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'17全日本モトクロス選手権第1戦 九州大会 
             
↑'16スケジュール




今季の全日本モトクロス選手権シリーズは、昨年と同じく年間9戦。神戸大会は廃止されたが、代わりに宮城県のスポーツランドSUGOを舞台とした大会が、春と秋に加えて夏にも開催され、4月上旬から10月下旬にかけて6会場を転戦する。

開幕戦の舞台は、今年も熊本県のHSR九州。熊本市内と阿蘇の中間付近に立地するコースは、2014年の大幅なコース改良によって、阿蘇の雄大な地を思わせるダイナミックなレイアウトが取り入れられている。昨年に続いて今大会の直前にも、山砂を新たに搬入するメンテナンスが施された。しかしレースウィークは天候に恵まれず、木曜日から断続的に続き、一時的に激しく降った雨の影響で、路面はヘビーマディコンディション。決勝日の昼前に雨は止んだが、路面はマディのままだった。このため今大会の来場者は、2日間で5,130名となった。






ホンダにとってのホームコースで
今年もヒート1を制した成田亮

世界選手権から戻った山本鯨が
強さをみせてヒート2で優勝



昨年限りで3名のベテランライダーが現役を引退したこともあり、今季のIA-1は昨年に続いてチーム体制などの変更が多め。ファクトリーチーム勢では、まずホンダが昨年度王者の成田亮(#1)に加えて、3年間の世界選手権フル参戦から戻って今季は全日本を戦う山本鯨(#400)の2台体制に。逆にヤマハは、継続参戦となる平田優(#99)の1台体制になった。スズキは昨年同様の2台エントリーながら、メンバーは継続参戦の小島庸平(#44)とファクトリー新加入の深谷広一(#7)に。またカワサキは、これまでの川崎重工業からカワサキモータースジャパンへと運営業務が移管され、新井宏彰(#331)と小方誠(#10)の新コンビでシーズンを戦う。プライベーターやサテライトチームでは、星野優位(#166)が今年もKTMで参戦。ホンダに乗る田中雅己(#113)や大塚豪太(#45)が、IA-2からステップアップしてきた。


この開幕戦は、20台が出場。その決勝ヒート1で好スタートを決めたのは、シーズン前から新型ファクトリーマシンの投入も話題となっていた平田だった。これをディフェンディングチャンピオンの成田が追うと、すぐにパッシング。山本と、こちらもニューマシンに乗る小島が続いて、1周目をクリアした。2周目、成田が転倒。しかしすぐに再スタートを切り、平田を成田が追い、山本と小島が続いた。この段階ですでに、トップの4台が後続を10秒以上も引き離した状態。そして3周目、成田は平田をパスしてトップに返り咲いた。

すると、前走車がなくなって視界が開けた成田は、翌周にこのヒートのファステストラップタイムを記録。平田との差を約6秒に拡大した。この段階で、山本は平田の約3.5秒後方。さらに4秒ほど遅れて小島が山本をマークしたが、翌周から小島は徐々に遅れていった。成田は、5周目以降もハイペースを維持して独走状態に。一方で平田のすぐ背後には、山本が接近した。そしてレースが後半に入った6周目、山本が平田を抜いて2番手に浮上。平田も粘ったが、5秒ほどに開いた差は最後まで縮まることがなかった。レース終盤、トップグループから脱落した小島に、追い上げてきた小方が接近。しかしこちらも、順位が入れ替わる前にレースが終了。10周でチェッカーフラッグが振られ、成田が2010年から連続となる開幕戦ヒート1での勝利を記録し、山本が2位、平田が3位、小島が4位、小方が5位となった。また6位には、1周目10番手から追い上げた深谷が入った。


