シリーズ第3戦が快晴の栃木県・ツインリンクもてぎで行われた。JSB1000クラスは、今回が2レース目。初日となった金曜日が雨模様となり、思うようにマシンセットを進められないライダーが、ほとんどだったが、その中で強さと速さを見せたのは、絶対王者として君臨する中須賀克行だった。決勝日は、気温は29度、路面温度は49度と今回のレースウイークで一番の暑さとなった。
23周の長丁場で争われた決勝レース。好スタートを見せたのは、ポールポジションの中須賀だった。ホールショットを奪うと、そのままレースをリード。これに柳川明、渡辺一樹、渡辺一馬、津田拓也、中冨伸一、野左根航汰、加賀山就臣、山口辰也と続いて行く。3コーナーでは、渡辺一馬が渡辺一樹を抜いて3番手に浮上。
オープニングラップから積極的に飛ばす中須賀のテールに食らいついて行くのは柳川。やや間隔を空けて最終コーナーで渡辺一馬をかわした津田が3番手で2周目に入り、渡辺一樹、野左根、山口、加賀山、中冨、酒井大作、高橋巧、秋吉耕佑、高橋裕紀と続いて行く。
熱くなった路面に、チョイスしたタイヤ、そしてマシンの状態を確認しながらもペースを上げて行く。だが転倒してしまうライダーも出てくる。4周目の90度コーナーでは、渡辺一馬が、ヘアピンでは、高橋裕紀が転倒を喫してしまう。さらに8周目の90度コーナーで加賀山がコースアウト。レースを続けられる状態ではなかったため、そのままピットインしてしまう。
そんなアクシデントを尻目にトップを走る中須賀は、独走態勢を築き、レースをリードして行く。2位争いは、柳川、野左根、津田、渡辺一樹の4台が繰り広げ、野左根と柳川が抜きつ抜かれつのバトルを展開する。
トップを走る中須賀、2位に20秒もの大差をつける速さでシーズン2勝目をマーク。昨シーズンから9連勝という圧倒的な強さを見せた。
2位争いは、タイヤマネジメントを心がけ、レース終盤に前に出て来た渡辺一樹が集団のトップに出てファイナルラップに突入する。野左根、津田と続き、柳川はやや離されてしまう。5コーナーでは、野左根が渡辺一樹をかわし2番手に浮上。130Rでは、渡辺一樹がバックマーカーにひっかかってしまい、そのすきに津田が前に、さらにS字コーナーの進入で津田は、野左根もかわすと、そのまま2位でゴール。野左根が3位、渡辺一樹は悔しい4位、柳川は5位と続いた。
6位には後方から追い上げた高橋巧が入り、7位に山口、8位に中冨、9位に今野、10位に酒井、11位に秋吉、12位に中津原尚宏の順でチェッカーフラッグを受けた。 |