをリードして、優勝を果たした。また、今季からホンダ車に乗る♯24 / 鈴木竜生選手(ホンダ)は母国GPとあっていつも以上に気相十分。快走を見せ、表彰台まであと一歩の4位でフィニッシュ。鈴木選手にとって今シーズンのベストリザルトとなった。また、今季からMoto3に参戦している♯27 / 鳥羽海渡選手(ホンダ)は21位。同じく2017年からMoto3に出場している♯71 / 佐々木歩夢選手(ホンダ)は果敢にプッシュするも転倒に巻き込まれてリタイヤとなっている。

Event

MotoGP日本グランプリは開催されるイベントも多彩で、前夜祭では決勝レースに臨む現役ライダーたちのトークショーやサイン会、フリースタイルモトクロスのデモンストレーション、愛車をコースで走ることができるパレード、キッズ向けのバイク体験会などが行われたほか、各二輪メーカーやパーツメーカーなどのブースも多数出店しており、来場者はそれらを存分に楽しんでいた。