決勝ヒート2でホールショットを奪ったのは、KTMに乗る星野。これに成田、小島、大塚、山本、平田が続いて1コーナーをクリアすると、星野が順位を守って1周目をクリアした。しかし2周目、成田が星野をパス。その成田を先頭に星野、小島、山本までが縦に長いトップグループを形成し、5番手以下は大きく遅れはじめた。3周目、トップグループの中で2番手争いが激しさを増し、星野に小島、小島に山本が接近。4周目には、山本が一度は小島をパスしたが、すぐに小島が抜き返した。すると翌周、今度は小島が前を走る星野をパス。さらに山本も星野に迫り、6周目には逆転に成功した。

勢いに乗る山本は、7周目に今度はしっかり小島を攻略して、これで2番手に浮上。この段階で7秒ほど先行していたトップの成田を追った。そして、徐々に成田との距離を詰めた山本が、最終ラップ直前でついに成田の背後へ。迎えた11周目のファイナルラップで、山本が逆転に成功すると、最後は粘る成田を振り切り、全日本最高峰クラスでの初優勝を挙げた。成田が2位、小島が3位でゴール。残り3周で星野を攻略した平田が4位となり、星野が5位、ヒート1と同じく1周目10番手からのレースとなった深谷が6位となった。


ヒート1で勝利した成田は、「ヒート1は、チャンピオンらしい走りを心がけ、大量リードを奪ってからも一生懸命走りました。ヒート2は山本選手に負けましたが、これで自分もさらに燃えてきました」とコメント。一方の山本選手は、「やはり成田選手は速いです。自分は、やれることをしっかりやっていくだけ。こういう環境を与えてくれたチームに感謝しています」と、久々の全日本で表彰台の上からファンの声援に応えた。




ファンも本人も待望の初優勝に
笑顔をのぞかせた古賀太基

レース後半に転倒を喫するも
逃げ切ってヒート2も勝利した古賀



4スト250ccマシンが参戦するIA-2は、昨年度王者の能塚智寛が世界選手権に戦いの場を移したことから、王者不在のシーズンとなる。このクラスにファクトリーチームとしてフル参戦するのは、昨年度のランキング3位で今年からファクトリーに昇格したヤマハの渡辺祐介(#31)のみ。昨年のランキング2位だった岡野聖(#30)、同4位だった小川孝平(#912)、同5位の古賀太基(#922)といったランキング上位勢は、昨年と同じチームからの参戦となる。また、昨年までヤマハのマシンでIA-1に参戦した安原志(#17)が、カワサキにスイッチしてIA-2に復活した。


決勝ヒート1、好スタートから1周目をトップでクリアしたのは古賀。これに渡辺、小川、道脇右京(#40)、池本凌汰(#38)、安原、小林秀真(#50)、北原岳哲(#42)が続いた。2周目、古賀と渡辺は早くも3番手以下を10秒ほど引き離して、トップ2を形成。小川は転倒により6番手に後退して、3番手争いでは道脇を抜いて池本が先頭に立った。3周目、古賀は渡辺との差を約9秒に拡大。池本は単独走行となり、4番手を走る道脇の背後には小川、小林、安原、北原が縦に長い状態で迫った。北原から10秒以上の間隔を開け、岡野は9番手を走行。4周目には、池本がミスして8番手まで順位を落とし、道脇を抜いた小川は3番手に順位を回復した。

しかしこの段階で、2番手の渡辺と3番手の小川は、約30秒の差。トップの古賀に届きそうなのは、約9秒差の渡辺だけとなった。ところがその渡辺は、レースが後半に入った6周目に転倒を喫し、これで古賀のリードは30秒近くにまで拡大した。渡辺は、古賀からは大きく遅れたが3番手の小川に対しては約24秒のアドバンテージを築いた状態。小川は安原の追撃を受けたが、その安原はラスト2周の9周目にタイムロスして、北原と岡野の接近を許すことになった。そしてレースは、古賀が独走で勝利。IA昇格後の全日本で初優勝を挙げた。2位には渡辺、3位には小川が入賞して表彰台に登壇。安原が4位を守り、北原が5位、岡野が6位となった。


