2016年に続き、2017年の開幕戦もJ-GP2クラスは、2レース制で争われた。桜が満開となったが、土曜、日曜は朝から雨模様となった茨城県・筑波サーキット。レース1が行われた4月8日(土)は午後から天気は回復傾向だったが、レース2が行われた4月9日(日)は、弱い雨が降り続くコンディションとなっていた。
レース1と同じく20周で争われたレース2。ウエットコンディションの中、シグナルが変わり、一斉にスタート。レース1と同様にホールショットは関口太郎が奪い、水野涼、榎戸育寛、生形秀之、石塚健と続いて行く。水野は、すぐさま第1ヘアピンで関口のインに入るとトップに立ち、そのままオープニングラップを制す。関口はペースが上げられず4番手に後退。水野を先頭に、生形、榎戸、関口、岩戸亮介、石塚、ケミン・クボ、岩崎哲朗、大木崇行、村瀬健琉と続いて2周目に入って行く。このとき9番手につけていた大木だったが、ジャンプスタートをしており、ストップ&ゴーのペナルティとなる。 3周目には、榎戸が生形をかわして2番手に浮上すると、水野のテールをマーク。生形が徐々に遅れ始め、トップ争いは、水野と榎戸の一騎打ちとなって行く。しかし、レースも折り返しとなったころ、榎戸が第2ヘアピンで大きく振られてしまう。何とか転倒は免れたものの、水野と差が開いてしまう。その後方では、4番手を走る関口に石塚とケミンが近づいてくる。ケミンは、ファステストラップを更新する速さを見せ、16周目に石塚を、17周目に関口をかわし4番手に浮上。さらに前を行く生形に迫って行く。しかし、残り2周を切った第2ヘアピン立ち上がりで石塚が転倒。マシンがコース上に残ってしまったため赤旗が提示される。規定集回数に達していたため18周終了時点の順位(石塚は16位)が正式結果となり、水野が優勝。見事開幕戦でダブルウインを達成した。2位に榎戸、3位に生形となり、ケミンは4位、関口が5位と続いた。6位争いは岩戸が制し、岩崎、柴田陸樹の順となった。以下、中村修一郎、徳留真紀、井筒仁康、大木、三原壮紫、中本郡、赤間清でリザルトに名前が並んだ。