ホールショットは、セカンドグリッドの前田恵助が奪い、ポールポジションの奥田教介、長尾健吾、星野知也、和田留佳、清末尚樹、岡本裕生、矢田栄一朗、新垣敏之、名越哲平、國峰啄磨、北見剣と続いていたが、新垣は、ジャンプスタートとなりストップ&ゴーのペナルティを受けることになる。 トップを行く前田は、積極的にレースを引っ張り、2番手以下を引き離して行く勢いだったが、奥田、そして長尾を3周目の1コーナーでパスした星野が前田をマークし3台がトップグループを形成する。 昨シーズン、やはりウエットコンディションとなった第8戦岡山国際で独走優勝を飾っている星野は、今回も雨になれば優勝候補の最右翼として目されていたが、その期待通りの走りを見せる。序盤は様子を見ていたが、6周目にファステストラップをマーク。9周目の1コーナーで奥田を、10周目のやはり1コーナーで前田をかわしトップに立つと、そのままリードを広げて行く。前田も何とか星野についていきたいところだったが、その差は広がる一方だった。その後方では、ST600初レースとなった國峰が追い上げを見せていた。20周目に長尾を、23周目に和田をかわし4番手に浮上。さらに前を行く奥田を追って行く。 星野は、安定した走りでトップを独走。そのままチェッカーフラッグを受け開幕戦を制した。2位に前田、3位に全日本デビュー戦の奥田と続き表彰台に上がった。以下、國峰が4位、和田が5位、長尾が6位、岡本が7位、名越が8位、清末が9位、中村龍之介が10位というトップ10だった。