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SUPERBIKE RACE in SUZUKA


全日本ロードレース選手権ST600

文部科学大臣杯 2016 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第9戦 第48回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
主催:鈴鹿サーキット(5,821m)
決勝レポート
開催日:2016-11/6
WEATHER: Fine  COURSE : Dry
●観客:11月5日(土)10,500人/11月6日(日)15,000人
 
最後まで繰り広げられたトップ争いの末
徳留真紀が2度目のタイトルを獲得!

2016年全日本ロードレースシリーズ最終戦が三重県・鈴鹿サーキットで開催された。「MFJグランプリ」は、各順位の規定ポイントに3点が加算される。チャンピオン争いは徳留真紀(第8戦終了時点:92ポイント)と栗原佳祐(第8戦終了時点:88ポイント)に絞られた。

決勝日も朝から穏やかな好天。午前10時5分、12周によるJ-GP3クラスの決勝レースがスタートした。ホールショットはポールポジションの徳留真紀が奪う。2番手中村大輝、3番手栗原佳祐、4番手伊達悠太の順に1コーナーに進入する。2コーナーでクロスラインから栗原が中村の前に出て2番手。デグナーひとつめで伊達が中村をかわして3番手に浮上。オープニングラップは、徳留、栗原、伊達、1秒後方に中村、安村武志、船田俊希、古市右京のセカンドグループ、その後方に佐藤励、宇井陽一、岡崎静夏、菊池寛幸、関野海斗、高杉奈緒子のサードグループに分かれていた。2周目の1コーナーでは、安村が中村をかわして4番手に浮上。その周の2輪シケイン立ち上がりの200Rで中村と船田が絡み転倒、早くも戦列から離れてしまう。これで安村が単独の4番手、古市が単独の5番手となる。

トップ3台のペースが速い。4番手以下が2分20秒から21秒台なのに対して2分18秒台でラップ、3周目には4番手の安村に4秒728もの差を広げ、3台で激しい接近戦を展開する。3周目の130R、栗原が徳留の前に出るが、シケインのブレーキングで伊達が一気に徳留と栗原をかわしてトップに躍り出る。しかしホームストレートでスリップストリームから抜けた栗原が伊達の前に出てトップを奪う。伊達は逆バンク、ダンロップ、デグナーで栗原のインをつく揺さぶりをかけ、130Rから最終シケインにかけて今度はアウトからかぶせて栗原をパス、再びトップでコントロールラインを超えるが、ストレートの伸びが速い栗原にかわされてしまう。

先頭集団の後方、5番手争いに変化が出てきた。宇井が古市をかわして5番手に浮上、菊池が古市をかわして6番手、古市は7番手にポジションダウンする。その後、宇井はペースを上げて5周目のホームストレートで菊池に2秒043の差を広げ、逆に前を行く4番手の安村との差を0秒683に縮める。その勢いで6周目のスプーンカーブで安村をかわして4番手に浮上する。安村も宇井と同じラップタイムでピタリとつきこちらも接近戦を展開する。

さらにその後方、8番手争いは、関野、大澤恒貴、岡崎、21番グリッドスタートの山本恭裕、高杉の5台が数珠つなぎとなって激しいバトルを展開する。この中から岡崎が次第に順位を上げ7周目のホームストレートではこの集団の先頭、8番手に浮上する。さらにこの8番手争い集団が前方の6番手争いグループ菊池/古市に近づいて7台の列となる。高杉が徐々に遅れ始め6番手争いは1秒の中に6台がひしめく集団となり順位を入れ替えながら周回を続ける。

トップ争いは相変わらず抜きつ抜かれつの接近戦を繰り返す。伊達は最終シケインでアウトからインから、自在に前に出る。栗原はストレートの伸びを生かして1コーナーで前に出る。徳留は前の二人のバトルの様子を見ながら揺さぶりをかける。5周目伊達→栗原→徳留、6周目栗原→伊達→徳留、7周目栗原→徳留→伊達、8周目徳留→栗原→伊達、と毎周順位を変えなが三つ巴の激しいバトルを展開する。

レースも残すところ2周となった10周目のコントロールラインを徳留、栗原、伊達の順に通過、11周目の1コーナーで栗原が徳留のインをこじ開けてパスするも、S字で徳留が抜き返す。ヘアピンで徳留をかわして栗原がトップ浮上、しかしバックストレートで徳留が前に出る。130Rからのシケイン進入で栗原が徳留のインを刺す、わずかにアウトに膨らんだ徳留のインに伊達が入り、栗原、伊達、徳留の順にコントロールラインを通過し、ファイナルラップに突入して行く。1コーナーで徳留が伊達をパス、2番手浮上。デグナーひとつめで徳留がトップに浮上、しかしデグナー二つ目で栗原がギリギリのインを突くと、立ち上がりでわずかにアウトにふられた徳留のインに伊達が飛び込み2輪シケイン進入で徳留をかわす。栗原、伊達、徳留の順にヘアピンを立ち上がり、いよいよ最後のバックストレート。伊達のすぐ背後に徳留がつきスリップストリームを使うも抜けない。伊達はシケイン進入でアウト側にラインを変えて栗原にかぶせてくるが栗原が前、そのままトップチェッカーを受ける。一方、シケイン二つ目の立ち上がりで伊達が僅かに振られ失速、そのほんの一瞬を突いて立ち上がり加速に乗った徳留が最終コーナーで伊達をパスして2位でフィニッシュ! 伊達は3位チェッカーとなった。注目のチャンピオン争いは、徳留117ポイント(92+25ポイント)、栗原116ポイント(88+28ポイント)となり、僅か1ポイント差で徳留が4年振りのシリーズチャンピオンを決めた。

