浦本修充が初タイトルに王手をかけて迎えた最終戦。逆転の可能性のある関口太郎が勝ったとしても、浦本が18位以内でゴールすればいいという状況だった。 関口は、走行初日から好調だった。すべてのセッションでトップタイムをマークし、公式予選でも2分10秒147をたたき出しポールポジションを獲得。一方、浦本は、予選でタイムアタック中に遅いライダーに引っかかり7番手となっていたが、しっかりゴールしてタイトルを獲得することだけを考えてレースに臨んだ。 15周で争われた決勝レース。関口は、ロケットスタートを決め、真っ先に1コーナーに入って行くと、見る見るうちに2番手以下を引き離して行く。これに予選2番手の日浦大治朗、水野涼、上和田拓海、石塚健、生形秀之、作本輝介と続き、浦本は11番手までポジションを落としていた。関口を追いたい日浦だったが、ヘアピンで水野にかわされてしまう。シケインで抜き返すが、その後も上和田、水野とバトルを繰り広げる2番手争いに吸収されていたが、4周目に再び2番手に上がると、ペースを上げ単独走行となって行く。 一方、3番手争いは、上和田を先頭に水野、石塚、生形、作本の5台が繰り広げていたが、水野のペースが上がらず徐々に後退。残り2周でバトルはヒートアップして行く。14周目の1コーナーで石塚が上和田をかわし3番手に浮上。石塚、上和田、生形、作本の順でファイナルラップに突入して行く。ヘアピンでは、生形が上和田のインを突き4番手に浮上するが、バックストレートから130Rで上和田が抜き返し、シケインへのブレーキング勝負となる。ここで石塚と生形が接触しコースアウト。上和田もやや加速が鈍ったところ、作本が前に出て行った。 トップを走る関口は、最後のシケイン立ち上がりで振り返り後続がいないことを確認。パーフェクトな走りで4年振りのポールtoフィニッシュを飾った。2位に、やはり単独走行となった日浦が入り、3位争いは作本が制する結果となり、上和田、石塚、生形と続いてゴール。水野が単独7位となり、オープニングラップに130Rでコースアウトした渥美心が8位まで追い上げてフィニッシュした。9位に國峰啄磨が入り、浦本は10位でゴールし、シリーズチャンピオンを決めた。