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写真&レポート
 


'17全日本モトクロス選手権第9戦 第55回MFJグランプリモトクロス大会

↑'17スケジュール




年間9戦で競われてきた今季の全日本モトクロス選手権は、いよいよシーズン最終戦を迎え、春と夏にも全日本の舞台となった宮城県のスポーツランドSUGOで、第55回MFJグランプリモトクロス大会として実施された。

台風21号の接近により北上した前線の影響などから、大会は土日ともに雨模様。雨が少なめの土曜日は泥が重く、逆に午後を中心に大雨となった日曜日はコースの一部が川や池のようになるほどだった。このため、ふたつの丘にまたがるようにレイアウトされたコースは、スタックの可能性が高い名物の大坂やヨーロピアンセクションなどをカット。土曜日の走行状況とその後の天気予報などから判断して、日曜日はより短い仕様とされた。さらに、レース時間短縮も施された。全日本4クラスは、いずれもこの最終戦までシリーズタイトル決定が持ち越された状態。さらに、この大会は国際格式で実施されることから、IA-2を中心に海外からのスポット参戦も多く、みどころが多い大会となった。なお今大会は、荒天ながら2日間で4,500名の来場者となった。






年間タイトルは山本鯨に譲ったが
H1優勝で年間最多勝は小方誠に

ヒート2では、星野優位がKTMに
全日本最高峰初優勝をもたらした



ホンダファクトリーチームの山本鯨(#400)がランキングトップ、カワサキトップチームの小方誠(#10)が11点差のランキング2番手で、今大会に臨んだ。コースコンディション悪化の影響により予選はキャンセルされ、前戦終了時のポイントランキングを基準に決勝スターティンググリッドの選択順序を決定。また決勝レースは、20分+1周に短縮された。

迎えた決勝ヒート1で、まずトップに立ったのは小方。一方の山本も好スタートを決め、一度は5番手まで下がったが、3番手まで浮上して1周目をクリアした。オープニングラップは小方、スズキファクトリーチームの小島庸平(#44)、山本、KTMを駆る星野優位(#166)、ホンダファクトリーチームの成田亮(#1)、ヤマハファクトリーチームの平田優(#99)の順。2周目、山本は小島をパスして2番手に浮上すると、トップを走る小方のマークを開始した。3周目、成田は星野優位を抜いて、トップの2台から少し遅れはじめた小島に迫り、平田も星野をパスして5番手にポジションアップ。4周目、成田は小島を抜き、9秒ほど前を走る山本を追ったが、その後の2〜3周はむしろ差が開いていった。

レースが中盤に入っても、トップ争いは小方を2〜3秒ほどの間隔を開けて山本がマークした状態。ところが8周目になると山本のラップタイムが落ち、小方と山本の差が広がった。さらに9周目、周回遅れを抜こうとした小方がスタックしてタイムロスし、これで山本および追い上げの勢いを増していた成田が一気に接近。三つ巴のトップ争いに発展した。そして10周目、成田が一気にトップへ浮上。成田は逃げ切りを図ったが、山本が無理をせずペースを守って前との差を開けたのに対し、小方は数秒差で成田を追った。迎えたラスト2周の14周目、その小方のパッシングを警戒してラインを変更した成田がスタック。これで小方がトップに立ち、今季8勝目を挙げた。成田は2位、山本は3位で表彰台に登壇。小島と平田は終盤まで順位を競い、平田が4位、小島が5位でゴール。星野優位が6位でチェッカーを受けた。


山本と小方のポイント差が6点に縮まって迎えたヒート2は、星野がホールショットを奪って1周目をトップで通過し、これにホンダのマシンを駆る大塚豪太(#45)、カワサキ勢の星野裕(#8)と新井宏彰(#331)が続いた。星野優位は、序盤からリードを拡大。2周目には、2番手を守る大塚の後ろに星野裕、新井、成田、小方、山本が縦に長く続いた。3周目の段階で、星野優位のリードは早くも約10秒。縦長の2番手集団では、山本が小方を先行した。4周目、集団の中で星野裕がミスにより順位を落とし、成田は3番手に浮上。しかし翌周、成田は転倒で6番手に後退した。