決勝ヒート2では、小川がホールショット。古賀と渡辺がこれに続いてレースがスタートした。1周目は小川、古賀、渡辺、岡野、道脇、安原、北原の順。2周目、道脇は7番手に順位を落とし、小川と古賀がトップ争い、渡辺と岡野が3番手争いを展開。安原が単独走行の5番手となり、6番手には地元出身の森優介(#39)が上がってきた。3番手の渡辺は上位2台についていけず、岡野も渡辺から徐々に遅れたことから、小川と古賀がトップグループとなり、渡辺は単独3番手となった。

5周目、背後でチャンスをうかがっていた古賀が、一気にペースを上げて小川をパス。これでトップ浮上を果たすと、さらに2周にわたってハイペースをキープして、小川との差を12秒ほどまで拡大した。ところが8周目、古賀は転倒により10秒近いロス。これで古賀と小川の間隔が再び5秒ほどまで縮まると、最終ラップに約2.5秒差で突入した。しかしここで、小川がややミス。逆に古賀はしっかりペースを守り、古賀がヒート1に続いて勝利し、小川が2位となった。3位には、完全単独走行となった渡辺が入賞。安原が4位でフィニッシュ。一時は5番手を走行した森は、レース中盤にミスで大きく後退し、代わって岡野が5位、北原が6位に入賞した。


IA初優勝と両ヒート制覇を同じ大会で達成した古賀は、「シーズンオフにアメリカでトレーニングさせてもらい、課題だった体力面の改善を図り、レースの組み立て方などを学びました。ヒート2は転倒後に焦り、ミスが多くなってしまいましたが、練習の成果が発揮できたと思います」と、待望の初勝利を喜んだ。




今季最初の全日本レースで
幸先よく勝利を飾った神田橋瞭

路面状況が異なる2ヒートの泥を
圧倒的な速さで制した神田橋



決勝ヒート1は、ホールショットの手操将志(#6)に高橋虎支郎(#14)や真野凌輔(#11)、川口尚希(#13)、奥村海(#41)、佐々木麗(#18)、児玉伯斗(#1)、大澤雅史(#2)と続いて1コーナーをクリア。混戦の中で児玉が一気に順位を上げ、逆に奥村はポジションを落とし、1周目を手操、高橋、児玉、真野、佐々木、川口、神田橋瞭(#67)、大澤、奥村の順でクリアした。2周目、児玉はミスで11番手まで後退。トップの手操を高橋が追い、その背後には神田橋が4台を抜いてジャンプアップしてきた。そして3周目、神田橋は手操をパスしてトップに浮上。高橋は転倒により25番手まで順位を落とし、神田橋、手操、佐々木、真野までが縦に長いトップグループ、川口、大澤、奥村がセカンドグループとなった。

レースが後半に入った4周目、トップの神田橋を追った手操が泥につかまって完全に後退。神田橋のリードは約11秒となり、2番手には佐々木、3番手には約10秒離れて真野、さらに約10秒離れて4番手に川口、そして4秒ほどの間隔を開けて大澤と、トップ5はそれぞれ単独走行となった。そして最後まで、この順位は変わらず。終盤に大きくリードを広げた神田橋が勝利を挙げ、佐々木が2位、真野が3位で表彰台に登壇。川口が4位、大澤が5位となった。また6位には、3周目12番手からレース後半だけで6ポジションアップした児玉が入賞した。


決勝ヒート2は、佐々木のホールショットで幕開け。ヒート1で3位の真野は、スタート直後の転倒で大きく遅れてスタートとなった。オープニングラップで佐々木の背後に迫ったのは、ヒート1勝者の神田橋。そして佐々木を抜いて神田橋がトップに立つと、この1周目だけで約12秒もリードを奪った。佐々木はややペースが上がらず、川口も先行。すぐ後方には室井政伸(#15)、鈴木涼太(#22)、渡辺陵(#68)、池田凌(#20)が続き、この集団から6秒ほど遅れて内藤龍星(#74)を先頭とする大集団が形成された。2周目、神田橋はアドバンテージを約22秒に。川口は4番手に後退し、佐々木、渡辺、川口、池田、室井が2番手争いを繰り広げた。

