2016 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ第15戦 MOTUL 日本グランプリ開催

日付:10月14日(金)〜16日(日)  場所:栃木県・ツインリンクもてぎ
主催:一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)、株式会社モビリティランド
公認:国際モーターサイクリズム連盟(FIM)  観客動員数:8万8,472人(3日間)

2016 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ第15戦 MOTUL 日本グランプリが10月14日(金)〜16日(日)まで、栃木県・ツインリンクもてぎにて開催された。ウィークを通して汗ばむほどの秋晴れとなった日本GPには連日大勢のファンが詰めかけ、決勝日には約5万2千人が世界最高峰のレースを楽しんだ。

リザルトはこちら → http://www.twinring.jp/result_m/2016/big/

MotoGPクラス

ホンダのホームコースでM・マルケス選手がシリーズチャンピオンを決める!!

チャンピオン争いも終盤となる第15戦の日本グランプリ。最高峰のMotoGPクラスは、予選2番手の♯93 / マルク・マルケス選手(ホンダ)が好スタートを切るも、2コーナーで♯99 / ホルヘ・ロレンソ選手(ヤマハ)に交わされ、ロレンソ選手がレースをリードした。しかし、3周目にマルケス選手がトップに浮上。徐々に後続のロレンソ選手などを引き離していったが、予選1番手でタイトル争いをしている♯46 / バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)が6ラップ目にロレンソ選手を抜いて2番手に。ロッシ選手はマルケス選手を追うものの、ヘアピンにて転倒。再スタートはしたが、そのままリタイヤとなってしまう。これによってロレンソ選手が2番手になったが、残り5周となるところで転倒。戦線を離脱してしまう。マルケス選手はその後も安定した走りを見せ、トップでチェッカー。その瞬間、マルケス選手が2016年のシリーズチャンピオンを獲得した。

ワイルドカードで参戦したヤマハの♯21 / 中須賀克行選手(ヤマハ)は11位でゴール。金曜日に鎖骨を骨折してしまったダニ・ペドロサ選手(ホンダ)の代役で急きょ出場した♯73 / 青山博一選手(ホンダ)は15位でチェッカーを受け、両選手ともポイントを獲得した。

Moto2クラス

中上選手、健闘するも4位。優勝はT・ルティ選手

エンジンがワンメイクとなるMoto2クラスには♯30 / 中上貴晶選手(カレックス)がフル参戦中。決勝は予選2番手の♯12 / トーマス・ルティ選手(カレックス)がトップに立つと、快走を見せ後続を引き離していく。後続では中上貴晶選手、♯5 / ヨハン・ザルコ選手(カレックス)、♯21 / フランコ・モルビデリ選手(カレックス)が激しい2位争いを見せるものの、ザルコ選手がその集団から抜け出すとルティ選手を猛追。ルティ選手との差をつめるが、終始安定した走りを見せたルティ選手が優勝を飾った。一方、まさにファンが手に汗握る熾烈な3位争いを繰り広げた中上選手とモルビデリ選手。ラストラップでは、モルビデリ選手にわずかにリードされていた中上選手が、ヘアピンにてモルビデリ選手を交わして3位に。その瞬間会場からは大歓声が上がったが、90度コーナーで今度はモルビデリ選手が中上選手を抜き、そのまま互いに一歩も引かずにゴールへ。結果、わずかな差でモルビデリ選手が勝利。中上選手は4位となったが、母国GP&ファンの前で魅了させる素晴らしいレースを魅せた。

ワイルドカードで参戦した♯45 / 長島哲太選手(カレックス)は14位でポイントを獲得、♯63 / 浦本修充選手(カレックス)は21位、♯84 / 関口太郎選手(TSR)は22位で完走を果たした。なお、長島選手は来季、Moto2クラスへのフル参戦が決まった。

Moto3クラス

A・バスティアニーニ選手が逆転勝利。尾野選手3位に入るものの失格

Moto3クラスはすでにシリーズチャンピオンを決めた♯41 / ブラッド・ビンダー選手(KTM)と、♯33 / エネア・バスティアニーニ選手(ホンダ)が優勝争いを繰り広げたが、最終ラップにて先行していたビンダー選手をバスティアニーニ選手が交わして逆転。0.017秒という僅差で勝利をつかんだ。また、予選でポールポジションを獲得するなど(その後、ペナルティにより4位に降格)、母国GPへの意気込みがひしひしと伝わってきた♯76 / 尾野弘樹選手(ホンダ)は、決勝でも3位争いで激闘をみせ、観客席に興奮の渦に巻き起こした。ライバルとの接戦を制して3位でチェッカーを受けたが、レース後の車検にて最低重量規定に違反しており、失格となっている。フル参戦中の♯24 / 鈴木竜生選手(マヒンドラ)は15位でポイントを獲得した。

日本人女性ライダーとして21年ぶりとなるワイルドカード参戦の♯13 / 岡崎静夏選手(ホンダ)は慣れないマシンながら完走を果たし、26位を獲得。この日本GPMoto3クラスには高校生ライダーの♯15 / 佐藤 励選手(ホンダ)もワイルドカードで参戦した。

Event

日本GPではレースはもちろん、前夜祭でのライダートークショー、二輪や用品メーカーのブース出店など、イベントも盛りだくさん。訪れた人たちは各々にそれら催しも楽しんでいた。