これにより、5周目の段階で3番手に浮上した山本は、新井を僅差で従えて周回。レースが後半に入った8周目には新井がタイムロスし、7番手まで後退した。この段階で、トップの星野優位は約19秒のリードを築き、大塚が2番手、ここから約2秒差で山本が3番手、さらに約7秒の間隔を開けて星野裕が4番手、そのすぐ後方に成田と小方が続いた状態。この中で、成田がレース終盤にかけて順位を上げ、10周目には星野裕、11周目には山本を抜くと、13周目にはついに大塚の攻略にも成功した。レース終盤になっても、トップの星野優位は大量のリードを守っていたが、ラストラップを迎える直前、同じラインを走っていた周回遅れのマシンがスタックしたためにストップを余儀なくされ、この間に成田が急接近。15周目の最終ラップは、接近戦となった。しかしここは星野優位が逃げ切り、KTMが全日本最高峰クラスで初優勝を遂げた。成田は2位、大塚は全日本最高峰クラスでは初表彰台圏内となる3位でゴール。小方が4位、山本が5位となったため、シリーズランキングでは山本がリードを守って、このクラスでは自身初となるチャンピオンに輝いた。


「KTMに乗るのは2年目ですが、昨年はケガでシーズン後半を棒に振ってしまい、今季もここまで表彰台に立つことができず、悔しい思いをしてきました。今年中に優勝させるという約束を最後の最後で守れて、本当にうれしく思っています」と星野優位。一方、僅差でポイントリードを守り切ってチャンピオンに輝いた山本は、「すべての積み重ねにより、ここにたどり着いたと思っています。この最終戦はタフなコンディションで、読めない要素が多い状況でしたが、小方選手との位置関係もしっかり把握しながら、冷静に走ることができたと思います。支えてくれたすべての方々に感謝します」と、レース後のパドックで喜びをかみしめながら安どの表情を浮かべていた。




2年ぶりに日本で走りを披露した
ジェレミー・マーティンがヒート1優勝

ジェレミーの転倒もありヒート2で
AMA選手に勝った古賀太基



ポイントリーダーの渡辺祐介(#31)を、ランキング2番手の古賀太基(#922)がわずか2点差で追う状況で、今大会を迎えたIA-2。し烈なチャンピオン争いに加え、スポット参戦したAMAトップライダーのジェレミー・マーティン(#6)やウィメンズモトクロス世界選手権チャンピオンのキアラ・フォンタネージ(#88)の走りにも注目が集まった。

決勝ヒート1では、古賀がホールショットを奪い、これにマーティン、安原志(#17)、渡辺が続いて1周目をクリア。2周目には、マーティンが古賀を抜いて先頭に立った。3周目以降、先行を許した古賀は、後続を引き離しながらマーティンを2〜3秒ほどの差でマーク。3周目には、渡辺が安原を抜いて3番手に浮上したが、レースが中盤に入った6周目の段階で、2番手の古賀と3番手の渡辺は14秒近い差となっていて、このままの順位であれば古賀と渡辺が同点で並ぶ状況だった。

しかし7周目、大量に発生した周回遅れを抜こうとした古賀が転倒。これで渡辺が先行し、古賀は約3秒差で渡辺を追うことになった。レース後半、マーティンはトップ独走を続け、古賀は渡辺をマーク。ラスト4周となった13周目に渡辺がミスしたことで、古賀に逆転のチャンスが生まれた。しかしパッシングの際に古賀が転倒。再スタートに時間を要した古賀は13番手でレースに復帰すると、その後は焦りから走りが乱れ、20位でゴールすることになった。レースは、マーティンが優勝。渡辺が2位を守り、ポイントリードを23点に拡大してヒート2に臨むことになった。3位には安原が入賞し、今季初表彰台に登壇。1周目10番手から着実に追い上げた横澤拓夢(#35)が、4位でチェッカーを受けた。


ヒート2は、シリーズタイトル獲得に向けて有利な状況で臨んだ渡辺が好スタートを切り、安原も一時は上位に浮上したが、1周目をトップでクリアしたのはマーティン。内田篤基(#43)や横澤、古賀がこれに続き、渡辺は8番手からのレースとなった。2周目、マーティンは一気にリードを拡大し、横澤は内田をパスして2番手に浮上。4周目には古賀も内田の攻略に成功し、マーティンがトップ、6秒ほどの間隔を開けて横澤が2番手、さらに6秒近い間を開けて古賀が3番手となった。内田は古賀をマークし、その後方は大きく間隔が開いて安原が5番手。渡辺は6番手の走行となった。