トップから完全に遅れた2番手争いは、3周目になると2台に絞られ、渡辺が佐々木を先行。しかしレースが後半に入った4周目には再び佐々木が前に出て、約6秒のリードを奪った。レースが終盤になっても、神田橋の独走状態は変わらず。レースは6周でチェッカーとなり、神田橋が両ヒート制覇を達成した。佐々木は、渡辺を振り切って2位でゴール。渡辺が3位表彰台に上がった。4位争いはラストラップまで続き、ここで順位を上げた内藤が4位。最後に抜かれた池田が5位となり、6位には1周目9番手からレース中盤には5番手を走行した藤田勇(#9)が入賞した。


両ヒート制覇の神田橋は、「雨が止んだことで、ヒート1とヒート2ではかなり路面状況が違っていました。とくにヒート2は、速いラインがかなり限られていたので、スタートでしっかり前に出ることを心がけました」と、タフなレースを振り返った。




スタックや転倒が続発した
タフなレースを制した久保まな



昨年度女王の中野洋子(#1)は、新社会人生活を最優先させるため、レース活動を休止。この開幕戦は、チャンピオン不在のレースとなった。また予選では、昨年度ランキング4位の安原さや(#4)が、転倒車に突っ込んでクラッシュし、その後にエンジンが始動せずリタイア。これで安原は予選落ちとなった。

決勝レースでホールショットを奪ったのは、これまで幾度となく中野とし烈なバトルを繰り広げてきた竹内優菜(#2)。今季は中野が所属するチームに移籍してホンダ4ストを駆る畑尾樹璃(#3)がこれに続くと、竹内と畑尾は接近戦を繰り広げた。畑尾から4秒ほど離れて、勝股七海(#9)と久保まな(#5)と本田七海(#6)が3番手争い。3周目には、久保が勝股を抜いた。4周目、畑尾がスリップダウンにより5番手まで後退。これで2番手となった久保は、約2秒前を走る竹内との距離をさらに詰めていった。また勝股は、この段階で本田を6秒ほど離して3番手を走行した。

転倒後に追い上げを試みた畑尾は、コースアウトした際に通路脇に設置されたネットがマシンに絡み、完全にポイント獲得圏外まで脱落した。トップ争いは、6周目に再び大きくラップタイムを縮めた久保が、竹内の背後に迫ると、ラスト2周となった7周目にトップ浮上。そのまま逃げ切って全日本初優勝を挙げた。竹内は2位でゴール。本田が最終ラップに勝股を抜いて3位、勝股は4位となった。また、5位には1周目7番手から確実に上位で周回を重ねた永井歩夢(#20)、6位にはミスで3周目には15番手まで落ちながら挽回した西翔子(#12)が入った。

優勝した久保は、「昨年はひどい走りでしたが、それでも応援してくれた人たちのことを想って走りました」と満面の笑み。一方、終盤の逆転を許した竹内も、「マディは本当に苦手なので、2位でもうれしいです」と、こちらも満足そうな笑顔を浮かべていた。




スタートから先頭を走った臺琉斗が
3位以下を周回遅れに


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、ヘビーマディな路面状況に対応するため、ホームストレート付近にオーバル状の特設コースをレイアウト。ベストラップが40秒を切るほどのコースを、5分+1周する方式で行われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに13名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに1名と、合計14名がエントリーした。

1周目をトップでクリアしたのは臺琉斗(#86)。これに川ア羽留斗(#25)と甲斐原昊晴(#18)が続いた。レース序盤から、ぬかるみでスタックや転倒する選手が続出する一方で、臺はラップタイムこそバラつかせながらも順調に周回を重ねてトップをキープ。川崎も、徐々にリードを拡大されながらも2番手を守った。そして、臺が総合優勝。川崎が総合2位でAクラス2位となった。トップと同一周回でチェッカーを受けたのは川崎のみ。総合3位には、1周目8番手から着実に追い上げた川上真花(#42)が入り、こちらがAクラスでも3位となった。