宇井と安村の4位争いは、安村が制した。最後まで6台で争っていた6位争いは菊池が制し、7位関野、8位大澤、9位岡崎、10位古市、11位山本の順でチェッカーを受けた。

 
GP3表彰台
 
優勝/#634 栗原佳祐 MuSASHi RT ハルク・プロ
『本当はチャンピオンを獲りたかったのですが、岡山での失敗がありまして、最終戦を厳しい状況で迎えました。初日、2日目と徳留選手が抜きん出ていて、ちょっとネガティブに考えた部分があったのですが、自分には失うものが何も無いので思いきって行こうと、ポジティブに考えるようになりました。予選、朝のウォームアップ、決勝レースでいい方向に進めることができました。徳留選手は2分18秒前半辺りで周回してくるなと予想していたので、そこに合わせたセットで臨み、それがうまくはまっていいレースができました。2位でも3位でも徳留選手の結果次第では(チャンピオンの可能性が)あると思いましたが、常に勝ち続けることが重要だと思いました。チャンピオンは獲れませんでしたが、しっかり優勝できたことはよかったです』
 
2位 シリーズチャンピオン/#36 徳留真紀 CLUB PLUSONE
『スタートは決まって、自分のペースでいけば離せるだろうと思っていたのですが栗原選手と伊達選手が付いてきたので"さぁどうしようか"と思いましたね(笑)。鈴鹿は1周が長いので僕自身がペースを作れることはできますが、栗原選手が前に出ると、敢えてペースを落としているのか、ペースが上がらないのかわかりませんでした。最終的には伊達選手の存在が栗原選手にとっても僕にとってもタイトル争いの動向を左右するライダーだったので、最終的に彼を抜くことができてよかったです。レースに勝ちたかったのですが、チャンピオンを獲ることが最優先なので、スポンサー、チーム、関係者の気持ちに応えることができてホッとしています 』
シリーズチャンピオンコメント
『去年まで自分のパッケージでプラスワンさんに協力してもらっていましたが、今年はプラスワン本体に入って藤岡メカニックについてもらいました。今までは他のこともやりながらのレースだったので自分の走りだけに集中することができなかったのですが、藤岡メカニックの経験などを含めてライダーの走り方など走りに集中できる環境で走れるようになったので良かったのですが、開幕前に膝の調子が悪くなってしまって、筑波は勝ちに行ける状況では無かったのですがなんとか3位入賞できました。SUGOでは最後に勝ちを狙っていたのですが赤旗中断で2位になってしまい、岡山でいいバトルができてランキングをひっくり返すことができました。最終戦鈴鹿では走り始めから調子がよくてチームや応援してくれている皆さんのサポートもあって走ることに集中することができました。結果的には優勝でチャンピオンを決めることはできなかったのですが大前提であるタイトルを獲得できてよかったです。45歳国内最年長のチャンピオンと言うのもいいと思いますし、チーム、スポンサー、たくさんの協力者のおかげです 』
 
3位/#31 伊達 悠太 BATTLE FACTORY
『今シーズンの最初からノーマルのバイクでどこまでトップ争いに加われるかが課題でしたがレース序盤はついていけてもレース後半に離されてしまい、最後までトップ争いに絡めるということがありませんでした。鈴鹿はチームのホームコースですし、一番走り込んでいるサーキットなので何とか最後まで付いていけてよかったです。もちろん優勝は狙っていたのですが、徳留選手と栗原選手は単独でも速かったので、自分でタイムをもっと上げられるようにすることを課題にしたいと思います。徳留選手と栗原選手がチャンピオン争いをしていることをレース中はすっかり忘れていて、レース後にまずかったな、と思いました』
 
レーススタート

レーススタート

 
トップ争い
トップ争い #634栗原佳祐、#36徳留真紀、後方は伊達悠太
 
2016新チャンピオン
2016新チャンピオン、徳留真紀と藤岡メカニック
 
2016年各クラス全日本チャンピオン
2016年各クラス全日本チャンピオン
(写真右から)JSB1000:中須賀克行、J-GP2:浦本修充、J-GP3:徳留真紀、ST600:榎戸育寛
 
※ここに掲載している写真の高画質版は、MFJスーパーバイク・プレス専用サイトでダウンロードしていただけます。プレス専用サイトには登録が必要です。登録はこちらから→MFJスーパーバイク・プレス専用サイト
 
TXT: Toshihiro SATO/Photo : H.Wakita&Y.Harada(c)
 
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