レース前半が終了する7周目、それまで堅調にトップを走っていたマーティンが転倒。同じ周に古賀が横澤を抜いたことから、上位勢は古賀、横澤、マーティンのオーダーとなった。その後、上位3台は縦長のグループとなり、ここから大きく離れて4番手争いは安原と内田と渡辺による接近戦に。残り4周となった12周目、トップ争いでは横澤が先頭に立ち、これを古賀とマーティンが追った。翌周、横澤はミスによりタイムを落とし、3番手に後退。これでトップに返り咲いた古賀は、この段階で2番手のマーティンから奪っていた約8秒の差を守り切り、トップチェッカーを受けた。マーティンは2位でゴールし、横澤は3位で今季初表彰台に登壇。安原が4位となった。そして渡辺は8位でフィニッシュして、チャンピオンに輝いた。


「日本に来てから雨ばかりで、残念ながらひどいコンディションでのレースになってしまったけど、再び日本でレースができてハッピーでした」とマーティン。また今季最終レースでAMAライダーを相手に勝利を収めた古賀は、「レース終盤は、ジェレミーに勝ちたいというよりも、チームメイトの拓夢には絶対に負けたくないという気持ちのほうが大きかったです。チャンピオンを逃して本当に悔しいですが、最後に優勝できたことはうれしく思います」と胸中を語った。




序盤からトップを守り切って
ヒート1の勝利を収めた手操将志

タフな最終戦をしっかり走り切って
チャンピオンに輝いた佐々木麗



ランキングトップで今大会を迎えたのは佐々木麗(#18)。同2番手の高橋虎支郎(#14)は、ケガを負った状態で強行出場したが予選落ちし、これで佐々木と20点差の神田橋瞭(#67)が、佐々木にとってチャンピオン争いにおける最大のライバルとなった。決勝ヒート1では、その佐々木と神田橋がスタート直後に絡み、両者が転倒によりほぼ最後尾からのレースとなる波乱。一方でトップ争いは、手操将志(#6)が先頭に立ち、児玉伯斗(#1)や尾崎大二郎(#33)、瓜生大喜(#95)、上家駿(#17)、尾澤謙吾(#37)が追った。レース序盤、手操はハイペースで逃げ、リードを拡大。3周目になると、2番手争いは尾澤、児玉、1周目8番手から追い上げてきた木下隼(#141)の3台に絞られはじめた。

レースが後半に入った5周目、トップの手操が6秒以上のアドバンテージを確保する一方で、2番手集団では尾澤に代わって児玉が先頭に。翌周には、児玉と木下が激しいバトルを繰り広げ、尾澤はこの2台から少し遅れた。尾澤の後方では、瓜生が5番手、1周目10番手から追い上げてきた渡辺陵(#68)が6番手を走行。7周目、児玉は自分のミスをきっかけとして他車に追突された影響で転倒して6番手に後退し、これで木下が単独走行の2番手。尾澤も前後の間隔を開けて3番手を走行し、瓜生と渡辺は僅差の4番手争いを演じた。そしてレースは、手操が今季3度目の優勝。木下が2位、尾澤が3位となった。渡辺は、ラスト2周となった8周目に逆転して4位。瓜生が5位に入賞し、神田橋は1周目28番手から6位まで追い上げてゴールした。佐々木も10位でフィニッシュしたことから、両者は16点差でヒート2を迎えることになった。


その決勝ヒート2では、スポット参戦したスウェーデン人ライダーのフィリップ・オルソン(#468)がホールショット。これに続いた手操をはじめ、スタート直後から多くのマシンがスタックや転倒で出遅れ、1周目はオルソンを先頭に神田橋、瓜生、大澤雅史(#2)、渡辺、木下の順となった。佐々木は1周目18番手と大きく遅れたが、2周目には11番手まで浮上して、チャンピオンの自力決定圏内に。その2周目、上位勢では瓜生が8番手まで後退し、オルソン、神田橋、大澤、木下、渡辺、尾澤のトップ6となった。3周目の段階で、トップのオルソンは約28秒もリード。2番手の神田橋も、この周に3番手集団の先頭に浮上した尾澤から、約20秒もアドバンテージを奪っていた。

レースが早くも後半に入った4周目、オルソンのリードは約20秒に縮まったが、それでも余裕のトップ単独走行。そしてレースは7周でチェッカーとなり、大きくタイムロスすることなく走破したオルソンが勝利を収めた。神田橋はラストラップに遅れて、渡辺の逆転を許して3位。尾澤が4位、瓜生が5位、池田凌(#20)が最後は瓜生に迫る6位に入賞し、佐々木が前走車からは大きく遅れながらも7位でゴールしたことから、佐々木のシリーズタイトル獲得が決まった。


「ヒート1は、予選のときよりも走りやすい路面で、勝てるかもしれないと思って臨みました」とヒート1で優勝した手操。また、ヒート2のウィナーとなったオルソンは、「とてもタフなコンディションでしたが、楽しむことができました」とレースを振り返った。




今季のSUGOで開催された全日本を
すべて制した畑尾樹璃



通常よりも5分短い10分+1周に設定された決勝レースでは、マディの速さに定評がある安原さや(#4)がホールショット。しかし安原は、直後に深い泥にハマって後退。安原に次ぐ好スタートを切った、今季の春および夏のSUGO大会で勝利を収めている畑尾樹璃(#3)も転倒を喫し、1周目は西翔子(#12)、本田七海(#6)、吉田結耶(#32)、畑尾、安原、そして2番手の久保まな(#5)と18点差のランキングトップで今大会を迎えた竹内優菜(#2)のトップ6となった。2周目、畑尾は吉田を抜いて3番手に浮上。西から5番手の安原までが、縦に長いトップグループを形成し、竹内はこの集団から大きく遅れながらも6番手を守った。

そして3周目、畑尾は一気にトップへ浮上。吉田はミスにより大きく順位を下げ、西が3番手、安原が4番手、本田が5番手となった。翌周には西もタイムを落とし、これで安原が3番手に上がると、トップの畑尾に約2秒差まで接近。翌周には、その差を約1.5秒に縮めた。しかしラスト2周となった6周目、安原がミスする間に畑尾がリードを拡大。畑尾は最終ラップにファステストラップを叩き出して逃げ切り、今季3勝目を挙げた。安原が2位に入り、レース後半は順位を守った本田が3位。久保は1周目14番手から4位まで追い上げたが、竹内が西に次ぐ6位に入賞したことから、2014年以来となる竹内のシリーズタイトル獲得が決定した。

「SUGOでしか勝てませんでしたが、1シーズンに複数回優勝するのは今年が初めてなのでうれしいです。来年はもっと成績を安定させて、チャンピオンを狙っていきたいと思います」と、今季最後の全日本レースで勝利を収めた畑尾。また、新チャンピオンとなった竹内は、「なかなか勝てず苦しいシーズンでしたし、最後は苦手意識のあるマディでしたが、しっかり走り切って無事にタイトルを獲得できたので、いまはとても満足しています」と笑顔をみせた。




ラストラップの逆転劇により
総合優勝を挙げた勝又聖太


チャイルドクロスは、路面状況の大幅な悪化に対応して、1周が約20秒程度と極めて短い「く」の字形状のようなコースを、通常どおり5分+1周する方式とされた。国内メーカー製の4ストマシンが走るAクラスに14名、海外ブランドが力を入れる2ストマシンで参加できるBクラスに4名の、計18名が出場した決勝は、Bクラスで参戦した内藤鳳季(#70)の好スタートで幕を開けた。この内藤を、同じくBクラスの高師来駆(#34)が僅差でマーク。しかし高師は、レースが後半に入ったところで転倒して3番手に後退した。

一方、Aクラスのトップには川口一翔(#7)がつけ、3周目には大きく後退したBクラスの清水雷土(#2)に代わって4番手に浮上。しかし翌周、水野零埜(#80)が川口を抜いて、総合4番手のAクラストップに浮上した。レース終盤、内藤はトップを守っていたが、ラストラップに入ったところでストップ。これによりトップに立ったのは、レース前半は3番手を走行していたBクラスの勝又聖太(#31)だった。そしてレースは、勝又が総合優勝に輝き、高師が総合2位。水野がレース後半に後退したため、川口がAクラス優勝となる総合3位でフィニッシュした。川口を僅差で追い続けた遠西礼都(#77)が、川口から4秒弱の遅れでゴールし、総合4位でAクラス2位。さらに、遠西と約2秒差でフィニッシュした酒井隆成(#4)が、1周目15番手から追い上げて総合5位のAクラス3位に入った。